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(「春香には、俺の理想になって欲しいんだ」)
(「はぁ…なんでそんなこともできないの?…もういい。」)
(「俺の理想をことごとくぶち壊しやがって…!!」)
「…うぅ……。」
「春香!!!」
私は目が覚めた。そこは病院だった。
「う……あれ、夢…?私…えっ、なんで病院に…?」
「やっと目ぇ覚めた…会場から戻って春香のところに向かったら、あんた、救急車に運ばれてて…このっ、このっ」
「うわっ!ちょっ、痛いっ、痛いって!」
どうやら私は、落としてしまった手袋を探していた時、拾ってくれた人の見た目に驚いてしまい、気絶して倒れたそう。
1日寝たきりだったが、幸い怪我もなく、体に異常もないという。
「見た目が怖かったとしても、その人には申し訳ないことを…ほんとごめんなさい〜…」
「ほんとだよ…その男の人、何も悪くないのに、途中まで付き添ってくれたんだよ?…まぁ、確かにちょっと怖かったけど。絶対優しい人だよ。」
「うぅ…その人に土下座したい…向日葵もありがと…」
「まぁ、春香がそういうと思って、連絡先聞いておいたんだけどね。」
「……え?」
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「う〜ん…う〜ん…」
「(電話番号とLI○E…聞いてしまった。)」
退院後、向日葵から例の男性の連絡先をやや強引に渡してきた。
病院まで2人が付き添ってくれた時、男性から今回の流れを軽く教えてもらい、呆れてしまった向日葵が、私のために連絡先を聞いてくれたそう。
「今日中に絶対連絡しろ」、と…。
「(いや、えっ、これ、どっちから連絡かけるのが良いんだ?電話?いや、急にかけるのもあれだしなぁ…)」
「(じゃあ、L○NE?それもそれで変な人だと思われるんじゃ…?てか、なんで初対面の連絡先聞けるんだよ…コミュ力お化けにも程がある。)」
「(こ、このまま連絡しない方が…)」
ピロンッ
一通のメッセージが届く。向日葵からだ。
「しなよ?」
「…」
無言の圧力を感じた。エスパー…?
とりあえず既読だけつけて、もう一度携帯と向き合う。
「うぅ…もうやけくそだ!!」
勇気を出して、私は電話をかけた。
プルル…プルル…
「…はい、もしもし。」
低い男性の声が聞こえる。
私は息を整えてから喋る。
「初めまして!あの…」
緊張して言葉が詰まっている中、男性側から声をかけられた。
「…春香、だよな。」
「…え?」




