不倫したい男 既婚者お断りなオンナ

さぁ、本日は出会い系の秋場所千秋楽です

優勝争いを繰り広げる不倫したい山に対して

西の大関である既婚者お断り関の取り組みが組まれています

さて、解説の生ハメ親方にお聞きします

今回の取り組みはどういった流れになるでしょうか？？

「押しが強い不倫したい山の一方的な相撲に成るかもしれません

　今場所は13勝2敗で来てますし内容も悪くありません

　なによりも既婚者お断り関がバツ一子持ちである時点で

　秋の理由無き寂しさってやつですか？？　

　あれに心が蝕まれている様な気がします」

そうですね

確かに夏が終わって、ふと気がつくと秋の木枯らしに

朝晩の冷え込み。。。　そして街を歩く人々の忙しなさに

ふと、心にぽっかりと穴が開いていると感じる秋。。。

その隙間に付け込む輩が有利と見て間違いないかもしれません

さて、土俵上は気がつけば時間いっぱいです

双方、初優勝がかかった取り組みですが

不倫したい山は不敵な笑みを浮かべています

それに対して既婚者お断り関は心に迷いがあるような表情です

信じていいのか、この人は既婚者だけど子供も懐いているし

離婚も考えているといっている、元の夫とは違うのではと言った思いが

心を迷わせている

そんな表情が見て取れます

さて、軍配返りました

手を付いて。。。

のこっった！！

不倫したい山が押します

胸を相手の顔に押し付けて

「心配するなよ」

「お前のことは大事にするよ」と呟いています

一方的な相撲になるか？？

既婚者お断り関が押されている、一瞬、立会いに迷いがあったか？？

そこに不倫したい山が付け込んだ形になっている

一方的な相撲になりかけている

そこに不倫したい山が押す！！押す！！押す～

既婚者お断り関の脚が俵にかかった

もうダメか？？勝負あったか？？

このまま落ちてしまうのか？？

しかし既婚者お断り関がここで耐えている

女の操を捧げるに相応しい男かどうか確かめる様に耐えている

ふと、思い返せば1年前

ここ出会い系になんとなく登録してすぐに知り合ったのが

不倫したい山だった

離婚して子育て真っ最中のなかで乾いた心に染み込んでいく

不倫したい山とのやり取り

最初は大勢の中の一人でしかなかったが

気が付けば不倫したい山のことを考えていた

ただ、あの人は既婚者

私の夫も浮気が原因で元夫になった

そんなんでいいのか？？そんなんでいいのか？？

自問自答する日々が続いた

相手の奥さんに申し訳ない

もしもバレたら自分が加害者になってしまう

ただ、そんな想いとは裏腹に心は求めた！！

あの人からのメールを待っている自分に気が付いた！！

そしてついに会ってしまった

最初はお茶だけのはずだった

気が付けば手相を見られていた

握られた手はそんなに嫌な気はしなかった

手相なんてわからないのに手相を見るといった

不倫したい山の事を可笑しく思った

そして次の約束をした

ランチ、ちょっとした隙間時間での逢瀬

ついには夜に時間があるなら会いたいと言ってきた

そこにやってきたのが子供の修学旅行だった

ぽっかりと空いた時間と心

まるで運命のようなタイミングで心が躍った

いつもよりも入念な化粧

いつもよりも入念な無駄毛処理

いつもよりも入念な下着選び

もう心は決まっていると認めたくは無いが

奥底では不倫に対しての罪悪感も無くなってはいない

半鐘を鳴らす自分も居るがそれに勝るオンナの心

待ち合わせに向かう自分の止められない心

素敵なデート

元の夫ともこんな時間を過ごしたのをすっかりと忘れていた

久しぶりの夜のドライブ

こんなに羽を伸ばせるのはいつ以来だろう。。。

そっと触れる手に引き寄せられるように近づいてくる顔。。。

おっと～

既婚者お断り関の目が開いた！！

まるで夢から覚めたかのような目だ！！

そして、押し戻した！！

既婚者お断り関が耐えた～

左手の小指がまわしかかっていたが

そこを引き寄せて体を入れ替える

決まると思っていた不倫したい山は一瞬の隙を付かれた格好だ

土俵中央まで戻した既婚者お断り関は左まわしを取っている

しかし不倫したい山は下手を狙う

「お前のこと大事にするよ」

「もう、うちの夫婦は終わってるから。。。」

「お前さえ良かったら。。。　一緒にならないか？？」

下手に出る！！

執拗に下手を狙う！！

しかしそこで屈しない！！

既婚者お断り関が耐えている！！

土俵正面には不倫したい山の家族も見に来ている

あ、見てしまった

既婚者お断り関が一生懸命に不倫したい山を応援している家族を

見てしまった～

聞かされていた家族像と違う！！

意地悪で相性の悪いと聞かされていた奥さんが応援している！！

折り合いが悪いと聞かされていた子供が応援している！！

なんてこった！！

私はピエロ！！

踊らされていたのはこの私だけ～

どんだけ～！！

ここから一気に巻き返した

左前まわしを引き寄せてがっぷり四つに持ち込んだ

そしてうちがけ！！そとがけ！！

双方ともに技を出し合う！！

これぞ大相撲！！

既婚者お断り関の瞳には怒りの炎が見える

不倫したい山に対してではない

自分に対しての怒りの炎が燃え滾っている

そして一気に押してからのうっちゃり～！！

決まり手はうっちゃったったった！！

最後は意地の勝利

負けられない！！

やっぱり自分は加害者にはなれない！！

私は誰かに迷惑をかけてまで幸せになりたいとは思わない！！

そんな想いが出た取り組みだったせいか

既婚者お断り関の顔は晴々としている

しかし、まだ戦いは始まったばかり

これからも押し寄せる男たちを千切っては投げ、千切っては投げを

繰り返していつかは幸せになる！！

そう心に決めたのがわかる取り組みでした

ではまた来場所！！