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エルダーゲート・オンライン  作者: タロー


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新たな装備品を鍛えよう

太陽が東より昇る。小鳥がさえずり、陽の光が柔らかい朝が来た。顔を洗い、宿に頼んでおいた朝食を受け取りにいく。

今日はジュゼットの鍛治場へお招きに預かる日なので、朝食を手土産にしようと思ったのだ。

出来たての朝食を包み、人数分をアイテムボックスに入れた。今日の朝食はベーコンとレタスのサンドイッチに木の実のスープ、山鳥の包み岩塩焼きの3種類だ。



レガリアを契約の指輪から召喚し、修羅鬼に擬態してもらう。レガリアには朝食の他に昨日手に入れた壊れた不死のアンデッドメイル一式を与えて見た。

屍鎧リビングアーマーを作る材料にしても良かったが、錬金術師などで作る素材や他の必須技能スキルがないので…スッパリと諦めた。


壊れていても仮にもレア級の品々。レガリアは擬態した姿のまま片手でバキッと鎧を割り、バリバリガリガリと咀嚼して喰べる。美味しかったのか頬を緩め、恍惚な表情が浮かんでいる。


全ての装備品を喰べ終えたあと、消化吸収の効果で少なくない経験値とレガリアを形作る骨格や構成要素が軒並み底上げされた。

また、不死のアンデッドメイル一式の発動スキル【鼓動せし心臓】が【擬似心臓】として名を変えてステータス欄に加わった。


レガリアは魔法生物である宝箱ミミックの希少種のため、基本は核となる魔力を用いて動いている。

生物に必要な心臓などの臓器系は存在していなかった。


【擬似心臓】はそんなレガリアの体内に核とは別に疑似的な心臓を造り、全ての補助サポート動作を助ける。

また必要時には最大身体能力を血流増幅バンプアップさせ増幅できる。他に緊急時の予備として魔力を疑似心臓に貯蔵することも出来る為、かなり有効なスキルが手に入った。


全体的な戦力アップにホクホク顔が止まらない。



一通り準備を整えた所で、一緒に鍛治場へと出掛けた。


鍛治場に着くと二日酔いのようにフラフラしたグリッサの姿と、現在居候のドゥルクが出迎えてくれた。


「おはよう…昨日は有難うね…頭いたい」


「グリッサ…自業自得だな」


そのセリフに少し笑みを浮かべたが、物凄い視線で睨まれた為、慌てて表情を隠す。


「おはようソウマ、剣の事だがもう少し待っていて欲しい」


「おはようドゥルク。分かった。気長に待つからよろしく頼むな」


うんうんと隣でジュゼットが頷いていた。


「ドゥルクの親父は王都に店を構える凄い奴でな。ハイレア級の素材とて扱える腕前だ。俺の同僚だったんだが、当時から既に鍛治師の頭角が抜きんでた素晴らしい男だ。その息子のドゥルクも才能に溢れている。

だからソウマくん、ドゥルクと永く付き合いのほどよろしくお願いするよ」


鍛治長であるジュゼットからお墨付きを貰えるほどの腕前か。将来が楽しみなのだろう!



グリッサは白とライトブルーのワンピースを着ており、私服姿である。朝早くジュゼットに起こされ、真紅の鎧一式を渡していたそうだ。現在は整備し終わったそうで最終確認待ちらしい。


各々、それぞれの挨拶を交わし、鍛治場の中の作業台に案内された。


途中、昨日ジュゼットが言っていた分離装置らしき機械が置いてあった。コレラは古代遺跡などから見つかった装置で、現代では解明がされていない超古代文明の遺産の一つである。



そこには既に綺麗に補修された真紅の鎧一式があった。


赤熱石と魔力鉄を混合した真紅の合金を基に、希少な精霊銀でコーティングされた装備品は見事な魔力の艶と輝きがある。


女性らしい優美なデザイン性の中に、動作を損なわない為の機能性を工夫された防具は長年腕の良い鍛治長としての技術が詰め込んである逸品だ。グリッサもずっと大切に愛用している事でも頷ける。


防具の他にその両隣には、グリッサの為だけに誂えたと思わしき幅広剣ブロードソード円形盾ラウンドシールドが置いてあった。存在感も半端ではなく、並の装備品では無いことが良くわかった。


「グリッサ用に作った剣と盾だ。実際に手に取って見てくれ」


ジュゼットに促され、フラフラ〜と武具に歩み寄ったグリッサは手にとり、吸い付くように馴染む感触を味わった。


「これはな…聖騎士時代の頃を思い出しながら作ったモンだ。俺らの町の為に神殿を辞めてまで助けてくれたグリッサに…俺は…俺は…っ、今でも感謝している」


「…ジュゼット」


「まぁ、当時作れた鎧と違って精霊銀がどうしても手に入らなくてな。代わりに特別な素材を鍛えさせてもらった」


それは鮮やかな真紅色を宿した幅広剣ブロードソードで抜き身の剣身は既に真紅クリムゾン色のオーラを放っている。



「初めてグリッサの鎧を作る時、着る者のイメージを浮かばせる。俺の中でのグリッサのイメージは守護者であり、輝く真紅だった」


ジュゼットの説明によると、48年前の事件の際、アイラ達に頼み込んで討伐された巨地龍の鋭牙一本と巨大な鱗一枚を必死に頼み込んで分けてもらったそうだ。

どちらも文句無しのハイレア級の素材だ。


それ以来48年間もずっと鋭牙を炉に入れ熱し続け、叩き延ばし、鍛え上げ、剣を形作ってきたジュゼット渾身の一振り。注視すると説明文が浮かんできた。



真紅龍の煌剣 特殊レア級


名匠ジュゼットが巨地龍の鋭牙を根気強く丁寧に研磨し鍛えた幅広剣ブロードソード。赤熱石と魔鋼の合金【緋炎鋼】を剣身に採用する。成長した龍の鱗すらも切り裂く。


武技【真紅クリムゾン龍気ドラグオーラ



真紅龍の煌盾 特殊レア級


名匠ジュゼットが巨地龍の巨鱗を加工した円形盾ラウンドシールド。炎熱石と魔鋼の合金で【緋炎鋼】で縁取り、耐衝撃の魔力を伴うハイメタル鋼を裏地に使って補強し、丁寧な仕上がりにしてある。

龍息ドラゴンブレスにも耐える事が可能。


発動スキル【真紅クリムゾン龍気ドラグオーラ





まさにレア級以上の準ハイレア級の破格装備品。

この武技は剣と盾が対のセットで始めて発動可能な特殊な武技とスキルだ。其れだけに発動した時の威力は侮れない。


特殊なスキルである【真紅クリムゾン龍気ドラグオーラ】とは、武具に秘められた龍気を炎系の魔法金属と媒介して解き放つ。

時間制限もあり、途轍もなくMPとHPを消費するが限定的に人間種が扱えるだけの龍気を身に纏うことが出来た。

攻撃力・防御力を極大アップさせ、全魔法耐性(中)を得ることが出来る破格のスキルである。

ジュゼットだからこそ、長い年月をかけて素材の全てを引き出せたのだ。

竜・龍種とは死しても遺骸は強力な魔力を内蔵しているため、挑む者達が後を絶たない。



因みに龍気とは竜・龍種の持つ魔力の総称である。血流に魔力を流すことで巨体を動かしたり、翼を使い空を飛ぶことを可能とする。ブレスによる攻撃や身体に纏う魔力で鱗の一枚一枚を覆っている。

竜・龍種は無意識にそれを行い、制御している。




謎が数多く存在し、解明していない存在だが、簡単に分かっている竜・龍種の生態を説明する。


卵から孵った竜・龍はまだ知性がなく本能の塊で食欲旺盛な個体だ。生まれたばかりの竜・龍種でも非常に危険である。


百歳を超えた所で竜・龍種は魔力制御を使いこなすようができ、1人前としての知性が宿る。亜竜・亜龍の種類にもよるが、ジャンルを区分けされる個体とは一線を画する戦闘能力を保有している。


数百〜数千年生きた個体を上位竜・龍とも言い、眷属を持つようになる。ちなみに巨地龍はこのジャンルの最上位にランクされる。


何万歳も生きた個体を古代竜・龍種とされ、更に上位の個体は災害指定種級に分類された。






圧倒的なカリスマを誇る武具に、グリッサは二日酔いなど忘れたかのように佇んでいる。余程気に入っているのか上機嫌だ。

暫く間があったのち、ジュゼットへ向かいひたすら感謝の言葉を述べた。




頷くジュゼットはようやく肩の荷が下りる感覚を味わっていた。ハイレア素材を壊さないように、扱えるようにと48年間気が抜けなかった。

苦労した分、鍛治の腕は上がった。その鍛えに鍛えた装備品は充分にグリッサの役に立つことだろう。


竜・龍種を討伐し素材を手に入れることは困難である。

また竜・龍種の武具などは入手したくとも莫大なお金だけでは入手困難な品で、宮廷鍛治師並の実力と権力、伝手が必要な為、その価値は計り知れない。


特に龍の魔力を装備者が扱えるように加工出来る鍛治師は、ほんの一握りの存在だ。

ジュゼットは間違いなく鍛治師としてのLVも高く、鍛治スキル(A)を取得している筈だ。





竜・龍種を専門に狩る竜狩りと呼ばれる一族の集団も存在する。高い戦闘能力を保有し、竜・龍種に対して高い特攻能力を持った者達が集まって結成された集団だ。


因みに上記の説明は彼等からもたらされた情報でもある。










一息ついて、ソウマの方へ向き直った。


「で…だ、ソウマくん、赤熱石を集めてくれた君へのお礼に何かオーダメイドしたい装備はあるかな?此れでも俺はレア級の素材なら加工出来る腕前があるぞ。但し素材は君持ちだがな」


ニッコリと伝えられた。思いがけない一言に皆、一様に驚く。側にいたドゥルクも言葉が出ないようだ。


この鍛治長ジュゼットは近辺に並ぶ者が居ない程の腕前であり、レア級の素材を扱える職人は、もはや国家の宮廷鍛治集団に所属していてもおかしくない腕前だ。

事実、ジュゼットは冒険者ランクA級からしか注文を受け取らず、鋳造や鍛造しない。

そんな貴重な職人からの滅多にない申し出に、脳裏に一つの素材が思い浮かぶ。



ザール村で障壁蟻バリアアントのマユラから入手した鈍色の甲鉄の素材が沢山あった。

あの時は流星刀レプリカで戦技をもってしても甲殻を断ち切れなかった。もしもこの素材だったらどんな装備になるんだろう…と期待に胸が膨らんだ。




障壁蟻バリアアントの甲鉄 レア素材


希少な魔獣である障壁蟻バリアアントの抜け殻。非常に硬く軽い。魔力を伴う金属や素材と相性が良い。全体的に耐属性に優れている。扱うには長年培ってきた熟練した技量が必要。




折角なのでコレを使わせて貰おう。甲鉄の素材を使えないか見てもらった。暫く凝視したジュゼットは感嘆したため息を漏らした。


「こりゃあ…なんとも珍しい。始めて拝見させてもらった。障壁蟻バリアアントの甲殻なんて貴重すぎるな。品質も最高だ」


「実はこの素材をメインに剣士用の防具一式をお願いしたいのですが…大丈夫ですか?」


「剣士用か…ああ、構わないとも。此れだけの素材だ。腕が鳴るわい。但し、時間もかかることは了承してくれ」


それは仕方ない。そう思っているとレガリア百夜が突然口を開いた。



御主人様マスター、暫く私をジュゼット殿の側で鍛治を見習わせて頂く許可が欲しいです。私も鍛治士の端くれですから」


そう言うや否や、鍛治士である事を強くアピールし始める。


「何と!若いように見えるが鍛治を納めておるのか…その筋肉の付き方や身のこなしは長年鍛治をしたことのある者だね。感心感心。ソウマくん、良かったら俺からも頼むよ」




(フフッ、御主人様の身に付ける防具は私が作って見せます)


と、やる気に燃えるレガリア百夜。



確かに鍛治スキル(B)ならば足手まといにもならず、装備完成の手助けになる。

其れにジュゼットの技を身近に感じることで今後大いに役立つ経験になるはずだ。




ジュゼットはグリッサ用の装備を完成させた。やる気が無くなり少し燃え尽き症候群のような達成感があった。しかし、新しい目標が見つかったことでモチベーションと機嫌が良くなり、満面の笑みを浮かべる。



他にレアの素材で持っていないか尋ねられると、魔法袋仮アイテムボックス手持ちにあるハイメタル鋼のインゴット、鋼竜の鱗皮、星の隕石を見せた。


どれもレア級の素材で弓ガチャで手に入れたモノばかりだ。

ハイレア級のとある弓を作りたいばかりにガチャをした産物ではあるが有効活用出来そうだ。


「ソウマくん、君は一体何者だね?特別なレア素材ばかりだし、まさか見知らぬ竜素材まであるなんて…」


「特別な素材なのは知っていました。今は帰れない遥か遠い自分の故郷より、置いてあったモノを持ってきただけなんです」


「ふぅーむ??…いや、無粋な事を聞いてすまなかった。見たこともない竜素材に年甲斐もなくはしゃいでの」


「此方こそ…それでこんな鎧にして欲しいんですが…」


と、細かく注文をしながら図に書いてみる。それとレガリア百夜の持っている準ハイレア級ともいえる赤熱鋼純度100%の大太刀を見せた。


ジュゼットは爛々と輝くような眼で喰らいついている。失礼と一声掛けてから、手に触るとずっしりとした感触の他に満ちた魔力を感じ取っていた。


「此奴は…成る程」


「百夜が打った大太刀です。赤熱石を錬磨して純度を高めて出来たモノで赤熱鋼と呼んでいます」


「ははぁ〜この大太刀をお嬢さんがね。その歳で凄いもんだ」


素直に賞賛するジュゼットに、主人の意図が分かったレガリア百夜からもこう提案した。


もしかしたら、この甲鉄の素材も錬磨出来たらより強靭な素材へと変貌しないかと…。


思いも寄らない提案に驚くが、暫くして破顔した表情で大声を上げた。



「俺はつい先日、自分で最高傑作を作ったと思ってたんだ。これ以上の作品は俺には作れないと…しかしな、ここにきてどうだ?」


置かれた希少な素材達と修羅刀・百夜を指さした。


「ここにこんな面白いモノが転がってやがる。人生ってのは何でこんなにも面白いんだ!こんなやり甲斐のある仕事は始めてだよ」


ひとしきり笑ったジュゼットは、今度は神妙に黙った。


「作ってやるなんてとんでもない。レア素材をこんなふんだんに使った装備品など聞いたことも見たこともない。やり甲斐のある仕事を有難う。此方こそよろしくお願いするよ」


と、丁寧に深々と頭を下げた。



それからジュゼットが稀な素材相手に熟考を繰り返し、ドゥルクとレガリア百夜に相談した結果、鈍色の甲鉄をメインの素材にし、グレー色の強いハイメタル鋼を裏地にして新しくシリーズ装備を試作で作って頂けることになった。


甲鉄はメイン素材になる為、防具一式には手持ちの7割程度が必要だ。


またそれとは別に錬磨研磨錬成の為に残った障壁蟻バリアアントの素材は全て使われる事になった。

障壁蟻バリアアントを1人で倒したソウマだったからこそ、素材を独り占めにしこんな贅沢に使えるのであって、従来ならば全ての装備品を作るだけの素材確保なんて絶対に出来ない。



図案から裏地に使用するハイメタル鋼のインゴットは3つで事足りる予定だ。

全身鎧を作る訳では無いため、軽鎧として肌を露出してしまう部分には生半可な攻撃など意味を持たせない鋼竜の鱗皮を2枚使用する予定だ。


また星の隕石は5個ほどを1度砕いて粉微塵とし、素材に混ぜ合わせて合金などとして使う。


素材の説明として、



ハイメタル鋼 レア級素材


耐衝撃に強い魔力を持つ加工金属。用途の高い金属のためゴーレムなどにも使われる事が多い。素材が持つ魔力との親和性に優れる。



星の隕石 レア素材


夜空に瞬く星より一雫零れた欠片。不思議な輝きと魔力を宿した鉱石。単体としての鉱石も非常に優れているが、合金として合成しても素材の潜在能力を引き出す。



鋼竜の鱗皮 レア素材


全長8mからなる数百歳を超えた鋼竜の鱗皮。滅多に入手できない。全身が並の魔法金属よりも硬い鱗で覆われており、普通のレア級武器では弾き返してしまう。加工するには熟練の技を持つ職人しか出来ない。






図を改めて引き、頭装備から体装備の具体案を再度話し合い、粗方決め終わった。

ここから試作を兼ねての長い装備品作りが始まる。オーダーメイドの装備品も嬉しいんだが、皆の協力でワイワイする事が何より楽しみなのかも知れない。




他に話は無さそうだったので全員分の朝食を取り出した。アイテムボックスから出したので出来たてホヤホヤを味わえる。


山鳥の包み岩塩は皆から特に好評で、ジュゼットやグリッサからもレシピを聞かれるくらい美味しい食事だった。今度宿の女将さんに聞いてみようと思う。

外側は岩塩に包まれている為、取り外す。中には下処理された山鳥が入っていて、ボリューム満点な見た目から塩が引き出す鳥肉の旨味は朝からガッツリ食欲を湧き立たせ、素晴らしく美味しかった。


ベーコンとレタスのサンドイッチを片手に楽しみながら、個人的には木の実のスープも香草が効いていてもっと味わいたく味だった。


残念ながらお代わりはないが、皆朝食に満足そうだった。




食後、ジュゼットから〈火の精〉を返してもらったグリッサにより新装備お披露目会の御祝いに振舞われた。折角なので少し呑んだが…キツイがキレもあり美味いお酒だ。

ドワーフの面々は嬉々として呑み始め、ジュゼットの秘蔵の酒も加わり宴会模様だ。



楽しい気分でいると自分の腕に天眼石の腕輪が見えた。

ふと思い出し、そう言えばユピテルの街ギルドで専用職業の特殊クエストは受けられるのだろうか?と思った。


この異世界に入り込んだキッカケも魔物使いギルドの特殊クエストからだったな…。


この専用の特殊クエストとは、その名の通り職業別に分けられた専門のクエストである。

クリア報酬に素材や装備品があったり、スキルが追加されたりと報酬が良い。基本その職業にしか入手出来ない為、マニアックなレア度は高く人気が高い。


だが、成功しても失敗に終わっても1度だけしか受注出来ないため、しっかりと対策と準備をしてから望む事が基本だ。


戦弓師センチネルアーチャーの専用クエストは討伐クエストのみだった。報酬に金貨と現在も装備品している天眼石の腕輪だった。初めて入手したレア級装備品であり懐かしい思い出が詰まっている。



天眼石の腕輪 レア級


戦弓師センチネルアーチャー専用の特殊クエストクリア報酬。

眼のような模様が特徴的で魔除けと厄除けを兼ねる御守り。僅かに両耐性微上昇。最後まで持っていると良いことあるかも?


発動スキル【弓技能上昇(微)】




最後の説明文にも気持ちがほっこりとさせられてずっと装備してきた。

効果は確かに僅かなんだが…この腕輪に危うい時は何度も助けられてきた。


しかもこの討伐モンスターは狂乱兎マドネスラビット。兎なのに凶悪な面で肉食。犬歯が発達した両牙とバキバキに鍛え上がった脚力が自慢な兎魔物。


戦闘行動に入ると狂ったようなスピードで駆け回り、噛みつきや飛び蹴り、突進を主に使う。ただ、HPは少ないので攻撃さえ当たれば直ぐに狩れる相手だ。

あの時もユウトが駆け出し騎士職で手伝ってくれたっけ。


街へ帰った時は確認して見よう。

当座は装備作成とダンテ達との約束が優先だ。

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