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ありそうな設定

「あの~、何で持てないか教えてもらえませんか?」

「はぁ?! 力が足りなきゃ持てないのは当たり前だろうが!」


いや、そうなんだけどさ。

ゲームでは装備出来たんだよ。

そりゃ確かに、ゲームでもラノベでも「重たい物が持てるようになったのに、容姿に変化が無いってどういう事?」とは思ったさ。

ついでに言えば「マッチョな人が居るけど、その人は何の意味があって鍛えたんだろう?」とも思ったさ。

でもそんなもんじゃん?!

暗黙の了解ってやつじゃないの?!


「力が足りないから持てないのは分かりました。

 それって、ステータスの筋力と関係がありますか?」

「あるに決まってるじゃないか! お前その年で何も知らないのか?!」

「えっと……無茶苦茶田舎から出てきたばっかりなので」

「いやいや、常識だぞ常識。田舎とか関係無い!」


やべっ!

ラノベの常識「ド田舎から出てきたと言えば何故か信じてもらえて教えてもらえる」ってのが通用しないだと……。

どうしよう、何かそれらしい答えを言わないと。


う~ん、う~ん。

あっ、そうだ!

ここに来るまでに一度も出会わなかった、この黒髪を利用しよう!


「じ、実はですね。俺の実家はある貴族の家なんですけど」

「はぁ?! お前貴族なのか?! いや、なのですか?!」

「声を小さく!!

 黒髪は諸悪の根源とかっていう変な言い伝えが残ってまして。

 今までずっと幽閉されていたんですよ……」

「お、おおぅ」

「勿論全くのウソですよ? この年になるまで、何も起きませんでしたし」

「ま、まぁ、確かにこの町にも黒髪の者は居るしな」

「そうでしょう?

 それでですね、たまたまスキがあったから、逃げ出してきたんですよ。

 ついでに家にあった金庫からお金を盗って、いや、借りてきましたけどね。

 だからガリガリなんですよ。知識も無いんですよ。分かります? 俺の苦労が」

「そ、そうか。……大変だったな」

「ええ」


どうやら納得してもらえたようだ。

今度からこの設定で行こう。


「……ところで」

「なんです?」

「金を盗んできたみたいだが、追手とか来ないのか?」

「はははは、何を言ってるのか。盗んでませんよ?」

「さっき盗んできたって言っただろ!」

「借りてきたんです。時期が来れば返しに行きますよ」

「…………聞かなかった事にするわ」


確かに幽閉されてた子供が、お金を盗んで逃げたなら普通は追っかけるよな。

この辺は改変する必要がありそうだ。


「って事で、色々教えて下さい!」

「お前、幽閉されてたくせに明るいな……」


しまった! もう少し影を落とした方が良かったか?!

ええぃ! 誤魔化してしまえ!


「ふふ。初めて見る外、新しい町、照らす太陽。何もかも新鮮で浮かれてしまうんです……」

「お、おおぅ、そうか……」


目線を落として、少し右を見る。

それから上を見て、鼻をすする。

同情してもらえたかな?


「じゃ、じゃあ、早速説明してやるよ」




親切に色々と教えてくれた。


まず重さの単位。

ゲームの世界だからか、日本と同じgだった。長さもmだったのでわかりやすい。


次に武器の攻撃力。

ゲームは「+10」とかだったけど、そんなモノは無いようだ。

長さ、切れ味、鋭さ、重さ。こういうもので威力が変わるんだって。

当たり前か。でも指標は欲しかった。


次に筋力の事。

現在の俺は「筋力:Lv.3:19」なんだが、この19に「×0.5kg」をすると俺の持てる最大重量になるらしい。

つまり俺は今、持てる最大重量は8kgとなる。

鉄の剣は15kg、棍棒は10kg。そりゃ持てないわ。

ついでに言えば防具もその重さに含まれるらしいから、武器だけで8kgに到達させるのは良くないらしい。


最後に許容範囲。

最大重量が8kgだからと言って、武器防具の合計を8kgにしてもダメ。

動けなくなるってさ。そりゃそうか。

持てるからって、50kgのリュックを背負ったまま走れるかって事だ。無理。絶対に転ぶ。

俺の場合6kgまでにしとけと言われた。

つまり75%。これが許容範囲。



で、5000Jでナイフを売ってもらったんだけど。

これが2kg。残り4kg内で防具を揃えないとな。

軽い分には問題無い。身軽の方が良いに決まってるし。


武器屋のオッサンは容姿に似合わず親切で、防具屋まで案内してくれた。

それどころか、防具屋の店長に俺の事まで説明してくれた。

ありがとう、オッサン!

ハゲマッチョでやだなぁ、売り子は若い可愛い娘だろ!とか思っててゴメンな!

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