第5話 新しい敵
ギルドに着きクエストボードを見ているが色々なモンスターが書かれているが何が何のモンスターだか
分からない。
結局受付でウルフのクエストを受けることにし、また森へと向かう。今日は沢山狩ってお金を稼ごう
そう心の中で呟きクロに「今日も頑張ろうな」と言う。
昨日と同じく警戒し木の実を採取しながらウルフが出ると木の裏から切り確実に数を減らす作戦でその後は飛び出し戦っていた。
森には勿論ウルフだけじゃなく他のモンスターや動物も居てイノシシのような敵にも会って木の裏から物質透過で倒してみたら水晶にならずそのまま倒れた。
調理など出来ないため両手を合わせ先に進む事にした。
ただの動物もいるみたいだと無闇に生き物を殺してしまって少し罪悪感が残った。
イノシシが居ることを知らせてくれたのもクロだった。
モンスターの気配が分かるのか、何度も俺が気付くより先に知らせてくれる。
ウルフを20体ほど狩った所で一休みしながら木の実を食べる。
ほどよく疲れた身体に酸っぱいシーの実はちょうどよく何だか少し疲れが取れるようだった。
クロは甘いミーの実の方が気に入ったのかそちらを優先して食べていた。
食べてる姿も可愛い。
木の実を指で弾いてしっかり嘴でキャッチし食べるなんていう芸も身につけた。
そんな一安心している時、突然後ろから気配がした。とても嫌な感じだ。クロも気付いたらしくそちらを注意深く見ている。
一先ず木の影に隠れ様子を見ることにした。
すると、ウルフが2匹現れ木の実の残り香を嗅いでいた。
またウルフかと思っていたらそのウルフの後ろから赤いウルフが出てきた。
一目見ただけで分かる2匹のウルフ達より強くウルフのリーダー的存在だということに。
俺は逃げる事を考えていたがクロを見るとしっかりとその赤いウルフを見据えている。
まるで自分が倒すんだと言わんばかりにじっと見つめている。
俺はそこで決心しクロに「あいつを倒すぞ」そう言い、まず2匹のウルフをもう手馴れたように木の裏から切る。
2匹は欠片になったが今の攻撃で位置がバレたのか赤いウルフは口を開け火の玉をこちらに飛ばしてきた。
隠れていた木が焼け倒れる。
そこで初めて正面から赤いウルフを見る。
今までのウルフと違い火の玉を吐きすぐにこちらの位置にも気付いた。明らかに今までのウルフより強い。
俺がそんな事を考えている内に行動したのはクロだった。いつもの小さな火を吐き赤いウルフに当たったがダメージがないのか火傷も負っていない。
そこでクロに「周りに敵が来ないか見張っててくれ」「ピュー」とクロは返事をして辺りを見渡しいる。
これでとりあえずは、邪魔をされないだろう。後は、俺がこいつを倒せるかどうかだ。
そして、赤いウルフを睨み付ける。