第6話 赤いウルフとその報酬
つ、続けて書くのは中々
疲れますね……
黒刀を握り直し戦闘態勢に入る。
するとまた口を開ける仕草をした。さっき木の影から見ていたので左に
走り出す。するとさっきいた所を火の玉が通り後ろにあった木を燃やし倒した。
あの火の玉を食らったら劣勢になるのは間違いない。あれだけは喰らわないようにしなくちゃな……
離れていても火の玉の餌食になるだけなので近付き切りかかる今までのウルフと違い速く避けられてしまった。
また口を開けて火の玉を吐こうとしていた。
俺は敢えて近付き吐かれた瞬間に滑り込んだ左腕に少し火傷を負ったが構わず赤いウルフに
切りかかる。左前足を切ったみたいで赤いウルフの動きが鈍くなった。
俺はすかさず攻め込み切りつける。そして、力を込め胴体を切ろうとした瞬間、赤いウルフはまた口を開ける。火を吐かれる前に切らなきゃ確実に致命傷だ、俺はすぐさま刀を振り下ろす。
すると赤いウルフは胴から二つに別れ水晶の塊となった。
俺は肩で息をし、その場に座り込む。クロが近付き俺の火傷を負った左腕を舐めていた。
クロなりに気使ってくれているのだろう。
「大丈夫だよ少し当たっただけだから」
「ヒュー」と少しションボリした声が聞こえる。
俺は水晶の塊を拾い見る。欠片10個分ほどだろうか? にしては分が悪すぎる。これならウルフ10体の方が楽だ。
刀を収め。欠片と塊がポケットに入りきらないので「創造」の魔法でアイテムボックスを生成し右腰に付けポケットにしまっていた木の実もそこにしまう。
クロはまだ俺の左腕を気にしている。
クロのせいじゃないのになと思いながら魔法で「ヒール」と言い右手を左腕の
火傷を負ったところに当ててみるするとみるみる内に治った。
これで左腕は大丈夫だなと思い。
手の平を広げたり閉じたり腕を曲げたりしてクロに大丈夫だと伝える。
クロも理解したのかいつもの定位置に乗ってくる。
今日は疲れたのでもう切り上げようと森を抜け街へと戻る。
ギルドへと向かい水晶の欠片と塊を渡す。
猫耳さんが驚いたように塊を持って
「これはどうしたにゃ!?」
「それは赤いウルフを倒したらドロップしましたよ」
「にゃ! レッドウルフかにゃ!」
「怪我はしてないかにゃ」
そう言い、受付から身を乗り出し怪我がないか確認している。
「火傷を負いましたが回復の魔法で治しました」
「剣だけじゃなく魔法もつかえるのかにゃ」
「一体ナギは何者にゃ?」
「ただの観光客で旅をしてるだけですよ」
「それより査定はいくらになりますか?」
「ウルフ20匹分20銅貨とレッドウルフ1匹30銅貨にゃ!」
「え! 30銅貨!?」
てっきり10匹分ぐらいだと思っていたから驚いた。俺は手渡された50銅貨をアイテムボックスにしまい。「また明日もよろしくお願いします」と伝えギルドを出る。
前の作品で書こうと思っていたレッドウルフを
書けて嬉しいです!
書く度に見てくれる人がどんどん増えて
嬉しいです!