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離聖

スノッピーがいなくなり、新たにリリィーが相棒になった。

ヒナはリリィーとツリーのてっぺんを目指して上がった。

途中で星を取るライバルと出会う。

様々な体験をしながらヒナは頑張っ

「なにも見えない」


 白風はヒナに寄り添ってまとわりつく。


 茂った葉っぱが大きく揺れる音しか聞こえない。


 「気のせいだよ。てっぺんまで、もうすぐだ。急ごう」


 リリィーが背中を押した。


 てっぺん付近は、月光で星が七色に煌めき輝いてた。


 あれだーー!


 枝の隙間から道標として照らしてくれている。


 何を望む?

 ‥‥‥。


 答えは地上においてきたままだ。


 またモヤモヤが増えると闇の精が復活してしまう。


 「どうしたリリィー?」


 鼻を動かしながら耳が立った。


 「ヒナ危ない!」


 リリィーが指さした。


 空気が割れる爆音が響いた。


 ツリーに飾られた雪が雪崩れとなった。


 わたは咄嗟に幹の近くに移動した。


 雪波は獄音を立てながら真っ直ぐ向かってきた。


 流れが早い雪波の白風がわたしの頬に触れた。


 「ヒナ大丈夫?」

 「大丈夫だよ」


 ほんの少し遅かったら雪波の餌食だった。


 ふぅーー。


 安堵した気持ちが口からこぼれた。


 けど枝下を見下ろす。


 雪波の餌食に凍りつく。


 無常に点滅を繰り返すイルミが悲しすぎる。


 雪波は枝ごと、へし折り残骸は無惨だ。


 「スノッピー、チッチ‥‥‥ゴロン」


 もしかして雪群れの中?


 わたしは両手で祈りを捧げた。


 ツリーで出会い勇気をくた‥‥‥みんな。


 「ヒナ誰かいるよ」


 リリィーの大きな瞳が更に大きくなった。


 ヒナが見上げたが姿は見えない。


 「酷い、いったい誰が?」


 もしかして闇の精?、それともゴディ?


 「うーん、はっきりとは‥‥‥」


 リリィーは折れかけた枝先に飛び乗った。


 「これに乗るのよ」


 リリィーが飾り物の気球の紐を鋭い牙で噛み乗り込んだ。


 「ヒナ急ごう」


 リリィーが気球で上昇した。


 「星が見えたよ」


 リリィーの声が大きくなる。


 星が見えるたび、わたしの血流は早く流れる。


 何を願うかも未だに決まってない。


 強いて言えば美大に合格できますようにだ。


 そんな小さなことを達成するために、ここまで登ってきた のか?


 うーーん! 違う。


 心が躍らない!


 「さぁ、もうすぐだ」


 リリィーが気球を近づけた。


 上空を裂く鋭音がツリーにこだました。


 「ーー」


 気球が長いムチのようにしなった物で落とされた。


 わたしは、もみの葉をしっかり握って耐えた。


 ただ星が欲しいために‥‥‥本当に星がほしいの。


 わたしの中にぽっかりと空洞を作る。


 「ヒナ大丈夫」


 「うっ、うん」


 リリィーが引っ張ってくれた。


 これが てっぺんの星だ。


 それでもかろうじててっぺんの枝先にたどり着いた。


 てっぺんは困難な道なりと違う景色だ。


 星が燦々とエネルギーを放っている。


 クリスマスの街並みのような華やかなネオンに包まれてい る。


 まるで姫になった気分で迎えられているようだ。


 1歩ずつ前に進む。


 前に歩くたび鉄靴を履いてるようだ。


 心は踊るより萎んでいく。

どうし て萎むの?


 「ようこそてっぺんに!」


 ツリーが祝福してくれた。


 飾り物の人形や楽器が拍手やファンファーレで出迎えてく れている。

 

 わたしは願いもなく星を取ろうとした。


 手が震えてる。


 美大合格したい。


 ‥‥‥まだ迷ってる。


 わたしの願いって。


 しっかりしろヒナ!


 心臓の胸の奧から怒声が励ます。


 今は美大合格して‥‥‥

 

 でもその先は?


 美大合格がゴールなのヒナ!


 今度は脳の奥で悲声がささやく。


 お互いの声が奏音で繰り返えされる。


 十字架が首元で動き始める。


 闇の精は必死に出ようと存在をアピールしてる。


 モヤモヤだけはだめだ。


 闇の精は隙があると煙のように十字架をくぐりねける。


 わたしは大きな呼吸で冷えた酸素を全身に送った。


 「ヒナやったね」


 リリィーの喜ぶ笑声が後押してまでしてくれる。


 さぁー、嘘でもいい、願いをしよう。


 これで終わる。


 「まちなぁ!」


今回も閲覧してくださりありがとうございます。

いよいよ次回が最終話。

ヒナは、どう進んで行くのだろうか?

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