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プロローグ5 前半

また書き終えた文章が消えてしまいました。バックアップごと!

ボタンひとつの操作が怖いです!


前半半分として現在消えてしまわない内にアップします!

残りは書き上げたら再度アップいたします。

漆黒の精霊石が魔方陣と共に浮いており、フレイムタイタンの血肉を貪るように吸収していく。

ガキィン、バキィ、グシャ…と生理的に嫌な音が響く。


嫌悪感に苛まれていると、それを吹き飛ばすかのような美しく流麗なニルヴァーシュの魔法詠唱が聞こえた。


気付いたように、少し遅れてユウトも詠唱を始める。

私は流星弓を引き絞り、武技【流星弓】と戦技【飛竜】を漆黒の精霊石に向かって交互に射る。


攻撃は当たっているのに…怖いくらいに手応えをあまり感じない。


詠唱が終わりユウトの氷魔法【コールドストーム】と、少し遅れてニルヴァーシュの星魔法【グランメテオ】が発動した。


コールドストームの冷気で周りの分子運動を制限し、遅らせる効果と追加効果に純粋に冷気のダメージでじわじわと削っていく魔法である。

大技を繰り出す前の足留めにも使われたりと、使い勝手が良い。

氷魔法の使い手の中でも習得率の高い魔法だ。


グランメテオは詠唱時間が長いがその分、星魔法の中でもトップクラスの破壊力を持つ魔法。

星魔法自体の使い手が少なすぎるため、習得条件などは現在不明となっている!


攻撃魔法の影響で辺り一体を凄まじい熱量の地熱が襲う。魔物や生物にしても大抵は生きていないと思いたい。


しばらく様子を伺っていると、ゆっくりと此方へ歩いてくる存在がいた。


体長は2m程で体には焔が渦巻き、生き物のように体表を蠢いている。

ダークレッドのような身体はフレイムタイタンを想像させられるが、身に纏う存在感は桁違いだ。


顔面は闇色の仮面で護られており、紫の瞳が映り出す。


『…素体のレベルが悪いと、受肉してもこうも勝手が違うものか。

自動再生は無理…。他は多重障壁は使える』


独り言にしてはゾッとする圧迫感がある。

溜め息のように


『しかも受肉率が60%…とは…な』


よく見ると心臓に当たるであろう精霊石を守られることなく、剥き出しになっていた。

漆黒の精霊石の表面には赤い血管が張り巡らされ、ドクン…ドクンと波打って拍動している。



『さて、最後に聞いてみるが…その魔導書を我に譲る気はないか?』


優しくも聞こえる声色が…より強い恐怖を伴う感覚が全身を覆う。

怖い、逃げたしたい、勝ち目がない…と絶望感。

ゲームにしてはあり得ない感覚に、早くこの場から立ち去りたいと本能が告げる。



だが…



「先程から聞いておればお主は何様のつもりじゃ。呆れて物も言えんわい」


「そうそう…いい加減に巫山戯た態度もやめろよ」



…こんな状況になっても見捨てないで共にいてくれる。

重いモノで抑えられていた感覚が無くなり、胸が熱くなった。

こうなったらおっさんは…止まらないぞ!!

2人は俺が守る。


流星弓を奴に向かって引き絞る。


『それが答えか』


その言葉がこの戦闘の始まりだった。



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