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Aglaia  作者: 欄丸
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1/1

悲劇の少年

初ファンタジー作品です。色々と拙い所はありますが暖かい目で見守ってください

これは私一人で考えているのではなく、いわゆる共同作品でやっておりますのでご了承ください。

2009年・・・4月

緑豊かな田舎町『カルム』のとある一軒家

???「ちょっと、忘れ物してるわよリヒト!」

家中に鳴り響く女の声

やばいやばい遅れちゃうよ・・・と慌てながら一人の少年が玄関から大きな声で

リヒトと呼ばれた少年「今取りに行くよママ!」

履いていた靴を脱ぎ捨て急いで母の元へ向かう

母「しっかりしなさいリヒト・・・ほら今日はあの子達にこれを見せるんでしょ」

そう言って手渡された物を見ながら笑顔で

リヒト「うん!こいつはみんなも驚くぞー・・・!行ってきます!」

と嵐のように家を飛び出していった

母「まったく・・・いつまでたっても落ち着かないんだから」


カルムにある大きな広場

息を切らしながらリヒトは広場で待つ子供達の元へ向かう

リヒト「おーーーーい!!」

その言葉に反応した子供達の一人少し太い男の子が手を振るリヒトに向かって

太っちょな男の子「おせぇよばか!」

と怒鳴りながらリヒトの元に向かう

リヒト「ごめんってゲネル」

ゲネルと呼ばれた男は口を尖らせながら

ゲネル「これでたいしたものじゃなかったら怒るぞ」

と不機嫌そうに言う

その様子にまあまあとなだめながらひとりの少女がリヒトの手に握り締めている物に指をさし

穏やかな少女「その握り締めてるものは何?リヒト」

その言葉に待ってましたと言わんばかりの顔をして

リヒト「ふっふっふ・・ミントもきっと驚くぞ・・・これだ!」

とドヤ顔で手に握り締めていたものをみんなの前に突き出す

それはとても綺麗な緑色の石であった

ゲネルはなんだこれ。という顔をしてミントはわぁぁ・・!!と目を輝かせていた

ミント「綺麗な石・・・!」

ゲネル「くだらねぇただの石かよ」

ゲネルはつまんねーなとリヒトが言う中一人のメガネをかけた少年が

メガネ少年「おや・・・これはもしやエメラルドでは?」

とその石を見つめながら答える

ゲネル「エメラルド?なんなんだそれ。説明しろマール」

マールと呼ばれた少年はメガネを指で少し上げ

マール「とても希少価値のある宝石です。売れば1万G(ゴールド)はいくとか・・・」

その言葉にゲネルもミントもそしてもってきた当の本人リヒトも

「えーーーーーーーーっ!!!!!」

と口を揃えて驚いた

ゲネル「お前どこで見つけたんだよこれ!」

それまで冷めていたゲネルが一気に問い詰める

リヒト「あ・・・あおの山にあったんだ他にもまだまだ・・・」

こんなにも、と手を広げて言うと

ゲネル「こうしちゃいられねぇ・・・急いであの山に向かうぞ皆!」

おー!と拳を挙げ走ってカルムの少し離れた山に向かう3人組

リヒト「えっちょまって!それ最初に見つけたの僕なんだからね!!」

とその後ろを慌ててついていく


カルムの少し離れたところにある山

度々ここに来ては秘密基地を作ったりして遊んでいる

その秘密基地がある所から降りた先にそのエメラルドはあった

ゲネル「俺様達の基地の近くにこんなのがあったなんて・・気づきもしなかったぜ・・・」

唾を飲み込むゲネル

ミント「こんなに大きいもの私たちで持てるかしら・・・」

少年達の背丈の倍もあるエメラルド

ゲネル「ばーか!頑張って考えるんだよその方法を!!」

リヒト「無謀だ・・・」

小さな声でつぶやきながらも付き合うリヒト


そして2時間経過

夕焼け空になってきていた

ゲネル「なんもおもいつかねー!!!」

と頭をかきむしるゲネル

マール「道具も何もないですからね・・ここは戻って何かないか探したほうがいいかと」

と冷静に言い放つマール

リヒト「いやそれ何回もいったからね僕!!」

とツッコミをいれるリヒト

あーだこーだと3人が言い合いをしている中町の方を見つめているミント

その様子に気づきリヒトが声をかける

リヒト「おい、どうしたミント」

そうすると少し不安そうな顔をしてリヒトの方を向く

ミント「うん・・・なんか焦げ臭い匂いがして・・・」

ゲネル「焦げ臭い匂いだ~?」

なんだなんだと自前の望遠鏡を持ちミント達の方に向かい町の方を見る

そしてその望遠鏡が震えているのを見たリヒトはゲネルに声をかける

リヒト「おい!どうしたゲネル何が見えた!」

望遠鏡をゆっくり外し震えながらゲネルは答えた

ゲネル「町が・・・燃えてる・・・」


ゲネルの言葉を聞き急いで町に向かうリヒト達

町に着くとそこには炎が広がっていた

子供達は急いで自分たちの家に向かう

リヒトも自分の家に急いで帰るが家は燃やされその周りには母の姿がなかった

リヒト「ママ・・・?」

まだどこかにいるはず・・・広場の方へと向かう

広場へと向かう道中、焼け焦げた家 燃える死体 それらを見ないよう震え涙を流しながら広場へと向かった


広場に到着するとフードを被った長身の男がいた

急いで物陰に隠れるとフードを被った男は手から炎を出し、一人の少年を燃やそうとしていた

その少年はゲネルだった

ゲネル「や・・やめ・・!!」

最後まで言い切ることもなくゲネルは燃やされてしまった

助けに向かおうとしたが、恐怖で体が動かない

焦げた死体を捨てるとそこにはもう二つ小さな死体があった

まさか・・・

恐怖でその場から逃げようとする

しかし体が言うことを聞かず転んでしまう

その音に気づいた男は

フードを被った男「まだ生き残りがいたのですね・・・」

低く冷徹な声で言い放ちリヒトの方へ向かう

リヒト「し・・死ぬ・・・」

無意識に口に出た言葉に男は口をニヤッとさせ

フードを被った男「ええ・・・死ぬのです」

そう言って手から火の玉を飛ばす

恐怖で体が動かない・・・目を閉じ誰か助けてと祈る

そしてリヒトに当たる直前

???「はっ!!」

女の声がした

恐る恐る目を開けると

おおきな壁を作り我が子を守る母がいた

リヒト「マ・・ママ・・・」

母「もう大丈夫よリヒト」

そう言って優しい笑顔でこっちを見る

フードを被った男「おやおや・・・あなたにはノアが相手をしていたと思うのですが」

母「残念だったわねスコッピオ!あの子なら今頃の牢屋の中よ」

スコッピオと呼ばれた男に向けて言い放つ

リヒトは何が何だかわからなかった

リヒト「ねぇママ・・」

これはどういうことなの?と言う前に母に遮られる

母「気にしなくていいの。早く逃げて!」

そう言って母は持っていた剣を握り男に向かって斬りかかる

しかしリヒトはパニックになっていた

突然の炎の男

母の言動

そして友人達の死体と続き体はまったく動かなくなっていた

スコッピオ「あなたのお子さんですか?とても可愛い子だ」

母「あなたには関係のないことよ」

スコッピオ「おや、冷たいですねぇ・・・ですが結構、結構。美しい親子愛が見れて私はとても嬉しいです・・・ですが」

男がまたニヤリと笑う

その瞬間

グシャリと鈍い音が鳴る

母の後ろから小さな女の子が短刀で母の心臓を貫いた

母「どう・・・して・・・」

血を流し目の前で崩れ落ちる母

嘘だ・・・小さな声で呟き

リヒト「ママぁぁぁぁあああああああ!!」

叫び母の元へ向かう

母「リヒ・・・ト・・・」

ノア「邪魔」

小さく呟いた少女は手に持っていたナイフをリヒトに向けて放つ

母「Brawny Wall【屈強なる壁】!!」

いくつもの石の壁がリヒトと母を囲み円状の分厚い壁となる

リヒトに当たる直前その壁によってナイフは弾かれた

ノア「驚いた・・・死にかけなのに・・・それに」

そう言って小さな女の子は目を閉じる

スコッピオ「ええ、マナもほぼ使い切っているはず。ですがその状態でもこれほどの上位結界魔法を出せるのはさすが、さすが。騎士団最強の砦と呼ばれる『No.5』リーベ、レオナルドさんだ」

そう言って不敵に笑い

スコッピオ「ですが壁は永遠には続かない。いつかは脆くそして崩れる」

低くそして冷たく言い放った。


母「よく聞きなさい・・・リヒト」

泣きじゃくるリヒトの手を優しく握りその右手の人差し指に指輪を付ける

リヒト「ママ・・これはなに・・・ママ・・・死んじゃうの・・・?」

怯えるリヒトの頭を撫で伝える

母「あなたしかいない・・・あなたがこの世界を救うのよ・・・この世界を光『リヒト』で照らす・・・の・・・」

その声は優しくも、力強かった。

リヒト「ママ・・・?」

もう何も返事は返ってこない


壁にヒビが入りミシミシと音を立てながら崩れてゆく

スコッピオ「あなたは最後まですごかったですよ・・・さてあの子供を始末して帰りましょう。処理は任せましたよ、ノア」

壁とは反対方向を向き颯爽と帰ろうとする

が、しかしノアの異変がおかしい。

ノア「・・・で・・・・どうして・・・」

スコッピオ「ノア?」

ノア「壁の向こうから・・・膨大なマナが溢れてる・・・!」

その言葉を聞き振り向く。

その瞬間。

壁の中心から光の柱が立つ

大地が揺れる

スコッピオ「一体何が・・・」

見つめる先

そこにはひとりの少年が立っていた。

その小さい体では到底耐え切れないマナを放出しながら

リヒト「ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

悲しみの少年は叫んだ


カルムから少し離れた地

?「一体あれは・・・」

馬を走らせながら1本の太い光の柱を見つめる女

?『カルムに急ぐぞ、レイヴ』


~第1話『悲劇の少年』~

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