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私は急に止まれない。  作者: 桜 夜幾
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第五十九話 生徒会室で待機です

今回とても短いです



 放課後。


 言われた通りに生徒会室で仕事をしながら、晃先輩と静先輩の帰りを待っていました。

 ただ、ぼんやり待ってはいませんよ?

 とても忙しいのですから。

 少しの間とはいえ会長が不在な分、色々とやることがあるのです。

 私が走り回れないので、代わりに真琴が中等部へ行ったり真琴と真由ちゃん二人が部室棟に行ったりと忙しくさせてしまいました。

 そうなんです。

 人見知りの真由ちゃんが、私のためにと奮起してくれて一生懸命話を聞きに行ってくれたのです。

 真琴からそれを聞いて泣いてしまいました。

「良いきっかけだったんだよ。ありがとう陽向」

 真琴がそう言って微笑んでくれましたが、ありがとうと言うのはこちらですよ!

「真由だって、いつまでもぼくと一緒にいられない。こんな事件があってっていうのは腹立たしいけど。それでも陽向がいたから真由は変われる。ぼくみたいに守っているだけじゃダメなんだって思い知らされた」

「何を行ってるの! 真琴がいたから真由ちゃんは外へ出たのでしょう? 真琴はダメなんかじゃない」

 外へでなかったら、誰とも会えないのですから。

「……うん、ありがとう」

 はにかんで笑った真琴はとても綺麗でした。


「友情を深め会うのは推奨するけど、ボクも構ってほしいなぁ」


「芹先輩。空気読んでください」

「ええー? 陽向ちゃんこそボクの寂しいオーラ読みとってよ」

「修斗先輩がいるじゃないですか」

「修斗、寝てるし」

「えっ?」

 驚いて修斗先輩を見ると、会計の席に座ったまま腕を組んで眠っていました。

「珍しいですね」

「うん、そうだね」

 イケメンは眠っていてもイケメンだと判明しました。


 油性ペンでいたずらしたらダメですよね。

 残念。



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