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※前回の「2ページ目」に、文を追加しました。
変更後の2ページ目をお読みで無い方は、まずそちらからお読みください。
緑のあんすりうむ。
「名前とか声とか、向日葵?とかいう人から言われて、やっと思い出した。中学ぶりだな。」
「え?え?ちょっ、え?」
私は混乱する。
とにかく混乱する。
私はその混乱する頭を強引に落ち着かせる。
そして、疑問をぶつけた。
「あの…一応、お名前とか教えてもらっても…?」
「ん、雛汰だけど。」
「え?え!?あの!?!?えっ!?!?!?」
雛汰…華冬 雛汰。
中学の頃の同級生だった。
「で、でも、あんな金髪じゃらじゃらデカブツインテリヤ○ザの見た目じゃ…」
「長いし、喧嘩売ってんのか。」
「身長と威圧感はあんまり変わらないけど…」
「やっぱ喧嘩売ってるよな?」
知り合いだと知った瞬間、力が緩み、トークが弾む。
男性の中でも特に話しやすく、心を許して話すことができる、少ない友達の1人である。
「なんかあの時よりもテンション低いね。」
「そうかな。いつも通りだと思うけど。」
「そうだったかな…」
「気のせいだよ。」
「そ、そっか。」
少しの沈黙がある中、私は勇気を出して口を開く。
「じゃあ、話変えるけど…雛汰、こ、今度空いてる…?」
「えっ、まぁ、空いてるけど。」
「(大丈夫大丈夫…向日葵から教えてくれた方法で言えば…!相手が雛汰なら…私なら言える…大丈夫…)」
「こ、今度、お詫びとして、い、一緒に遊びに行きましぇんかっ!!!」
終わった。噛んだ。
「ふっ…ふふっ…別にいいよ。そんな気にしなくて良いのに。」
「笑いながら言うなよ…!…そ、それでも、一応迷惑かけちゃったから…助けてくれたお返しはしたいの!」
「いいって…じゃあ、そのかわりにさ、」
「なに?」
「デート、してくれない?」
「んー…え?デー…ん?」
2度目の混乱。
「日にちは24日でいい?」
「え?あぁ、うん。ん?」
「集合は中学の校門前ね。時間はおいおい決める。」
「え?え?」
「じゃあ、時間もあれだし、そろそろきるね。お疲れ。」
プツッ。ツー…ツー…
頭がついていけない状態で、電話は切られた。




