【暁光】
ありがとうございました
今さらですが、
『夜更』→やこう
『暁光』→ぎょうこう
です。よふけ、ではありません
サンホラの影響で、韻を踏んだり送り仮名を無視したりするのが好きなのです
決して宵闇の唄と暁光の唄に影響されたわけではありません(震え声)
どうやら私は、まだ死ねないようです。
アキラ、ごめんなさい。
貴女は、貴女の子を殺した私を憎んでいるでしょうか。
貴女の子の人生を奪った私を、恨んでいるでしょうか。
もう何度も繰り返した問いですが、結局、貴女は一度も答えてくれませんでしたね。
当然です。
貴女は――死んでしまったのですから。
謝りに行きます。
話したいことがあるのです。
私のことも――二人の妹のことも。
もう少し待っていてください。
いつの日か必ず、私は貴女に会いに行きます。
けれどもう少し――もう少しだけ、時間をください。
貴女が遺した光を――妹達を、見守らせてください。
そして――
そろそろ夜が明けるようだわ。
長い時間が過ぎてしまったみたい――
ねえ、アキラ。
大好きよ。
愛してる。
アタシは、貴女のことをずっと忘れない。
いつか、絶対に逢いに行くわ。
その刻まで――
どうか、お元気で。
〈了〉
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うーむ