1/2
〜序章〜
エレスト王国。
そこは、約4千年前からずっと神々から恵まれた土地。5つの大小の国わかれており、人々は豊かに暮らしていた。魔力を持つ人は時に魔法を使いその他の人たちは神を崇め、生を喜び、死を悼んだりし、永いこと神との均衡をとってきた。
だが、平和な国に嵐が起きた。
千年前に黒魔術が流行ったのである。
その魔術は昔からあったのだが、人々は次々と病気のようにとりつかれ、化け物が大量発生した。と言う。
人々はその化け物をスコブースと呼んだ。
王は黒魔術を禁じ、この世からその魔術を消そうとした。
その他、スコブースを退治する技能や魔術(黒魔術を打ち負かす。しいて言う白魔術)のチーム『クレアクト』を作り、その後何百年間は黒魔術が治まりつつあった。
しかし、スコブースは退治しても、数は減ることはなかった。
逆にスコブースの中にも魔力を持ったり、巨大化したりして、村が襲われ消えたり、退治に行った人々が死んだりもした。
そして、今日に至る。
この物語は今日に生き、選ばれた少年少女の物語。