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春に夏、そして秋と冬も。  作者: 緑のあんすりうむ。
[1冊目]*春に出会うとも限らない*
4/4

1/10 3ページ目

※前回の「2ページ目」に、文を追加しました。

変更後の2ページ目をお読みで無い方は、まずそちらからお読みください。


緑のあんすりうむ。

「名前とか声とか、向日葵?とかいう人から言われて、やっと思い出した。中学ぶりだな。」



「え?え?ちょっ、え?」






私は混乱する。

とにかく混乱する。


私はその混乱する頭を強引に落ち着かせる。

そして、疑問をぶつけた。



「あの…一応、お名前とか教えてもらっても…?」


「ん、雛汰だけど。」


「え?え!?あの!?!?えっ!?!?!?」



雛汰…華冬かとう 雛汰ひなた

中学の頃の同級生だった。



「で、でも、あんな金髪じゃらじゃらデカブツインテリヤ○ザの見た目じゃ…」


「長いし、喧嘩売ってんのか。」


「身長と威圧感はあんまり変わらないけど…」


「やっぱ喧嘩売ってるよな?」




知り合いだと知った瞬間、力が緩み、トークが弾む。


男性の中でも特に話しやすく、心を許して話すことができる、少ない友達の1人である。



「なんかあの時よりもテンション低いね。」


「そうかな。いつも通りだと思うけど。」


「そうだったかな…」


「気のせいだよ。」


「そ、そっか。」



少しの沈黙がある中、私は勇気を出して口を開く。




「じゃあ、話変えるけど…雛汰、こ、今度空いてる…?」


「えっ、まぁ、空いてるけど。」



「(大丈夫大丈夫…向日葵から教えてくれた方法で言えば…!相手が雛汰なら…私なら言える…大丈夫…)」





「こ、今度、お詫びとして、い、一緒に遊びに行きましぇんかっ!!!」




終わった。噛んだ。




「ふっ…ふふっ…別にいいよ。そんな気にしなくて良いのに。」


「笑いながら言うなよ…!…そ、それでも、一応迷惑かけちゃったから…助けてくれたお返しはしたいの!」


「いいって…じゃあ、そのかわりにさ、」


「なに?」




「デート、してくれない?」



「んー…え?デー…ん?」



2度目の混乱。




「日にちは24日でいい?」


「え?あぁ、うん。ん?」


「集合は中学の校門前ね。時間はおいおい決める。」


「え?え?」


「じゃあ、時間もあれだし、そろそろきるね。お疲れ。」




プツッ。ツー…ツー…







頭がついていけない状態で、電話は切られた。

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