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(50話突破!!)狂同一致〜狂気の異世界攻略〜  作者: yuki
第1章 数々の世界と仲間編
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狂気1 狂気の始まり

初めての執筆です!

まだまだ初心者なので、足らないところもあると思いますが、足らないところなどはコメントなどに書いてください!できるだけ読ませていただきます!

「 ん?....ここどこだ?」

  俺の爽やかな一日は見たこともないような景色から始まった。

  俺は瀬川俊(せがわしゅん)。ルックスはまずまず、勉強は普通よりちょっと上の大学生20(ハタチ)だ。

  まぁ取り敢えず状況確認だ。睡眠欲を抑え込んでベッドからむくりと起き上がった。

  俺の真正面にはドアがあり、その右と左に本棚。その隣には少し古いパソコン。

  そして、部屋の真ん中に白い真四角のテーブルが置かれていた。

  さらに、部屋の右端にベッドが二つ。そのベッドが、俺たちの寝ているベッドだ。

  最後に、そのベッドの横に、大きい窓が一つ。

  部屋の構成は大体こんな感じ。

  しかしここはどこだ?そんな疑念を抱きながら、一面に薔薇の柄が描かれているカーテンを勢いよくめくった。

  俺の少し長めのショートヘアーが、一斉に風になびいた。

  少し蒸し暑かったこの部屋に、涼しい空気が流れ込む。

  俺は心地よい風を一通り堪能したところで、窓から景色を見渡した。

  (ん?幻覚か?)

 そう思わざるを得なかった。何故なら、岩の塊が動いているから。しかもよく見たら赤い目までついているというおまけ付きだ。

  「ん〜?ここどこ〜?」

  俺が意味のわからない現実に直面していることも関係なしに緊張感のなくなる声が俺の左から聞こえる。

  翔一だ。本名 如月翔一(きさらぎしょういち)。翔一とは中学生からの付き合いでイケメン。髪型は三つ編みに黒の髪留め。

  勉強も人並みと俺と比べてどちらがモテるかといえば日を見るより明らかだ。

  そこに性格がいいというおまけまでついてくる。

  俺は翔一の季節外れな水色のパーカーのフードを引っ張り無理やり外の景色を見させる。

  「うわっ!何ここ!なんか岩の塊が動いてんだけど!俊がなんかやったの?」

  「ちげーよ。ていうかどこだよここ。一旦ドアを開けてみようぜ。ドアを開けた先に人がいたら話が聞けるかもしれないし。」

  「わかった!じゃあ開けるよ〜!」

  ドアがキィィィという音を立てながら開き始める。

  それと同時にコツコツという足音。

  俺は思わず身構える。

  ドアが半開きになり、足音の正体が確認できる。

  30代半ばのおっさんだ。白衣を着ていて、手には2人分の食事がある。

  見たことのない食材はたくさんあるが、栄養バランスも良さそうで、どうも食欲をそそられる匂いがしてくる。

  おっさんは、「どっこいしょ」と言いながら、真四角のテーブルに料理を乗せた。

  「さ、お腹が空いているだろう。たんとお食べ。」

  思ったよりも太い声だった。

  にしても誰だかわからんやつの作った料理が食べられるか。そんな疑念を汲み取ったのか、おっさんは自分の説明をし始めた。

  「私の名前はインテルス。キージェネ・インテルスだ。インテルスとか、呼び捨てで構わない。

  さて、まず、1番君たちが知りたがっている情報から教えてあげよう。

  私は、村のはずれに住むしがない一般人だ。君達は私の家の前で倒れていたから拾ってあげただけだよ。

  別に君たちを攻撃しようという魂胆じゃない。」

  自己紹介を終えると、インテルスはさらに説明を続けた。

  「私が持ってきた料理、うまそうだろう。

  聞いて驚け!なんと今回のメニューは、ルナトス印の人参とジャガイモのサラダ、

 ゼリースライムのソースをかけた、ゴブリンの肉。それにゴーストピアのブラッドブレイカーの出汁で作ったスープ、最後にメルシーランドのヘルシークリームパンだ!」

  「いや、そう言われてもわかんないって。」

  俺の心からのツッコミに、翔一が「そうだそうだ!」と加担する。

  俺の心情をまたもや察知したのか、インテルスは

  「まぁ飯を食うことでしかわからないこともあるだろう。まずは食ってみてくれ。」

  そう言われ、俺は渋々食ってみる。

  目の前のスプーンを取り、料理を口に運ぶ。

  「う、うめぇ!」

  俺は思わずそう叫んでしまった。

  このクリームパン?口に入れた瞬間にしっとりとした食感が口に広がり、甘すぎず、甘くなさすぎずのちょうどいい甘さのクリームが脳天に直撃してくる。

  「私の料理に満足してくれてるようだし、早速話そうか。」

  「インテのおっさん!ここってどこ?」

  翔一が歳上に対して失礼な口調で話しかける。

  「そうだね。そこをまずは話しておこう。ここはオリジス。自然いっぱいの豊かな世界だ。」

  「世界ってどういうこと?ここは地球だろ?」

  と質問しながらスープを手にかける。

  「ああ、君たちの世界は地球なのね、まぁ、ここは地球とは違う、異世界だ。」

「 異世界」と聞いた瞬間、俺はスープを翔一の方へふき出してしまった。

  危ない。危うくインテのおっさんにかけてしまうところだった。

  「今のわざとだったよね!?」

  「何のことだか。」

  俺は惚ける。

  「話を戻すぞ。異世界ってどういうことだ?」

  俺の質問にインテのおっさんはすぐに答える。

  「ああ、そうだね。そこをまずは話そうか。まず、オリジスは20個の世界が連結した中の一つの世界だ。

  そして、20個の世界の中に、階級(レベル)が1〜9まで振り分けられている。例えばさっき言ったルナトスは、階級(レベル)は2だ。階級(レベル)が少ない方が危険が少ないし、友好的な存在が多い。

  逆に、高ければ高いほど、危険が多いし、友好的な存在も少ない。ただ、そのかわり、階級(レベル)が高いほど、武器や防具のグレードが上がるし、食材も美味しいものが多い傾向にある。

  階級(レベル)が低いとその逆だ。」

  と、インテのおっさんの少し長い説明が終わった。しかし、1番大切なことが残っている。

  「でも、そんなことより、どうやったら元の世界へ戻れるのかを説明してくれよ。」

  「ああ、確かに。1番大切なことが抜けていたね。

  この世界には一つ幻の存在、21個目の世界が存在している。」

  と、言いながら、俺達の前に人差し指だけを立てた手が目の前に飛び込んでくる。「そして」と言いながら、インテのおっさんの説明は続く。

  「その世界が幻と言われている理由、それは、この世界の階級(レベル)が、なんと10なんだ。

  この階級(レベル)10は思ったよりも危険で、存在は確認されているものの、危険すぎて入り口は閉鎖されている。

  そして、肝心の脱出方法だが、この幻の階級(レベル)10の世界の中に一つだけ、ポータルがある。そこに乗って行きたい世界を念じるとその世界に行くことができる。

  ただ、階級(レベル)10はとても危険だがポータルの前はさらに危険だ。

  何故そこまで危険にしているかというと、孤高の守護者(ゲートガーディアン)の存在が大きい。

  この孤高の守護者(ゲートガーディアン)の半径1キロまで近づくと死を覚悟したほうがいい。

  君達はそれでも地球に戻りたいか?

 そして、その覚悟はあるのか?」

  インテのおっさんの長い説明が終わり、最後に重要な問いを投げかけられた。

  俺と翔一は顔を見合わせる。

  「「もちろん....」」

  同じタイミングで言葉が出る。

  「「覚悟は決まってる!!」」

  インテのおっさんはこうなることをわかっていたかのように少しだけ口角を上げた。

  「では瀬川俊。如月翔一。この2人は、今から地球に戻ること、つまり幻の階級(レベル)10の中にただ一つのポータルを目指す!」

  「オオー!!」

  インテのおっさんの意気揚々とした声に、思わずつられて言ってしまった。

  命がかかってるっていうのに、何故かワクワクしてきた。俺は決意を固める。絶対に地球へ帰る。

  俺たちの冒険が今、始まる。

 


  男女が1人、ある家の前で転がっていた。

  男の方は、(すす)などで汚れた白衣を着た黒髪の7:3分け。

  女の方も黒髪で、少しメイクをしているが、とても綺麗で、光り物をつけていて、服はピンクっぽい白で綺麗に着飾っている。

  そこに中年男性が近づく。男は、やれやれとため息をつきながら、倒れた2人を持って家に運んでいく。

  「やれやれ、あの子達に続いて今度はこの子達か。

  また献立を考えないと。」

  男の独り言に誰も気づくはずもなく、また一日が始まる。

 


「 ボス。インテルスはどのように処理しますか?」

  金髪の美人が赤い服を着た青年に跪く。

  青年は「そうだな....」と重い口を開き始める

  「あいつ1人ならおそらく下っ端でも簡単に倒せるだろ。今回は下っ端共に経験を積ませよう。」

  「かしこまりました。では直ちに。」

  そう言って金髪美人は近未来的な部屋から去っていく。

 もう一度言おう。俊達の冒険は、まだ始まったばかりだ。


俊達の冒険はまだ始まったばかり。

衝撃の展開の第2話ぜひ、楽しみにしてください!

不定期投稿ですが、出来るだけ早く投稿できるようにしますので、宜しくお願いします!!

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― 新着の感想 ―
俊と翔一がこれからどうなっていくのか楽しみです 読みやすく続きが気になる作品です 2話目も楽しみにしています! 執筆がんばってください!
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