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一度きりのリボン  作者: 矢満田太郎
第6章:紬と世界の創造
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【第90話】 世界が“紬に次の形を求める”とき

世界が紬の名前で“最初の形”を得た翌日。

その形はまだ小さく、淡く、世界の深層の片隅に浮かぶだけだった。


しかし――

その小さな形は、世界全体に“新しい揺れ”を生んでいた。


紬は胸の奥を押さえた。

風花、澄玲、凪透。

三つの名前が重なった核が、昨日よりも強く脈打っている。


蓮は紬の隣で、世界の揺れを感じながら言った。

「紬……世界が動いてる。

昨日生まれた“最初の形”が、世界に影響を与え始めてる。

そして世界は……紬に“次の形”を求めてる」


紬は息を飲んだ。

「次の……形……?」


ユイは風を揺らしながら言った。

「紬! 世界の名前の流れが“風花・澄玲・凪透”の三つを

もっと大きな形にしようとしてるよ!

昨日の形じゃ足りないみたい!」


真白は紬の手を握りしめた。

「紬ちゃん……胸の奥の響きが、世界の深層の“空白”に触れてる……

世界はその空白を埋める形を求めてる……!」


ミナは静かに言った。

「紬の名前の核は、世界の創造の中心。

世界は紬の名前で形を作ることを覚えた。

だから次の形を求めてる」


紬は胸の奥が強く揺れた。


■世界の深層に“空白”が生まれる

それは紬の名前を求めるための空白

世界の名前の深層は、静かに、しかし確実に変わっていった。


大地の名前の核が凪透の静けさを帯び、

海の名前の響きが澄玲の透明さを真似し、

空の名前の流れが風花の優しさを受け取る。


そして――

世界の深層に、

ぽっかりとした“空白”が生まれた。


紬は震えた。

「……世界の深層に……空白が……

これ……私の名前を……待ってる……?」


蓮は紬の肩を抱き、静かに言った。

「紬……その空白は“紬の名前で埋められるために生まれた空白”だ。

世界は紬の名前を求めてる」


ユイが叫んだ。

「紬! 世界の名前の流れが“空白の中心”に集まってるよ!

紬の名前を待ってるんだよ!」


真白は紬の手を握りしめた。

「紬ちゃん……世界が紬ちゃんの名前で形を作りたいって言ってる……!」


ミナは世界の揺れを感じながら言った。

「紬の名前の核は強い。

影の中心の攻撃を全部耐えた。

だから世界は紬の名前を“新しい形の源”に選んだ」


紬は胸の奥の響きを感じた。

風花、澄玲、凪透。

三つの名前が重なり、強く光る。


■紋様が“世界が次の形を求めている”ことを紬に伝える

紋様が脈打ち、名前の響きを放つ。


その響きは、昨日までよりも深く、

まるで世界そのものが紬へ語りかけているようだった。


――つむぎ

――つむぎ

――つぎの

――かたちを、ほしがる


紬は息を飲んだ。


蓮は紬の肩を抱き、静かに言った。

「紬……世界が紬に伝えてる。

“次の形がほしい”って」


紬は胸の奥を押さえ、震える声で言った。

「世界が……私に……形を……求めてる……」


ユイは涙を浮かべながら言った。

「紬……世界が紬の名前を必要としてるよ……!」


真白は紬の手を握りしめた。

「紬ちゃん……次の形は、昨日より大きな変化を生むよ……!」


ミナは静かに言った。

「渦は終わり、選択も終わり、創造が始まった。

次は“紬が世界に与える二つ目の形”だよ」


紬は蓮の手を握り返した。

「蓮……私……また世界に形を……?」


蓮は紬の瞳を見つめ、静かに答えた。

「紬……世界がそう求めてる。

紬の名前の核は、もう“世界の形の源”だよ」


紬は息を飲んだ。


世界の名前の響きが――

紬の優しい鼓動に従って、静かに揺れ続けていた。

あとがき(紬の日記)

世界に空白が生まれた。

その空白は私の名前を待っている。

風花・澄玲・凪透が重なり、胸の奥が強く揺れている。

私は世界の形の源になっている。

明日は“空白が求める形の正体”を見る。

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