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私は急に止まれない。  作者: 桜 夜幾
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第四十六話 打ち上げです?

拍手&コメントありがとうございます!!

リクエストのお話はもうしばらくお待ちください。


 解散すると同時に如月会長から一枚の紙を渡されました。


「これに親御さんのサインをもらってきてくれ」


 紙の一番上には納涼祭慰労会二泊三日とかかれています。


 何ですかこの名前。

 もう少し高校生らしい名前があるのではないですか? 私には思いつきませんけど。


「って、はぁぁぁぁ!?」


 旅行って! 打ち上げで旅行ってなんですか!?

 打ち上げで旅行ってあたりまえなんですか?


「念のため保険証か保険カードをもらってきてくれ。それから、引率として理事長が来る」

 こういう時は顧問の先生じゃないんですか?


「今回生徒会を手伝ってくれた生徒と会場の見回りや簡単な警護をやってくれた風紀委員のメンバーも来るからな。一クラスというには少ないが結構な大所帯だ。校長でも良かったんだが、理事長が是非にというのでお願いした」

 

 いやもう、何でも良いですけど。

 

「二泊三日は短いのではないかと言われたが、皆、それぞれ予定もあるだろうということになって、二泊三日になった。参加しろ」


 あぁ。

 参加するか? じゃないんですね?

 私の予定は無視ですか?


まなぶさんには許可をもらっている」

「いつの間に!」


 これは、いつの間に連絡を取ったのかというのと、いつの間に手段を手に入れたのかというのを含んでの言葉です。


 しかも父のことを名前呼びですよ。


「生徒会名簿があるだろう。そこに自宅の番号が載っているじゃないか。最初電話したときは驚いたけどな」

「ええ、そうでしょうね。本題に入る前に時間がかかったはずです」


 そうなんです。

 父は本当に面倒くさい人なのです。


 まず、私以外に父と呼ばれるのを好みません。

 なので「陽向さんのお父さんですか?」なんて聞くと、「水崎 学ですが」と返ってきます。「お父さんですよね?」と返しますよね? そうすると「水崎 学です」と返ってきます。

 つまりは、私の父とコンタクトを取りたい人は「水崎 学さんですか?」と聞かなくてはならないのです。

 

 今まで言った人はいませんが、パパンもしくはパパ・パパさん・パパンさんのどれかを言うと「はい、そうです」と嬉しそうな声が返ってくるかもしれませんね。同じ意味なのに、父のセンスがわかりません。


「ちなみに華さんの旦那さんも来るって」

「はい?」

「学さんは仕事でどうしても行けないから代わりに行ってもらうんだって泣きながら…言ってたぞ…」


「なんで私だけ保護者同伴なんです…」

「保護者同伴は俺様もなんだがな」

 和泉先輩が呆れたような顔をしています。

 そういえば和泉先輩は理事長の息子さんでしたね。


「色々言っていたが、まあ割愛させてもらおう。年頃の娘を狼の群の真ん中に置いておけないそうだ」


 泣きながら言っていたのを想像できます。

 羊さんも徒党を組むと結構強いのですが。

 まぁ、私としては年頃の娘さんのところに父を置いた方が大変なことになると思うのでスケジュールが合わないのは良かったのです。本当に毎回すみません龍矢さん。


「了承も取って理事長の許可ももらったから」


 それで参加しろ…の発言になるわけですか。

 あぁ、また疲れがドッと出てきましたよ。


「それで、どこへ行くことになっているんですか」


「秘湯貸し切り。場所は当日のお楽しみ」


 海外じゃなくて良かった…。



 こんなことを考える私も結構染まってきているのでしょうか。



ここのところヘコむことが多かったのですが

皆さまの温かい拍手&コメントに

トランポリンのごとく心が跳ねております

本当にありがとうございます!

心の支えです!!

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