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その2

 よーこが家の外に出た。

 14年のうちほとんどを家でゲームをやっていたよーこには未知の世界である。

 帽子をしっかと被り、リュックサックを背負い、


「よーし、ゲーセンに行くわよ!」


 といって走りに行こうとするのを見て、見送りに出てきた父が言う。


「よーこ! お前に伝え忘れた事がある! 最初に言わなかったがここはマシュラタウンという名前じゃ! そしてお前は今オーク図鑑とオークボールを持った! つまりこれはもうオークマスターを目指す一人前のトレーナーになるまで家に帰ってこれないという事じゃ! そしてこの家は実は結界みたいなのが張られていて今までオークが襲ってこれないようになってた! お前は今から近隣の街に行くといい! まずはヌヒィシティに行くのがオススメじゃ! まずは近くの草むらに入ってオークに襲われないように気をつけるんじゃ!」


 そう言い切ってゼエゼエとする。


「後付設定読むの面倒くさい! じゃあねじいちゃん! 一人前のプロゲーマーになるために行ってくるわ!」


 そういって手を振るよーこ。父は駆け出して遠くなっていくよーこの背中を見つめる。


「爺ちゃんじゃないから! わしはお前の父ちゃんだからな! ってもう行っちゃったよ……よーこ。気をつけるんじゃぞ……」



 辺りは平原である。

 よーこは早速走るのが疲れたのでてくてくと歩いていくと道の前に看板があった。

「えーと、なになに? 『ここからさき緑オークに注意』……何よこれ。っていうかオークって何? 緑オークって何者?」


 頭をひねるよーこ。


『お前全然博士の話聞いてなかったんですかデース』

「誰!?」


 よーこが辺りを見回すが、誰もいない。


『デイビッド・ゴハンシュトラウス3世でーす』

「誰!?」


 よーこが辺りを見回すが、誰もいない。


『だから今言っただろデース。無駄に天丼するの文章増えるだけだからマジでやめろデース。ボクはポケモ……オークボールに入った伝説のオークデース』


 よーこが後手を伸ばしリュックサックに手を入れると、なるほど確かに父から詰め込まれた謎のボールから声が聞こえてくるようだ。


「なるほど。オークボールね。私には要らないわ」


 よーこはオークボールを投げ捨てようとしたが、捨てられない。


「何これ。捨てられないわ」


『お前メインストーリーに関わりそうなアイテムいきなり投げ投げようとするとか頭おかしいんじゃねえかデース。重要なアイテムは捨てられないって習わなかったんですかデース』


「なるほど。呪いのアイテムってわけ。まあいいわ。早く説明して」


『とりあえず近くの草むらにはオークが結構いるから入るんじゃねえデース』


「だからオークって何なの?」


『口で説明するのめんどくさいんだよデース。細かく書くの面倒くさいから読者の想像に任せるデース』


 ガサガサと音が聞こえる。


「グオオオオオオ!」


『ほら、ボーッとしてるから緑オークが来ちまったでーす! SHIIIIT! オークド博士が居ない今、俺の指示を聞けデース!』


「分かったわ!」


 よーこは身構えた!


つづく!

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