表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は急に止まれない。  作者: 桜 夜幾
133/203

第百二十八話 色々と忙しい時期です



 中間テストがついこの間のように感じますが、もうすぐ期末テストです。


 イベントがあると時間があっという間な感じがしますが、特にイベントのなかった十一月も何故かあっという間に過ぎました。

 テストが終わればすぐに冬休みということもあって、ソワソワした雰囲気が広がっています。


 生徒会は引き継ぎのこともあるので、忙しいです。

 ソワソワしている暇がありません。


 蝶ヶ原君の機械音痴を改善するために、冬休みと春休みに特訓をすることになりました。

 これは決定事項で蝶ヶ原君に拒否権はありません。

 中等部生徒会に連絡を入れると、山影君が同席するとのことでした。


 補佐の仕事には毎日生徒会に届くメールのチェックがありますものね。

 使えないと仕事になりません。


 晃先輩に蝶ヶ原君の話をしたところ、古いパソコンが倉庫にあるとのことで練習用に出してくれることになりました。

 まずはネットに繋がずに練習ですね。


 携帯は使えるのですから、パッド式でもいいかもしれません。

 携帯は使えるのにパソコンは使えない。

 境界線はどこでしょう?

 謎です。


 中等部もそれなりに忙しいので現在時間調整中。

「春休みになったら毎日来れるよね?」

 という芹先輩の言葉に携帯電話を取り落した音が聞こえましたが大丈夫でしたでしょうか。

 コントのようにドンガラガッシャンと聞こえましたよ?


「寮の引っ越しってどうなっているんですか?」

「高等部と中等部の間にあるから、建物の引っ越しはないね。どちらかというと部屋の引っ越しで、それも要望があった時くらいだよ。二人部屋から一人部屋に移動したいとかさ」

「高等部三年生がいた部屋が空くからですよね」

「うん、そう。だいたいは引っ越さないで六年間同じ部屋だったりするんだ」

 何度かお部屋を拝見したことがありますが、共有スペースも広いですし私室もそれなりの広さでした。ベッドと勉強するための机が備え付けられていてカスタマイズできるタイプでしたよ。

 カーテンや寝具カバーはそれぞれ五十種類の中から好きに選べるんだそうです。

 簡易キッチンなんかもありましたし、もちろん各部屋にお風呂トイレ完備。

 ホテルかマンションかと思うくらいの充実ぶり。

 昔はベランダがあったらしいのですが、若さゆえなのか。

 渡って歩いて落っこちた人がいるらしいです。骨折ですんだとのことですが、何で渡ろうと思うのでしょう。

 どこの世界にもいるようです。お馬鹿さんが。


 でも布団は定期的に替えられて掃除もしてくれるサービスをほとんどの寮生が使っているようですからベランダ必要ないですよね。

 

 大学部に入ると自宅から通う人か泉都門学園敷地外にある学生専用マンションに入ってそこから通う人の二通りのみで、学生専用というより泉都門大学部生専用になっているんですって。

 セキュリティーも高く、食堂があるのでご飯にも困らない。

 至れり尽くせり過ぎませんかね?


 城田先輩もそのマンションに住んでいると教えてもらった時に、いつでも遊びに来てねと言われましたが大変丁寧にお断りさせていただきました。

 静先輩も入るのでしょうか?

 貴雅先輩は自宅から通うと聞いていますけど。


 休憩中にテスト勉強をしながら、つらつらと考えていたら晃先輩がやってきて、いつものごとくソファにどっかり座りました。

「っはぁ…」

「どうしました?」

「風紀委員長が決まらん」

 お茶を出しますと一気に飲んでおかわりを要求。

 そのうえ膝枕も要求されましたが、忙しいと断りました。

「断る理由が違うと思うよ陽向ちゃん」

 だって芹先輩、テスト勉強を少しでもしておかないと大変なんですから。


「そういえば、晃先輩は泉都門の大学部へ進まれるんですか?」

「あぁ。まぁ、その方が自宅がすぐそこだし」

「なるほど」

「学部は違うから、今までみたいに毎日顔をつきあわせることはなくなるだろうがな」

 なんだか寂しいですね。

「あぁ、そうだ。陽向、お前副会長になるんだってな」

「うっ、お早い情報で」

「まぁ、そうなるなとは思っていた。真由は大勢の前に立つのはまだ苦手だろうし、真琴は意外なところで優柔不断だからなあ」

 真琴は苦笑して頷きました。

「ここぞという時に迷っちゃうんですよ」

「陽向だと、びしっと言ってくれそう」

 真由ちゃんが言いますが、そんなことないですよ、私だって結構優柔不断です。

「「「「「どこが?」」」」」


 貴雅先輩と修斗先輩がいませんでしたが、その二人を除いた全員に声をそろえて言われてしまいました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ