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私は急に止まれない。  作者: 桜 夜幾
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第三十三話 さすがです



 テストが終わって、数日後。

 採点されたテストがさっそく返ってきました。

 赤点はないので良かったのですが、平均点ギリギリな教科もあったのでヒヤヒヤしました。


 廊下へ出て貼り出された紙を三人で見に行くと、すでに人だかりができていて、一位のところに真由ちゃんの名前があるのが何とか見えました。



 さすが真由ちゃんです。



 二位以下の人は他のクラスの人ですね。

 西福先生に私の順位を聞いてみたところ、十五位だったそうです。

 真琴は十九位。

 二人でホッとしました。

 ついでに先輩たちの順位も見に行こうということになりまして二年生の階に行くと、一条先輩が一位でした。更科先輩が二位。

 さすがとしか言いようがありません。

 三年生の階に行くと、一位が和泉先輩でした。

 会長が二位で東雲先輩が五位。


 なるほどと頷いていると、いきなり後ろから抱きつかれました。

 東雲先輩の時のようにしゃがもうとしましたが、今回はがっしりと捕まれていて動けません。

 なので自分の踵で足を踏みつけようとしたところ予想されたのか、体を持ち上げられましたので弁慶の泣き所を踵で蹴ろうと試みました。


「おい、俺様だ。水崎」


「あ、和泉先輩でしたか。おろしてください。後、数秒遅かったら蹴ってましたよ」

「恐ろしいやつだな。どこで習った?」

「良いから、おろしてください。後ろ頭突きしますよ」

「…痛そうだな」

 ようやくおろされて、ホッとしたところで和泉先輩を見上げました。

「一位おめでとうございます」

「あぁ。まぁテストも終わったしこれで納涼祭に専念できるな」

「そうですね」

 真琴と真由ちゃんが和泉先輩に気づいてお祝いを言います。

 三年生のお姉さま方が和泉先輩の周りに集まって来たので、早々にそこを離れました。


 睨まれたくないですし。

 如月先輩と東雲先輩は見あたらなかったので、生徒会室で言えばいいですね。

 そういえば頼まれていた例の彼女の写真を持ってきたので、皆さんにお見せしなくてはなりません。

 私も城田先輩の写真が見たかったのですが、それは当日のお楽しみだと言われてしまいました。 

 まぁいいですけど。


 ちなみに、聞いたお話ですと城田先輩は中等部から高等部まで全テスト一位だったそうですよ。

 さすが…ですね。



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