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私は急に止まれない。  作者: 桜 夜幾
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第七十九話 振り替え休日です

短いです



 今日は学園祭で出た日曜日の振り替え休日です。

  

 昨日持って帰ってきたパネルがリビングの角に置いてあります。

 父が予想以上に喜んで、抱きしめていたのを引き剥がしたりして疲れが倍になったりしました。


 ちなみに昨日のミスコンは私たちが帰った後に出た人が優勝したそうです。

 評判も良かったそうで、来年も行われる可能性が出てきたとか。

 どんな美人さんが出たのか知りたかったのですが、本人にホームページ上に載せることを拒否されたらしく「ナナさん」という名前しか載っていませんでした。

 ちょっと残念です。



 今日はのんびりするために、朝からカレーを作りました。

 実は父は仕事で今朝早く出かけていきました。華さんも龍矢さんも用事でこれないとのことだったので、三食カレーです。

 朝は、食パンにカレー、チーズを乗せてトースターで焼いて食べました。

 昼は別な鍋に醤油をベースにした汁を作り、それにカレーを入れてカレーうどんにしようと思います。

 夜は普通にカレーです。

 リビングのソファに座ってのんびりと本を読む予定でした。

 

 ピンポーン。


 音がしてインターホン用の画面がつきました。

 リビングのドアの横にあるのでそれを見に行くと、和香の顔が写っていました。

 廊下を走ってドアを開けると、インターホンに出ないで出てきたことに驚いたのか、一歩後ろに下がって目を見開いています。

「和香!?」

「えーとおはよう。突然ごめん」

「…あ、っと。何かありました?」

「いや、確か今日は振り替えだったよね?」

「ええ。和香は普通に登校日ですよね」

「うん。しばらく忙しいから直接会えるのは今日ぐらいでさ。お願いがあって来たんだけど」

「はあ」

「もう少ししたらうちの学校の文化祭があるんだけどさ。陽向、泉都門生徒会の制服で来てくれないかな?」

 花時の文化祭は、確か招待された人しか行けないはずです。

 鞄から和香が封筒を渡してくれました。

「中にチケットが入ってるから。名前入りだからね。他の人は使えないよ」

「ありがとうございます。でも、生徒会の制服じゃないとダメなんですか?」

「いや、ダメって訳じゃないんだけど。うちの生徒会長がぜひにって…」

「如月会長に聞いてみますね」

「うん、お願い。それじゃ遅刻するからもう行くね」

「わかりました。追って連絡します」

「うん、それじゃまた」

「はい」

 手を振って和香が走っていく背中を見送りました。

 確か生徒会のメンバーは校外活動の場合制服を着なくてはならないはずです。


 でもこれ校外活動に入るのでしょうか。

 まぁ明日聞けばわかることですね。


 私はドアを閉めて、のんびりと時間を過ごそうとリビングに戻りました。



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