プロローグ(中編)
とても長くなりましたが読んでくださると嬉しいです。
フレミニカ王国 玉座の間
「お呼びですか、お父様」
そう言ってミアンーミアン・メル・ディレーシアは父の顔を見た
ミアンの父、ヴァン・メル・ディレーシアは、数々の戦で戦果を挙げ、ディレーシア家の当主となった。
武力、知力共に優秀なヴァンは何度もディレーシア家を危機から救いこの世界、アスフォードワールドの、
有力貴族となった
「ああ、お前に頼みたいことがあってな。」
「お父様が私に頼み事をするとは珍しいですね。」
「ああこれはお前にしかできないことだからな。」
父に何を頼まれるのかと思っていると、
「ミアン、人間界に行ってきてくれないか?」
「……はい?」
ヴァンから出た言葉は、予想を上回る謎の頼み事だった。
「何故ですか?お父様が直接行けばいいのでは?」
「そうしたいのはやまやまなんだが……今は他の家との会談などで忙しくてな。」
この言葉を聞いて、ミアンは何も言えなくなった。
無理もない。ヴァンは今緊迫状態であるアスフォードワールドの中間に立っているのだ。
東のティルニカ家、西のディレスト家、北のフレーリー家、南のダイル家、そしてミアンのディレーシア家。
この5家はこのアスフォードワールドの、平和条約に賛成派と反対派、そして黙秘派に分かれている。
賛成派が、ティルニカ家とフレーリー家、反対派が、ヴィレスト家とダイル家だ。
そして黙秘しているディレーシア家だ。
しかし、ヴァンは、他の家との関係を考え、どちらにつくか悩んでいた。
そのためヴァンは、会談などを定期的に行い、話し合いをしているいるのだ。
そのためヴァンは忙しく、休日なども家にいないことが多い。
「はあ……分かりました。人間界に行く理由くらいは教えて頂けますか?」
ミアンは、人間界に興味があった。しかし法により無許可の外界交流は禁止されている。
そのため、ミアンは人間界を時々行く父からの土産話でしか分からなかった。
異国の料理の話やキモノという独特の服の話などヴァンのする話は面白かった。
そのため人間界に行きたいと思っていた。しかしヴァンの頼み事の理由くらいは聞いておこうと考えたのだ。
「んん〜言わなくちゃダメかい?」
「ダメです。頼み事があると言ったお父様が頼み事を教えてくださらないといく意味がありません。」
「わかったよ……ミアン、お前の婿でも探そうと思ってな。」
「はあ……私の婿です……婿?・・・婿〜〜!?」
屋敷にミアンの叫び声が響いた。
読んでくださってありがとうございます。
ブクマや評価をして下さると嬉しいです。
感想やご意見も嬉しいです。