第三十二話 嵐の前のテストです
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一学期の期末テストの季節がやってきました。
これを乗り越えなければ、夏休みはやってきません。
納涼祭の準備を一時お休みにしてテスト勉強しても良いですよね?
「そんなわけないでしょう。生徒会はテスト期間中もその前後も準備だよ」
「そんなぁ…」
「そのために、テスト期間でも職員室に入れる権利があるんだからね」
あぁ、そういえばそんな権利ありましたね。
「テスト勉強…」
「家に帰ってからやれ」
ううう、如月会長厳しいです。
「テスト前日の日曜日は準備もお休みだから、図書館にでも行こうか陽向」
真琴がそう言って頭を撫でてくれます。
「真由ちゃんは?」
「真由は勉強しなくても良いんだよ」
「え、どうして?」
「真由は天才型なんだ」
「天才型~!?」
あれですか、授業を聞くだけで覚えちゃうとか、教科書をパラパラめくっただけで覚えちゃうとかいう…あれですか!?
何という羨ましさ!
「勉強…しないけど…行く」
最近真由ちゃんが何を言っているか分かるようになってきました。
一緒に図書館に行きたいというのは分かりましたよ。勉強教えてもらっちゃおうとか思いました。
「それがね、天才型ゆえに。教えるの下手なんだ」
「あぁ…なる、ほど」
読んだら覚えた…とかですね。
はい。
諦めます。
「飛び級の話もあったみたいだけど、本人が嫌がってね。ぼくも近くで守れるから助かるけど」
そのお陰でこうして会えたんですね。
嬉しいです。
「泉都門学園は、テスト順位を廊下に貼り出したりするんですか?」
「ああ、上位十名まで名前が載る」
十名とは意外に少ない感じがします。
生徒会の皆さんが上位にいるイメージなんですが。
「ちなみに如月会長は去年は何位だったんですか?」「三位だった」
おお、やはり上位なんですね。
「生徒会は二十五位までに入らないと、活動休止されるからな、気をつけろ」
学年二十五位!?
驚いて真琴を見ると苦笑しています。
「ぼくはギリギリかな。できれば二十位までには入りたいけど」
真由ちゃんは心配ありませんから、心配なのは…私ですね!
必死に勉強しましたよ!
そりゃもう。
外部生なので自分がどれくらいの位置にいるか分からないんですから。
でもテストが終わった後の、あの開放感ったらないですね! 最高です。
これで結果が良ければもっと最高なんですけど…。