新たな戦技を求め、試練へ
事故の影響により生活環境が一変しました。今まで以上にペースは落ちるかも知れませんが、また書いて復帰して行きたいと思います。
休んでいる間、ご心配、ご感想・アドバイスありがとうございました。
ブックマーク数も200から900へと増え…本当に皆様ありがとうございました。励みに頑張ります!
アデルの町へと帰ったソウマ達は揃って治療院へと直行した。全員の怪我を重く診た魔法医から入院を勧められ、そのまま入院した。パーティの初迷宮攻略が嬉しく、コウランがどうしても我慢が出来ずにお祝いを始める計画を練る。ソウマは仮の魔法袋を使い、コッソリ酒盛りをしようとして…当直者に見つかって揃って怒られたのは言うまでも無い事実だったりする。
次の日、反省して退院した彼等は昼からきちんと酒場へ繰り出した。昼間でもそれなりの人数の人間で賑わっていた。酒場のざわめきを耳に感じながら、各々酒を片手に乾杯する。今回の戦いで得た戦利品と宝箱の分配も行う。
まず赤熱石を含んだ武具を3人で分配する。ドゥルクと赤熱石の確保を優先していたソウマ以外は必要としなかったので、分配後の残った武具は売却する。多額の金額をコウランとダンテに振り分けられた。まとまったお金が手に入り、2人ともとても嬉しそうだ。
次に修羅鬼を倒した際に出現した宝箱の分配を行う。ダンテは鬼甲冑と呼ばれるレア級の鎧を宝箱から開けていた。注視すると簡単な説明が見える。
炎鬼甲冑 レア級
炎鬼を模して作られた甲冑。炎の祝福を宿した魔力鉄の純度を高め、薄く伸ばした金属を多用している。鋼鉄製の鎧より軽く丈夫である。
発動スキル【炎熱耐性(微)】
迷宮と呼ばれる場所は数多くの先人達が挑み、今では攻略度のランク分けが決まっている。
それによるとBOSSと呼ばれる個体が存在している迷宮のランクは最低Cランク。攻略の最前線で確認されている中ではAランク迷宮が現在攻略途中であると聞いたことがあった。他、踏破されていない迷宮も数多く存在している。
Cランク迷宮のBOSSドロップ品であるため、レア級素材の魔力を伴う金属を使用している。
ただその使用量が少なく、レア級の中でも最低限の品質になるが、サザン地方の迷宮洞窟の本来のレア級武具である。
このサザン地方にはC級フィールドBOSSの焰巨人討伐の際にドロップする焰舞シリーズと、C級迷宮BOSSの上位炎鬼討伐時にドロップする炎鬼系シリーズの2つがある。前者の方がまだ討伐しやすい為、冒険者の中で人気の品となっている。
炎鬼シリーズの装備は探索者の中級者級でもBOSS討伐が難しい。そのため入手が困難であり、レア級の品を手に入れたダンテは充分に喜んでいた。
因みに前回の迷宮洞窟で戦い、炎鬼衆の鎧羅を倒して入手した赤熱鋼の大盾の方が同じレア級の中でも防御力、スキル共に優れ、上位に入る。
コウランの開けた宝箱は炎鬼手甲セット。上記の説明と一緒である。コウランには重量があり過ぎて装備出来ず…どうせ売るなら知り合いにと言い、レア級の装備品を執着せずにダンテに無理矢理売り飛ばしていた。
ソウマの手に入れたのは魔杖である。
炎魔杖
火の精霊石と魔力を通しやすい性質の木材を素材に使っている。炎の魔法を使用する際の集中力を高める。
武技【炎魔法威力増加(小)】
実はソウマにだけ修羅鬼討伐時に報酬として修羅胴衣を手に入れているため2人に申し訳なく思っていた…また修羅鬼が持っていた大太刀や身につけていたモノまでレガリアが飲み込んでしまったため、責任を感じていた。
そのレガリアは自分より格上だった相手の吸収消化に忙しいらしく…契約の指輪の中で静かに体内に取り込む作業に勤しんでいた。後で魂魄結晶も渡す予定である。完璧に吸収した宝箱がどれだけ強くなれるか楽しみだ。
今回BOSS討伐時に宝箱が3つも出てきたが、本来であればBOSS一体につき宝箱1つが出現する。人数分の宝箱がドロップしたのは今回は修羅鬼が特別な存在であった為だと思われる。
今後の目的として暫くダンテとコウランの2人とパーティを組み行動することにした。どうせならとダンテの残り2つ(頭部装備と足装備)となった炎鬼系装備を入手し、ダンテに鬼シリーズ装備を揃えて上げたい。
それにコウランとの炎猫のテイムの約束を果たそうと迷宮洞窟のBOSS討伐に挑戦し続けることになった。ダンテは大盾の時から貰い過ぎだと仕切りに遠慮していたが。
体調も体力も万全に期すために、2〜3日全員休みをとる事になった。
コウランにも申し訳ないと感じているので…炎鬼系アクセサリーや装備出来る品が出現したら、優先的に譲る約束をした。被りの装備や他の装備品の場合はまた要相談となる。
そんな話をしながらマッタリしていると他の冒険者のテーブルから最近聞いた単語が聞こえた。確か拳嵐がどうとかコウトカ…?
気になって聞き耳を立てていると、どうやら拳嵐のメンバーが焰巨人討伐へ出て行方不明になったらしい。どうやら同行していた赤髪の2人組の証言らしいのだが…焰巨人討伐後に何者かに襲われたそうだ。メンバーの抵抗虚しく、そのまま散り散りとなったようだ。赤髪2人組の男女が何とか町へと戻り報告に至ったらしいが…ベテランが行方不明?どんな状況だったのか疑問は尽きない。
お酒の力もあってか話も進み、コウランが実は元貴族だったことや、ダンテの趣味が料理だったりと意外な事実を知った。
話も盛り上がり、お酒のペースも進んでベロンベロンに酔ったコウランを担ぎ、ダンテが割り当て部屋へ寝かせていった。彼もこのまま自分の部屋に戻り、休むそうだ。そんなに呑んでない様子だったから、もしかしたらお酒は弱いのかも知れない。
3日後の午前中に酒場で会う約束をして別れた。
ソウマもほろ酔いな気分で鍛冶屋へと向かう。戦闘鍛冶士であるドゥルクが赤熱石を手に入れたら暫くここに泊まっているので来て欲しいと頼まれていたのだ。
相変わらず大きな鍛冶屋だ。店員さんに聞いてドゥルクを呼び出して貰った。店員さんにお礼を言い、暫く待っていると奥からドゥルクが現れた。
胸には耐火性のエプロンとグローブ、手には金属金槌を握っている。挨拶もそこそこに、迷宮で入手した戦利品の赤熱石を含んだ武具を見せ、これで大丈夫か?と聞くと目尻を下げ頷いた。そしてボロボロになった冒険者の剣を取り出して謝る。
ジッと剣を見つめ…着いてきてくれと言い、奥へ持って行ってしまった。何をするのか興味があったので言われたまま後を着いて行くと、鍛治場がある大部屋に到着し、そこに髭の大きな貫禄のあるドワーフが座っていた。この鍛治屋の総責任者らしい。
彼に何事か呟くとドゥルクは、奥の工房へ入っていった。奥には作業場と思しき場所があり、台の上に大切に剣を置いた。どうやら炉に火を入れ剣を打ち直すようだ。
そのままゆっくり見ていても良かったが、じっくり剣の状態を確認したドゥルクに今日1日では終わらないから剣を預かる…と伝えられた。後日伺うことにした。赤熱石の武具を置き、ドゥルクに声がけて鍛冶屋を後にする。
屋台で鳥肉の焼ける良い香りがしてきた。胃袋が鳴り、少し小腹が空いていたことに気付く。アデルの町の名物の嘴長鳥の焼き鳥を2本買って口に放り込む。最初に食べた時は気づかなかったが嘴長鳥は迷宮洞窟前で襲われた魔物だ。筋力が発達しており、飛行中の突進はなかなか侮れない。突進を喰らっても自分には余り問題なかったけど。
食べれる部分は筋肉質な所が多いが加熱すると繊維がホロッと噛みやすく、食感と共に肉汁が広がる。岩塩も肉の旨みを引き出しており、屋台では食べやすい品として人気を博している。
そういえば剣もだけれど、防具もボロボロだった…当初、頭装備用の戦闘衣を作って貰う為に集めた硬殻蜘蛛の素材が無駄になりそうだ。
ボロボロになった硬殻蜘蛛の戦闘衣を処分し、防具屋で弓士用に誂えた動きやすさがメインの戦闘衣を選び、上下セットで買って装備した。色は黒色で着心地も良くて満足だ。
そういえばまだアデルの町の道場には寄っておらず、この機会に訪ねてみた。
道場の中にいたのは艶のある30代くらいの女性で、彼女がこの道場の教官で名前はグリッサ、獣族の女性である。彼女に頼み、弓と片手剣の熟練度を見てもらうと…どうやら剣系戦技と弓系戦技と2つがあるみたいだ。その後道場の奥へ入り、戦技魔辞典にて該当する戦技を調べている間、椅子に腰掛けてゆっくりと待つ。
待っている間、道場の本棚に[戦技と武技について]とタイトルがあった。薄めの厚さで初心者用に作られた分かりやすい本であり、誰にでも理解を得てもらう為に置いてあるという。今まで何となく使っていたが…そういえば良くは知らないな。試しに手に取り、読み始めた。
最初に戦技とは、職業毎に定められている奥義や技術のことである。自身を鍛えた先に授かり、習得することが出来る。
更にその先を目指し、技を使いこなす者が先達者として当道場などの施設で教習することが出来ます。是非、積極的に…ってパンフレットか。
続きを読むと、また武技とは優れた武器に宿る固有スキルを使用した攻撃のことである。基本武器に込められている魔力を使う為、回数制限があるが有効なスキルが多い。例外的に自身の魔力を媒介し、より強大な力を引き出す効果の武器もある。
パタンと本を閉じた。すごく簡単に分かりやすい説明文だった。丁度グリッサ教官から声が掛かる。
弓の方は熟練度を満たしている。
戦技 強打がもうすぐ熟練度を満たし、新たな戦技に昇華出来そうだと教えて貰った。昇華後は氣術と併用して放つ事が出来る 戦技 気力撃を習得可能だと言う。
この戦技の補助と気の融合により爆発的な攻撃力を得る技だ。
ただ、特に剣系統と盾系統の担当であるグリッサ教官では、熟練度は専門スキルの発動で判明出来るが、今回は教える分野が違うので、弓系統の戦技の伝授は出来ないと言われた。現在アデルの町に不在である師範が担当する者なので、帰ってきたら彼に教えて貰うと良いと伝えられた。
付け加えて、氣術系の説明を教えて頂いた。
氣術は戦技等とは違い、生まれ持ってきた先天的な素質か、稀に修練により授かる後天的な才能に左右される。伸ばすにしても特別な修練を修めないと習得出来ない術である。
プレイヤーは職業によって覚えるため確実な習得が可能である。アイテムボックスの使用やスキルの多さ、果てはマップ機能など、この世界の住人より優遇されていると思う一つである。第3次職である閃弓士はLV30台で操気術を覚えることが出来るとネットに書いてあったのを覚えている。早い職種では第2次職でも、後半で闘気術や操気術を使える使い手が存在する。
しかし、折角なのでアデルの町の師範さんに教えて頂くつもりである。
レベルが足りていないのに、指導だけでスキルを覚えることが出来るのか検証も兼ねようと思っている…と言うのは建前で、師匠以外で弓の技や練習、修業をするのは久しぶりなので、どんな内容なのか早く受けたいと思っていた。非常に楽しみである。
話は逸れたが、気力撃など氣術系統の戦技は、最低でも操気術か闘気術を習得していないと扱うことが出来ないとの事。
簡単に説明すると操気術とは、物質に干渉して装備品などに己の気を宿し耐久度や攻撃力、防御力を上げる術である。最初は武器か防具の何方からか始める事が基本だという。闘気術のように自分自身に気を纏わす事は出来るが、闘気術に比べその効果は低い。
闘気術とは反対に自身に気を纏わせ攻撃力と防御力、瞬発力などを上げる術である。此方も武具に気を宿すことが出来るが、その効果は操気術に比べて低いものとなる。
戦いのセンスがある者は後者を選ぶことが多く、盾士や弓士などは自分の獲物を強化して戦う前者が多い。
何方も言えることは向き不向きがあり、選ぶ際は熟慮することが求められるとハッキリ言われた。
因みに教官は闘気術と相性が良く、師範は操気術を会得している為、何方かを教える際はお互い専門に分かれて教えているらしい。
それと大事なことだが強化魔法の魔力(SP)と氣術(HP)との併用可能で自身に効果の二重掛けが使用可能となる。
でも実際、理論的には可能だけれど魔法も氣術も併用出来る才能ある人は滅多に居ないんだけどね、と笑いながら教えてくれた。
先も説明したが気力撃は基本的に操気術が使えないと扱えない技。戦技として発動する専用の練り込んだ気を込める為、媒介となる武器はそれに耐え、増幅させるだけの器の武器が必要となる。
つまり武器はレア級以上は無いと使用に厳しいし、ノーマル級の武器に氣術系統を込めれば戦技に限らず、纏わすだけでも全損する可能性が高いということだ。闘気術も同じで、鍛え上げていない肉体で仮に氣術を使えば崩壊する恐れがある。
そんなリスクもあるが、使いこなせればリターンも大きい。教える方も使い手を選ぶ技術である。
次に片手剣の熟練度と戦技の熟練度を見てもらう。
片手剣の熟練度も新たな戦技昇華域に達しているという。愛用している剣の戦技【音速斬】が熟練度を満たしているそうだ。また習得している全身強化魔法の2段ジャンプの習熟度が適正値を超えているため、音速斬を昇華出来る際の選択肢が2つあるという。
本来であれば戦技【天昇斬】と言われる戦技を会得する修業内容になるのだが、今回会得前にBOSS討伐という取得条件をクリアしていた為、戦技【天音斬り】が選択肢に上がった。
【天昇斬】と言われる戦技は、上空から風属性の付いた2斬撃を降らせ対空補正もついた使いやすい戦技となる。弓戦技の【飛竜】と似たような感じだ。
【天音斬り】の戦技は、音速斬の3倍SPは消費するが上空から聖属性の複数の斬撃を降らせる。
聖属性の攻撃は珍しい部類に入る。聖職者の魔法(付与を含む)や魔力に聖属性を宿した武器での攻撃(武技も含む)、また天音斬りに限らず、聖騎士や聖僧兵等の職種により聖属性付きの戦技がある。
アンデッド系や幽霊系等の闇属性や邪属性系などに効果が高い。
因みに音速斬の戦技単体での昇華技は【真空閃】と言われ、対空・対地の両補正がつく。真空を発生させ、1m強の範囲で刃もして飛ばすことが出来る。
エルダーゲートでは、どんな技に昇華していくかはプレイヤー次第だったので、それも楽しみの一つとなっていた。
習得条件は揃ったので、教官に稽古と修業を付けて頂くことになった。
昇華した戦技は戻す事が出来ないから、後悔のない選択が必要だ。
自分が選んだのは戦技【天音斬り】。聖属性は誰でも1度は誰でも憧れるハズ…ロマン趣味が勝りました。
習うに当たり、天音斬りとはどういった技なのか…説明を受け、より理解を深める。簡単に実践しながら次に型をなぞる。何度も何度も頭と身体に染み込ませるように…反復訓練してようやく形になる頃には日は夕方になっていた。弓もそうだが正しい練習とイメージを大事に一射を振り返りながら行う。練習では一つとして同じ型はないのだ。
この修業に対して教官の許可も降りた。グリッサ曰く、教官人生の中で今日中にこの段階へ進む人間は君で2人目だと驚かれた。
自分の他にもそんな人がもう1人いたんだな…折角なので名前を伺うとアシュレイと言う名前だった。いつかで何処かで会えれば良いと感じた。
「今日で型の練習の最終まで行くとは思ってなかったわ…実地試験でクリアするんだけど…どうしようかしら」
少し困ったように答えた。
「2〜3日は時間はあるので、良かったらすぐに試練をうけたいのですが」
…暫く迷った後、グリッサは試練はひたすらアンデッド系の魔物を倒すことが条件であることを伝えられた。無茶振りに応える代わりに特別に美味しいお酒と修業料を弾むことを了解させられた。
「そうね…じゃあ準備が出来たらここからすぐ東にあるサザン地下墓地へ出発するわよ」
「地下墓地ですか?」
「そうよ〜でもダンジョンではないわ。昔、巨地龍の件で町の冒険者達も数多く亡くなったわ…当時、アデルのとある死霊魔術師がサザンの町の戦力の低下をアンデッド系モンスターで増強出来ないかと言い出してね。アンデッドと相性の良い地下墓地まずは実験と称して、大量のアンデッドを喚び出しちゃったのよ」
一拍おいてグリッサが答えた。
「その中にね、大量に召喚されたアンデッドに高位アンデッドのリッチが混じっていたの。死霊魔術師が容量不足で逆に乗っ取られて…大量のアンデッドが彷徨いでて町を襲ったわ。何人もの犠牲者を出しながらも封印する事に成功した時は…激戦で私も死ぬかと思ったわ」
当時を思い出したのか少し険しい表情をしていた。住人達がやっとここまで町を再興したため、彼等は胸に誇りと粘り強さを抱いている。
リッチ封印後も地下墓地からの瘴気が何故か止まないため、地下墓地の入り口を聖銀製で出来た結界で覆う。結界内からは出で来ないが瘴気の所為でスケルトンやゾンビ系、少し強くてグールリッパー等が彷徨うようになる。
時々ギルドへ討伐の依頼を出しているが、壊滅することはなく根本的な解決には至っていない。
現在は低位のアンデッド種が多くいるため、このように耐魔の技を磨く時の試練や聖職者系統の職種に就く時の対アンデッド対策用の修練場所として活用していくことになったそうだ。かつての悲劇に負けず、更にこの町の戦力が強くなるように…彼等は利用することを選択した。
お互いの準備のため、一旦別れた。
その間にレガリアを宿に召喚して修羅鬼の魂魄結晶を与えた。夢中で喰らい付き、バリバリととても美味しそうな音を立てて咀嚼していく。
レガリアが飲み込むと同時にナレーションが鳴った。
【修羅鬼の魂魄結晶と肉体98.4%消化しました。討伐者特殊条件を満たしたので修羅鬼 百夜を擬態可能です。擬態を開始しますか?もしくは吸収して経験値とスキル【限定的闘気】スキル【金剛力】に変換しますか?】
スキルの金剛力や限定的闘気?なるものは捨てがたいが…かなり悩んだ結果、修羅鬼再来を願い、擬態を選択した。
【現在レガリアの擬態枠に書換中です…修羅鬼 百夜100%完了致しました。擬態スキル(E)の為、20%再現出来ます。今後スキルLVアップにより効果は増加します】
試しにレガリアの擬態スキルを使い、修羅鬼を再現する。
レガリア擬態(1/3)
名前【百夜】
種族 修羅鬼(特殊個体)
職業
太刀使いLV87(ブレードマスター)
サブ職業
鍛治士LV50(後天的取得)
スキル
太刀装備補正(A)軽鎧・戦闘衣装備補正(C)
我流闘気術(刀に闘気を集約して爆気・身体攻防アップ)
剛力 鍛冶(B)
常時スキル
鬼印 状態異常耐性(大) 炎熱耐性(極) 炎熱属性(極)
「御主人様如何でしょう?」
抑制のない声で話すレガリアは頭部に3本角、身長は180cmで姿ともに修羅鬼そのものだった。レガリア曰く、記憶や経験もコピーされているそうだが、現在擬態スキルLV(E)のため本来のBOSS級だった頃の実力は出し切れないそうだ。
使いこなすためにはレガリアのレベルを上げて擬態スキルLVを上げていく事と、魔物としての進化を得て種族特性による自身の力の底上げが擬態した者にもフィードバックされると教えてくれた。始めての手足の動かし方に違和感があるのか、ぎこちない。仕切りに動作修正を行っている。そんな仕草も可愛い。暫くレガリアのリハビリ動作に付き合った。そして、かつての強敵の再来に胸が熱くなった。
なお、修羅鬼擬態時は精魂接続の恩恵を得られないとの事。現在レガリアはLV32になった所である。LV50まで到達すれば新たな固有スキルと擬態レベルが上がるはずだ。
ソウマは食糧を買いだめして、地下墓地にて始まる試練へと備えた。その後教官と合流し、2人でサザン地下墓地へと出発した。
誤字脱字など、また有りましたら改めて修正して行きたいと思います。




