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人類ガバガバ保護記   作者: にっしー
東京侵攻編
55/207

二つの町を落としたら

https://www.youtube.com/watch?v=dNgph1g422Q

Sunshine Coastline

MD215年 6/8日 01:25


 燃え盛る村を遠めに見ながら夜の闇の中を二人の男が走っていた。

 人は黒装束に身を包み、完全に夜の闇と同化している。

 もう一人の男は白い和服を着用しながら。


「すまぬな半蔵、助かった」


 和服を着た男、伊織がもう一人の男半蔵へと礼を言う。


「いえ、間に合って良かった……しかし申し訳ない、我等が守護していた町ですが陥落しました」


 伊織の礼に返事をすると、半蔵は申し訳無さそうな声で答える。

 

「何と、お主達が敗北するとは……拙者が先ほど戦っていた様な奴等でも攻めてきたか?」


 半蔵の予想外の答えに、伊織は若干呆気に取られながらも質問する。


「違います、我等の相手は魔族でした、人間も多少混じっておりましたが」


「となるとやはり分からんでござるな、お主ほどの手練が敗北するとは……余程の手練でも居ったか?」


「……実は」


 伊織の質問に、半蔵はぽつぽつと語り始めた。


───────────────────────────── 


 波の音が静かに響く中、子機達がその波を崩しながら海上を進んでいく。

 青函トンネルから南下し始めて15分程度経った頃、アデル達が所属する分隊は半蔵達が守護している中泊まり町まで後少しという所まで迫っていた。

 

「さて、そろそろか……?」


 額に手を当て、アデルが遠方を確認しようとする。

 当然夜の闇の中、それも海上では何も見えないのだが。


「う~ん、みえませんな~たいちょ~」


 そんな声が何処からか聞こえる。


「そうだな……上陸まであと少しだとは思うんだが」


「おー! じょーりく! じょーりく! じょーりくとは美味しそうな響きでありまーす!」


「いや、美味そうではないだろ……いきなりどうしたんだアレーラ、何か話し方がおかしくないか?」


 アデルが不思議に思い後ろを振り向くと、後ろで別の子機に乗って着いてきているアレーラは真っ青な顔をして酔いに耐えていた。


「……な、何か言いましたか?」


「おいおい……顔が真っ青だけど大丈夫か?」


「アハハ! ふなよい! ふなよーいー! あれ? でも船には乗ってないから海酔い?」


「確かになぁ……もう少しで陸地に着くはずだからそれまで我慢しろよアレーラ」


 そんな会話をしているアデルへ、アレーラが声を掛ける。


「あの……さっきから誰と話してるんですか? アデルさん」


 アレーラの発言にアデルは驚いた顔をする。


「へ? 誰って……アレーラとだが」


「私、何も言ってませんけど……お、おえ~……」


 アデルの間の抜けた声にアレーラが返答する。

 

「何? じゃあ一体誰が……」


「だれだだれだー? おまえかおまえかー?」


「いやお前だよ! 何処だ!?」


 アデルは周囲を見渡すが、やはり真っ暗闇の海上では何も見えない。

 かろうじて後ろのアレーラと自分の前を行く兵士の姿が見えるのみだ。


「あしたかー? ここだここだー!」


 そしてアデルの呼びかけに、アデルが着ている服の胸ポケットがもぞもぞと動き出す。


「呼ばれて飛び出たパンパッカパーン!」


 声と共に胸ポケットから現れたのは、5センチほどの大きさの人間の様な存在だった。

 背中に虫のような羽が生えている事以外は。


「何だお前!?」


「えへへー、あたし? あたしはねーヴィーサ! 妖精なの!」


 アデルが驚愕しながら尋ねると、妖精は自らの事をヴィーサと名乗った。

 ヴィーサは胸を突き出し、妖精である事を誇るかのように偉そうな顔をしている。


「妖精? 妖精ってあれか? あの花から生まれる虫みたいな……」


「てい!」


「いってぇ!」


 虫という単語に反応したのか、ヴィーサは胸ポケットから這い出るとアデルの顎へそのまま飛び上がりパンチを見舞う。

 一瞬仰け反ったアデル。


「あたし達は虫じゃなーい! 妖精なのー! 謝れー!」


「いや虫扱いは悪かった……だからって何も殴る事は無いだろうが!」


 顎を手で押さえながら、アデルはヴィーサへと謝りつつも怒る。


「あれー? そんなに強くやってないと思ったんだけど……ごめんね、じゃあ代わりによしよししてあげる!」


 アデルに怒鳴られたヴィーサはシュンとしながら頭を下げると、アデルの顎を擦る。


「いや、くすぐったいからやめてくれ……っていうか何で俺の胸ポケットに入ってたんだ?」


 ヴィーサが撫でる動作がアデルにはくすぐったかったのか、アデルは笑いを堪えながらヴィーサを再び胸ポケットに押し込む。


「んー? あのねー、あたしハンゾーに───」


 ヴィーサが何かを言いかけた時、空に閃光が奔る。

 その閃光は複数空中に上がり、ゆっくりと燃え続け周囲を照らした。

 そしてアデルの前を走る子機の速度が上がっていき、アデルもまた子機の移動速度を速める。


「閃光術……! 始まったか!」


 アデルは閃光を確認すると、ヴィーサを完全に胸ポケットに押し込みポケットのボタンを閉める。


「悪いな、これから殺し合いだ! 話は後で聞いてやるから今は大人しくしてろよ!」


「むぎゅー!」


「アレーラ、行くぞ!」


「は、はぁ~ぃ……き、ぎぼぢわるい……」 


 アデルはアレーラに声を掛け、そのまま先頭を走る兵士達と共に青森県、中泊まり町の西側から上陸した。


───────────────────────────── 


 中泊まり町に剣戟が響く。

 正面から乗り込んだギト達率いる分隊は閃光術を上げた後、寝入っていた東京の部隊へと襲い掛かっていた。


「はぁぁぁっ!」


 そんな中ギトがハルバードを振るい、相手の頭を地面へと叩きつける。

 人間の中では屈強そうな相手だったが、オークの膂力を持ってすればそれらを叩き潰すのは容易い事だった。


「……ふん、こんなものか!? 我こそはという者は居ないのか!」


 ギトが吼えると、周囲に上半身が裸で盾とツルハシや槌等を持った男達が終結してくる。

 彼等は皆一様に同じ格好をしており、その異様さにギトは一瞬だけ奇妙な感覚を覚える。


「おっと!」


 だがその感覚が何なのかを確かめる前に、槌を持った男がギトへと槌を振りかぶる。

 ギトはその槌が振り下ろされるよりも前に、ハルバードを即座に槍へと見立て突きを放つ。


「ぐおおぉ!」


 その突きは確実に心臓を捉え、男を絶命させる。

 ギトはハルバードを手元へと戻すと、先端についた血を払う。


「遅いぞ! その程度ではこのギト・ダールを崩すのには足りぬ!」


 ギトの戦鬼の様な強さを見せ付けられ、男達が後退りをしようとする。


「こらこらー! にげたらだめだぞー!」


 と、其処へ一匹の妖精が後退っていく男の頭にとまり、鼓舞するような声を響かせる。

 その声が響くと男達は魔法に掛かったかのように立ち止まり、武器を構える。


「ぬ……? 奴等から怖気が消えた?」


「はい! わんつー! わんつー! みんなでやっつけちゃえー!」


 その掛け声が響くと、男達の目に青い火が灯る。

 

「うっ、うぅ……うがああああ!!」


 男達は叫び、元々立派だった上半身の筋肉は更に隆々になると手に持つ武器を強く握り締め、眼前のギトを強く睨み付ける。


─────────────────────────────


 そして、その光景はアデル達が攻めていた西側でも同じだった。

 初期は奇襲の勢いで札幌側が優勢だったが、突如現れた妖精達により男達の凶暴性が増したのだ。


「Lightning tethers souls to the world!」

(雷光は魂と世界をつなぎあわせるものだ!)

 

 アレーラは赤の霊力を杖へと注ぎ込み、呪文を織り上げていく。


「衝撃/Shock!」


 アレーラは杖を男達へと向けると、稲妻を放つ。

 その稲妻は一人の男を貫き倒れさせる、更にはその奥の男も感電させるが倒すには威力不足だったようだ。

 奥に居た男は鋭い目つきでアレーラを睨み付けると、ツルハシを振りかぶりながらアレーラへと迫る。


「テ、テキ! タオス!!」


 アレーラ目掛けて振るわれるツルハシだが、振るわれる寸前に赤毛の男が割って入る。


「甘いぜ!」


 アデルは左腕に取り付けた鉛色をした小型の盾で男の一撃を受け止める。

 そして同時に、銀色の剣を男の心臓目掛けて突き出す。


「ぐ……おぉ……!」


 男は空いていた左手でアデルの右腕を掴むが、暫くするとそのまま絶命し力なくアデルへと寄りかかる。

 アデルはそれを鬱陶しいと思ったのか、男の腹へと右足を押し付け剣を引き抜くと同時に男を地面に横たえる。


「アレーラ、無事か?」


 アデルは周囲を警戒しながら、アレーラへと問いかける。

 アレーラはたった今アデルが殺した男を見て、少々怯えた様な表情を見せていたが、直ぐにその怯えを消し答える。


「は、はい! ありがとうございます、助けてくれて」


 そんなアレーラの表情を見てか、アデルは心配するような顔をする。


「まだ人の死に慣れてないのか、いやまあ慣れない方が良いんだが……」


「す、すみません……」


「いや、謝る様な事じゃない、それが普通の反応だからな。 でも今は戦場だ、そういう躊躇は命取りになるぞ」


「すみません……」


 とアレーラが頭を下げると、アレーラはある事に気づく。


「あれ……? あの、アデルさん?」


 アレーラが顔を上げると、アレーラの目の前には濛々と濃霧が立ち込めていた。


「あ、あれ!? あ、アデルさん!? アデルさん!?」


 アレーラは必死に叫び、自分の周囲を見回すが何処も濃霧に覆われていた。


─────────────────────────────


「アレーラ!?」


 アデルがアレーラと話している最中、アレーラに突然霧が纏わりついていくことに気づく。

 その霧はアデルが幾ら手で払っても晴れず、また中に声も届いていないようだった。

 アデルは逡巡し、魔術で吹き飛ばすことを考えると目を閉じ剣に霊力を注ぎ込み始める。


「斬」


 そんな時だった、突然アデルの左腕についた盾が体ごと反対側に動いたかと思うと、刀を受け止めたのだ。

 

「なんだ!?」


 アデルが目を開くと、目の前には黒装束に身を包んだ男が逆手に持った刀をアデルの盾に受け止められていた。


「……次撃」


 黒装束の男はそう言うと、左手に持っていた刀とは別に右手に小刀を抜き、アデルの心臓目掛け突き刺す。

 その小刀は深々とアデルへと突き刺さった。


「何?」


 かに見えたが、アデルへと突き刺した小刀はアデルの体の寸前で止まっていた。


「ワハハハハ! 驚いたか赤毛よ!」


 そして盾から山坂の声が周囲に響き渡る。


「それは弱者の庇護具/Aegis of the Meek! 掻い摘んで話すと攻撃された時オートガード、並びに受けるダメージを一時的に0に軽減するのだ!」


「山坂!?」


 突然の山坂の声に驚き、アデルは思わず名前を叫ぶ。


「管理者様だルルォ!? 等と想定される範囲の返答を用意しておきました。 尚これは自動再生であり一度しか再生されません悪しからず」


 すると山坂の音声は返答をしつつも、一方的に言葉を告げる。

 そして再び辺りには静寂が残るのだった。

  

「なるほど……よく分からんが、この盾があればある程度の攻撃は防いでくれるらしいな!」


 アデルは山坂が説明した内容を理解すると、盾で受け止めていた刀を振り払い、男へ蹴りを放つ。

 男は腹部に蹴りを貰うが、その吹き飛ぶ反動を利用して後ろへ回転しながら舞う。

 そしてそのまま着地すると立ち上がり、再び武器を両手に構える。


「面妖な盾を用いる……だが我の死技よりは逃れえぬぞ、男」


 男は低いくぐもった声でそう言い放つと、殺気をアデルへ向ける。


「くっ……!」


 アデルは思わず、その殺気に圧され後退りしそうになる。

 そんな時にアデルの胸ポケットのボタンが外れる。


「ぷはー! やっとでられたー!」


「ヴィーサ!? 貴様、何故その男の元に!?」


 男は驚愕した様子で、アデルの胸ポケットから出てきた妖精を見つめる。


「んもー! ハンゾーひどーい! 刀が刺さったら死んじゃうところだったー!」


「ヴィーサ、我の質問に答えろ! 何故お前がその男と共に居る! そ奴らは敵だぞ!」


「えー? だって北の様子を見て来いって言ったのハンゾーでしょ?」


「くっ……指示が曖昧すぎたか……犬にすら劣る知性とは」


 ハンゾーと呼ばれた男とヴィーサは知り合いの様で、ヴィーサは軽口を叩く。

 そして男はあきれ返った様子で、顔を横に振る。

 そんな中、事態についていけないアデルは呆気に取られた顔をしていた。


「な、何がどうなってんだ……?」


 そんな様子を見かねたのか、ヴィーサがアデルに説明を始める。


「あははー! アデルの顔馬鹿みたーい! このヴィーサちゃんが教えてあげる!」


「ヴィーサ! よさんか!」


 男はヴィーサを諌めるが、ヴィーサは構わず説明を始める。


「あのねー? あの人はハットリハンゾーって言ってー、私のご主人でここの人達を纏め上げてるえらーい人なのー」


「何ぃ!?」


「……馬鹿者め!」


 ヴィーサの説明にアデルは驚愕し、半蔵は落胆する。


「成る程な、ってことはお前を捕まえれば色々とトウキョウの連中について問いただせるってことか……」


 アデルは意気込み、体勢を整えると強く剣を握り締める。


「答えて貰うぜ、ベルの居場所をな!」


 そんなアデルの気迫を感じ取ったのか、半蔵も刀を構える。


「捕まえればか……ではやってみるといい、できるものなら」


 半蔵は言葉と同時に一歩踏み出し、間合いを詰める。


「きゃ~!」


 そんな半蔵の移動の突風で、ヴィーサは吹き飛ばされる。

 そしてその言葉がアデルに届くかどうかという速度で、アデルの首を刎ねる為に刀は動く。

 それにあわせ、アデルの防ぐという意志よりも早く盾が自動で刀を防ぐ。


「ずぇい!」


 そして再び短刀がアデルへ向け放たれるが、またしてもアデルの体に当たる寸前で止まってしまう。


「……プッ!」


 それを確認すると、半蔵の口元の辺りから無数の針が放たれる。

 それらの針も、やはりアデルの体に当たる直前で跳ね除けられてしまう。

 アデルは半蔵の無数の攻撃に反応できていなかったが、何とか無事であることを確認すると冷や汗が流れる。


「でぇりゃぁ!」


 冷や汗を感じながらも、アデルは反撃の為に剣を振るう。

 しかしその攻撃は半蔵へと当たる前に、半蔵は飛び退き回避する。


「……威を与えようとすれば能わず、なるほど面白い盾だ」


 半蔵はそう言うと、右腕を懐へ入れると指の間に丸薬を三つ挟んだ状態で取り出す。


「ではこの毒ならばどうか──」


「ハンゾー! たいへんたいへーーん!」


 半蔵が丸薬を取り出したところで、半蔵とアデルの間に光が奔る。

 アデルが眩しさに目を覆うと、そこにはヴィーサの様な二人の妖精が居た。


「あれ? エンドリちゃん?」


「あれ? イリオナちゃん?」


 と二人の妖精は顔を見合わせる。

 そこへ先ほど吹き飛ばされたヴィーサが二人を見つける。


「そして私はヴィーサちゃん?」


「「「三人揃って! ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique!」」」


 三人はいつもやっている口上なのか、息ぴったりで叫ぶと三人で手を取り合い回りながら踊り始める。


「お前達……! どうした、何が起きた?」


 半蔵は呆れた様子を取りながらも、突如現れた二人の妖精へと声を掛ける。


「あ、そうそう!」


「大変なの!」


 妖精二人は踊りながら答える。


「あのねあのね!」


「真ん中と右側のね!」


「「ひとかべ部隊がやられちゃったのー!!」」


「すっごい強いの! あのオークの人!」


「右側もね! あたしがちょっと息抜きしてたら負けちゃったの!」


 その報告を聞いた半蔵の戦意が、見る見る萎んでいくのがアデルには見て取れた。

 そしてアデルは思った。

 妖精ってもしかして本当にアホなのでは……? と。


「何と……くっ、我が身の至らぬばかりに、これでは戦様に申し訳が立たぬ」


 半蔵は膝を着きそうになるが、それを堪えると刀を納める。


「赤毛の小僧、この勝負、一時預ける!」


「あぁ!?」


 半蔵の言葉にアデルは怒鳴り、半蔵へと走り始める。

 だがアデルの周囲に、アレーラを覆ったような濃霧が纏わりつき始める。


「ヴェンディリオン、妖精の輪を作れ! この地に居る者全て飛ばすぞ!」


「「「はーい!!!」」」


 半蔵が指示を出すと、輪を作って踊っていたヴェンディリオン三人衆がより早く、軽快に踊っていく。

 三人衆が回り始めると、何処から集まってきたのか他の妖精達も集まり始め踊り始める。

 そして、踊りの中心点に大量の霊力が集まっていく。


「くっ……! 待て、てめぇ!!」


「何れ再び見える時もあるだろう、それまでその命取っておくが良い!」


 アデルはまるで生きているかのように纏わりつく霧に動きを阻まれ、思うように前進できずに居た。

 そんなアデルを見ながら、半蔵は何かに備えるように地面に膝を着いた。


「「「跳躍、いっくよー!!!」」」


 そして、中泊まり町周辺はギト達が放った閃光術よりも大きな光に照らされた。



───────────────────────────── 


「……といった具合でして、その後この近くに飛ばされていた我は燃えるムツシを見つけ伊織殿を助けに」


 と半蔵は言いづらそうに一部始終を伊織へ説明するのだった。


「なるほど……お主も災難でござったな、妖精達は少々頭の出来があれでござるからなぁ」


「いえ、全ては我が身の不徳の為す所……」


 半蔵は申し訳無さそうに言うと、伊織はそれを笑い飛ばす。


「ハハハ、まあ失敗したものは仕方あるまい、今はこれからの事を考えるとしよう」


「……お心遣い痛み入ります、して今後の事と言いますと」


「うむ、とりあえずトウキョウへ戻って報告、その後は戦様の指示に従うとしようではないか」


「御意に」


 二人はそう話し合うと、その場から姿を消した。

 かくして札幌側は廃墟となったむつ市と中泊まり町を手にする事となり、伊織達東京側は一応の敗北ということになるのだった。



トイレを我慢しながらこの小説を書いていたので初投稿です


次:制圧した町へ部隊を派遣したら


ヴィーサ 青


クリーチャー:妖精


瞬速


ヴィーサが戦場に出た時、対戦相手一人はカードを一枚引く


0/1


こいついらなくね?

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