プロローグ2
レア(希少)追記させて頂きました。
始まりの街ユピテルは、ログインしたプレイヤーが始めて降り立つ大きな街である。
ヨーロッパ風の街並みで、周りは城壁で囲まれている。
出入り口は大きな門に兵士が守っており、モンスターが街へ入れないよう警備されている。
中央にあるギルドを筆頭に、武器屋、防具屋、道具屋、道場、魔法屋と続いている。
少し離れた所に転職神殿があり、常に様々なプレイヤーで溢れている。
武器屋で新しく注文してから、課金ガチャで手に入れたアイテムを整理しつつ、ギルドへ向かう!
ギルド内にはクエストと呼ばれる依頼を受ける場所と、各種職業などによる専用エリアに分かれている。
モンスターを扱うエリアへ移動し、受付に手続きを行う。
到着すると色々な魔物の鳴き声が聞こえてくる。
この魔物エリアでは、テイムしたモンスターを預かって貰ったり、卵(フィールド、クエストや課金で入手可)を鑑定・孵化させたり出来る。
魔物使い系の職業以外に卵は、料理に使うか売るしかない為、このエリアには魔物と卵で溢れている。
卵のランクは
ノーマル→ハイノーマル→レア(希少)→ハイレア→ユニーク以上とランク分けされる。
ノーマルランクからモンスターの卵が含まれる。
基本的にクエスト関連やアンコモンを除いて卵を手に入れた時は、???の卵と表記されるため、専用の場所で鑑定をしないとわからない仕組みだ。
今回ガチャで手に入れた???の卵(特殊)について説明すると、レア以上のランクからランダムに魔物が貰えるシステム。
有名なモンスターではドラゴンやスライム、他はアンデッド種に飛行種、水生種と多岐に渡る。
受付係さんに卵を渡して待つことしばし。
「お待たせしました。卵をお返しします」
受けとった卵を見ると表示に
【魔法生物の卵(特殊)】となっている。
尋ねてみると、どうやらホムンクルスやガーゴイル、有名ところではゴーレムなどのモンスターの卵らしい。
個人的には獣系のペットのようなモンスターが欲しかったのだが…
初のモンスターだし、嬉しいのは変わりない。
説明を聴くと、魔法生物系は魔力を餌にすることが多く、迷宮や錬金術師でも上位にしか産み出すことが出来ないらしいとの事。
なかなかレアなモンスターなんだな。
孵化を受付係さんに頼み、立ち去ろうとすると呼び止められた!
「ソウマさんは始めてご利用されるみたいなので、ご説明しますね!
モンスターを育成したり仲間として扱う場合は、契約の指輪(魔物用)というアクセサリーが必要となります」
はい、卵を手に入れたことで浮かれてて、魔物との契約説明を見るの忘れてました(汗)
「契約の指輪は特別な宝石である精霊石を使用しており、魔物の洞窟と呼ばれる迷宮にて管理されています。
此方の紹介状をお持ちになって洞窟へ向かって下さい」
【条件を満たした為、特殊クエスト 契約の試練が開始されました】
と、ナレーションが聞こえた。
魔物の洞窟の場所を教えて貰い、回復アイテムと装備品の確認をしていると、頭の中でフレンド機能のチャット音が鳴った。
(おーいソウマ、暇だったらレベル上げに行かないか?)
このエルダーゲート・オンラインに誘ってくれたリアルでの数少ない友人からだった。
名はユウト。トップクラスの攻略組のギルドに所属している。
(お疲れ、すまない。今からクエストで魔物の洞窟まで行かなきゃいけないんだ。レベル上げはまた今度で)
(魔物の洞窟?聞いたことないな。面白そうだし俺も行ってもいいか?)
(構わないが、レベル上げにはなんないぞ!それにギルドの方は大丈夫なのか?)
(今日は休みだから良いんだよ!じゃあ、門のところで集合な)
ユウトは相変わらずのお人好しだな…でも正直、どんなクエストになるか分からなかったから助かった。
武器屋で頼んだ武器を受け取り、集合場所へ移動した。
門に着くと日に差されて輝く蒼い装備に身を包んだ男が待っていた。
「待たせた」
声がけると、ユウトは蒼綱製のフルフェイス型の兜を上げた。
黒髪の髪がこぼれ、イケメンと呼ばれる顔が顔を出す。
「おう、気にすんな。久しぶりだな」
そう言ってお互いステータスを見せあう。
ステータス
名前【ユウト・カツラギ】
種族:魔人族
職業
魔導騎士LV55
サブ職
盾士LV37
スキル
剣・大剣補正(C) 斧・両手補正(E) 槍補正(E)
金属系統装備補正(D)盾・大盾装備(C)
体外・体内魔力操作
常時スキル
受け流し 気配察知 怪力 気絶耐性(小)
防御体制時防御率アップ 魔力操作補助
魔法
氷魔法
称号
「おや、前あった時は種族は人族だったような…?」
「ああ、この間のアップデートで実装されたばかりの種族だ。幸い条件も満たしてたみたいだし」
魔人族(魔族と人族とのハーフである。魔族には劣るが魔力操作に長け、人族よりも力が強い)
【スキル 魔力操作補助(SP消費軽減)・怪力を種族ボーナス】
盾士は盾をつかう戦士職で、盾系の技と補正が加わる特化職業出ある。
そう言えばユウトは魔法も使える騎士を目指してたな。
職業にある魔導騎士とは、騎士の二次職である。
状況に応じて複数の属性魔法を使い、魔法戦士や魔法騎士とは違い、一つの系統の魔法を極めるためにある騎士専用の職業。
ユウトの場合は氷魔法を選択したら、他よりも属性ボーナスがつくはずだ。
ちなみに魔法職の場合は、この世界では魔導士という名称となる。
魔法の属性系統は多岐に渡り、基本の火・水・風・土の4系統。
神官職業が使う回復魔法や聖系統の魔法。
余り使っている人を見たことはないが特殊な条件をクリアして氷や雷、地や光、闇魔法の習得が出来たりする。
お互いのステータスを確認し、パーティを組んで魔物の洞窟へと歩きはじめた。
基本自分以外のステータスは、例外を除いて許可しない限りスキル欄や職業欄は観れないことになっています!
アンコモン→ノーマル→レア→ハイレア→ユニークをアンコモンを削除し、ノーマルとレアの間にハイノーマルを追加しました。