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六月か

作者: タマネギ

六月がもう九日も過ぎている。

九日も過ぎた気がしないけど、

過ぎたことは過ぎた。


新聞を見て、スマホを見て、

菓子パンの賞味期限を見て、

六月がたんたんと過ぎていることを

受け止める。ああ、重い。


月末に間に合うだろうか。

期限というものがあるから

仕事になるのだが。


ここは一つ、奇声をあげて、

裸で走り出すしかない。

そうすれば、強い味方が現れる……

……わけないか。


宵の口、期限前の菓子パンを

口に押し込みながら、

またパソコンに向かうところ。



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― 新着の感想 ―
[一言] お仕事、お疲れ様です。 こちらの作品を読んで、外で働いている家族、また世界中の働き人に深々と頭を下げたくなりました。 ただ、奇声~の部分は理由が分からず、よほどお疲れで焦っておられるのだと……
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