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異世界化する現代社会で未来の英雄になるために  作者: テルミア
崩壊伝令者

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12/15

#11

牛歩で申し訳ないとほんとう思います

溢れんばかりの筋肉が鼓動とともに脈動しているかのような、そんな圧迫感を感じる。


どくん、どくんと気配がハジメを覆い始めていく


あの筋肉から目が離せない、なんという肉美貌

あれはいったいどれほどの年月を費やして成しえたものなのだろうか考えただけでもハジメの気持ちは高揚しあれに触れたいという男ならだれでも憧れる筋肉を、筋肉の暴力に伏せたい感情が湧き出る


寝れない日もあったであろう、つらく筋肉に当たる日もあっただろう


だが筋肉はお前の気持ちに答えてくれる、答えてくれるからこそ自分は輝き、筋肉もまた等しく輝き続ける。


「お前か?カマッセの計画を邪魔したというやつは」


「・・・あ、あぁ確かに俺が邪魔をしたな」


筋肉に見惚れており返答に時間がかかる


「お前、この筋肉を見て驚いているな?」


ハジメは答えられない


「そうだろうそうだろう!わしの鍛え上げたこの肉体!最初は石を持ち上げるだけで精一杯だった・・・一回・・・三回、十回と回数を増やし石だけでは物足りず大岩を持ち上げるようになり、そして一つの山を持ち上げられるようになったころには鉄など紙のように柔らかく感じ。

そして我の正拳は水でさえも尻尾をまいて逃げ出してしまいほどだ!

すごいであろう我の筋肉は、文字通り世界最強!一竜一猪!抜山蓋世!


そして・・・お前を屠る拳だ!」


そういい老人・・・いや武人は距離があるにも関わらず正拳の構えをとり拳をハジメに突き立てた


なんということだ、正拳の動作から音が聞こえない。

そして動き終わるころに周りのすべてを巻き込むかのような轟音とともに風と拳がハジメに襲い掛かり

ハジメはたった一撃の正拳突きで吹き飛ばされた。


ハジメは理解できないでいた、ただ変哲もない正拳突きでしかも距離があんなにも開いていたのにまるで本当に山が突進してくるような、だいだら法師が自分に張り手をかましたかのような衝撃がハジメを襲う


(人って・・・拳圧、飛ばせるんだっけ・・・)


とっさに両腕にで拳圧を防ぎ立ち上がれはするが攻撃を受けた代償は大きかった


「左手が折れちまった・・・」


「誇れ、ほかのものであれば内臓までも傷ついていたぞ。お前は強い、だがそれ以上に我が強かっただけだった、ただそれだけの事・・・うむ、しかし惜しいな我のこぶしを喰らい立っている久しぶりだほとんどは倒れるか臓物を吐き散らし死ぬかだ」


「・・・じゃあ俺はもっと強くなれるのか?」


「うむ、その年でそこまで鍛え上げられているのだ・・・30年もすれば、もしくは」


それはこいつみたいに鍛えていたら、なのだろうかそれともレベルアップ込みでの計算なのだろうか

肉体的負荷とレベルアップ込みでの計算なのだろうか


分からない、わからないが


「・・・30年か、なら二年くれ」


「二年?何をくれてやればいいのだ?命か?体か?人権か?」


「・・・お前の骨を折ってやるよ」


「ふふっ、今なんといった?確か我の骨を折るといったか?・・・冗談を抜かせ!たかが20年生きただけのガキが我の身を砕くなぞ他愛ごとを抜かしおったな!!もうよい、お前はこの場でこの拳で粉砕してくれるわ!」


まずい、まずいことになった挑発したら一気に自分の立場がもっとひどくなってしまった。

10年にしとけばよかったかな


「恨むなら自身の言の葉を恨むのだなガキ・・・」


一歩一歩山が近づいてくる、まずいこれは



死ぬのか?


「お待ちください!!」


一声で山が動きを止める


「止めてくれるなカマッセ!!お主も殺されたいのか!」


「いえ、そういうわけではありません・・・目的はおおよそ達成し上からの指示により撤退命令ですこれ以上の戦闘行為は控えてほしいとのことです。」


「むっ・・・命拾いをしたなガキが・・・わかった、二年後にこの場所でまた立ち会おう・・・それまで死ぬなよ・・・」


去っていく、山が・・・カマッセ、今回だけは感謝しといてやる次あったら容赦しないからな


一人一人、相手側の兵士が俺を見てはバカを見るような目、正気を問うような目などいろいろな目で見られた、一番多かったのは哀れに見るような目


何を憐れんでいるのだろうか、死ぬことが確定している賭け事にかけたからか?


すべての兵士が撤退するのを見届けた後俺は思わずしりもちをついてしまった


「はぁ、死ぬかと思った。というより死ぬ未来しか見えなかった」


そう、あの男はそれほどまでの男だったのだ

ハジメはとしては超えなければならない存在ということになる。


二年という短い歳月の中でハジメはあの男の骨を折ると宣言してしまったのだ。

やらねばならぬ


異世界でも青い空を見上げながらハジメは改めて決心する


互麻のやつは自分から遠いところに飛ばしてやった


あとは異世界化する現代の地球で一年で英雄になる下準備をする


そして今日から二年後、あの男に一発食らわせる。



しばらくぼけっとしていると町の方から歓声が上がる、どうやらあちらも終わったようだ・・・


問題も解決したことだし俺はとりあえず階段を探してセーフルームを見つけるとしよう



「やっと見つけた・・・歩きで3時間って結構町から離れてたな、いやまてもしかしたらこの世界に階段が一つしかなかったと考えると・・・まあいいや、見つけたんだし」


折れた左腕は添え木をし固定した状態の上で回復魔法で少しづつ治療をかけていく

痛みが引くまでに時間は少しかかったが完治したかはハジメにはわからない、とりあえず現代はとりあえず休日ということになっている。明日の朝一にでも整形外科にでも行くとしよう



セーフルームは相変わらず薄暗く時間で目を慣らさなければ見えないぐらいの暗さだか一つだけ変わったことがあった


11階層に潜った時のような壁、地面になっておりベットも追加されていた


ハジメは思わずびっくりしてしまったが体の疲れの方がハジメ自身を支配していたためかベットにダイブしそのままハジメは眠りにつくのだった





===


小林一


レベル30


等級、異世界の英雄




称号 『うつけ者』


とりあえず書きたい話はあるのでそれを少しずつ消化していくつもりです

==

ハジメが階段を探している最中町の方ではハジメを探すべく探しまわっていたが見つからず

結論としては過去の英雄の亡霊という結論に至った


ハジメがこの町に運ぶまで亡霊崇拝があったがハジメの正体が亡霊だとバレたときは連日祭りが開催されたのは別の話

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