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#2 「小林ダンジョン2階層」

 自分は今、二階層目に降りるための階段の前に来ている


 一階は単体でエンカウントするだけだった、敵はゴブリン限定、強くてもぼろい剣を持っているだけだった。


 レベルはウェイブが終わってから2つ上がった、やはり適正は超えているようで


 等級はゴブリン兵長級に上がっており、確実に今の階層では不十分だということがうかがえる


 今のままでもたぶんうまくいくはずだ、大丈夫だ昔もらったお守りも持ってる








 降りたらまたセーフルームが現れた、毎回層を下るごとにこうやって現れるのかもしれない、肉のように柔らかい地面と壁、しかし扉は木で作られていた


 一階目は肉見たなぶよぶよしていた扉だった、地味に毎回あの感触を感じるのは嫌だった


 とりあえず地上に戻ろう、扉に数字の書いたボタンがあったのが気になったがいったん情報整理だ







 階段を昇るとダンジョン一階に出ず、土間の前に来ていた。


 これは強制的にセーブエリアを移すのだろうか?・・・まさかボタンが関係しているのか?






 検証した結果はこうだ、あのセーフルームは自分が階層を降りるたびに成長する、ということだろう


 何も考えずに扉を開けようとしたがびくともしなかった、扉についているボタンを押すとカチッという音がした後に扉は軽くなって見事二階層に降りることができた。


 一階行きたいときは同様に一階のボタンを押すだけでいい、地上に戻りたいときは昇りの階段を使えば問題なく地上に戻れるのだった




 二階層目の探索を開始する、変わったところといえば地面が少しだけ固くなり踏み込み安くなったぐらいだろうか、まだ敵とは遭遇していないのでまだどの敵に遭遇するかはわからない



 第一モンスターと遭遇した、ゴブリンだったおまけに2体で剣持ちだ。


 先制攻撃と俺は手前の剣ゴブに対して石ころをフルスイングで投げる、見事に頭に命中してそのまま倒れて動かなくなった、もう一体の剣ゴブは倒れた相方に動揺して俺に気づいていない様子だ


 俺は剣ゴブに近づいて木刀で頭を一刀、見事に倒すことができた


 木箱がドロップする、中身はぼろい剣ではなく装飾もないただ単に普通の剣だとわかる。


 装備の質が上がっている、予測ではあるがゴブ自体の強さも増しているのであろう




 5分と立たないうちにまた遭遇した、弓と剣の2体だ、先ほどとは違い相手は自分に気づいているので俺は鍋のふたを構え矢の攻撃に備える


 弓ゴブは1階層に現れたゴブとは違いこちらに狙いを定めて俺に向かって弓を射てきたが運よく俺にあたることは無く横を通り過ぎていく


 剣ゴブに関しても初手から突進することなく俺を警戒して剣を構えているだけだった・・・これなら大丈夫だろうと石ころを全力投球で投げ頭部狙いだったか剣ゴブは何とかしのいだが剣を持っていた手にあたり剣を落とす


俺はそれを見逃さなかった、落とした剣を拾うため近づいて剣を落としたゴブリンを思い切り殴りつけ一発KOをかます。


剣を拾い弓ゴブへと近づいて剣で切り捨てた


 レベルは上がることは無かったが木箱が再び出てきた、中身は矢が五本、束でまとめられた状態で入っていた


 とりあえず今日は二階層目でサーチ&デストロイだ




 レベルは一つだけ上がった、戦闘報酬は必ずと言っていいほど落ちるようになった。

 中身は石ころや矢なのだが、剣も落とすことは分かっているのでこれは稼ぎがいがある



 とりあえずセーフエリアに戻り剣の鑑定をする


 セーフエリアには横に無駄に長い机がある、そこに剣を置いて売却のボタンを押す


==

訓練用の剣

・初めて持つにはちょうどいい剣ですべての剣士はこの剣を持って修業した。

 伝説の剣士でさえも

5000マリオ

==


これはたぶん中古価格なのだろうか、買うときに見つけた訓練用の剣は2万マリオかかっていた。

とりあえず矢と剣の売り上げで1万マリオは超えた、短剣を買う時が来たか?


 とりあえずもう少しだけ狩っていくことにする





 とりあえずレベルが10になった


 が、時間もいい時間だし明日も仕事がある・・・今日はもう帰ることにしよう








 翌朝、ニュースに変わりはない、いつものように変質者の情報もないし至って平和な今日この頃は一年後には崩壊することが確定している、崩壊した後いかに適応できるかがこの世界の人間が救われる唯一の手段だ



 今日も出社した、あの上司は相変わらず周りに怒鳴り散らかしている。

 懲りないなあの人も、小型カメラもちゃんと準備している、気を抜いたら終わりだぞ?お前の人生



 上司がスマホを見て出て行った、ホワイトボードには取引先との会議と書いてあるが、例の不倫相手もいない


 基本このオフィスでしか仕事をしないあの人も出て行っている・・・上司に気づかれないように後ろをついていく




 かなり警戒しているようで降りて昇ってを数回繰り返していた、そしてある部屋の一室に影を沈めた




 社内でするか?普通

 まさか張って二日目でこんな写真を手に入れることができるなんて・・・え、普段からこんなことしてるのこの人、自分の仕事を部下に全部投げてあんなことしてんの?







 ありえない



 さっさと会社の上の人間に報告しよう




 例えば取締役とか執行役員とか・・・あ、あいつがいるわ







「ふーん、で?この写真を社長に見せつけてあいつを真っ先にクビにしたい・・・と?


「そうだ、できるか?鹿野?」


「まぁ出来ないこともなくはないが、高くつくぞ?」


「・・・半額クーポンで手を打とう」


「毎度!」


同期で一番の出世頭の鹿野に頼むことにした


昼飯を誘われた時のあいつだ

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