表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

不穏

町に戻り、新たに契約をしたら、またサッチ君だった。

まぁ、空いてるのは当たり前なんだけど、よく受けたね。


「なかなか面白かったですから。今度は俺もやってみようと思いまして」


なるほど。

確かにやってみる価値はあるよね。

俺よりもレベルの高いサッチ君も上がるなら、かなりオイシイって事になるし。




今回の契約は1週間。

その結果、結構レベルアップ出来た。

サッチ君も2づつくらい上がったらしい。

まだ続けたいが、また戻って契約しないとね。

毒針のストックも無くなったし。


-----------------------------------------------------------------------


名前:キョウ


耐久力(HP):Lv.14:76

魔力(MP) :Lv.14:85

筋力     :Lv.28:68

持久力    :Lv.26:64

知力     :Lv.25:88


アイテム:薬草(18)・毒消し薬(3)・魔力薬(2)・毒消し草(8)

     キャンプセット・研ぎ道具・蜂蜜(2)・毒針(7)

     組合証・牛蒡(64)


装備:毒槍(1kg)

   ナイフ(2kg)

   革の手袋(1kg)

   革の胸当て(1kg)


所持金:9,700,601J


-----------------------------------------------------------------------


しかしHPとMPが低い……。

耐久力は他の4つのうちの一番低いのと同じレベルになるから、MPを上げれば上がるんだけど。

魔力薬を飲むのか……やだなぁ。

次の日に予定が無い時に飲もう。


大量に入手した牛蒡はどうしようか。

八百屋とかで買い取ってもらえるかな?




組合に入ると最初の時の人にすぐに連れて行かれた。

何事?!


「キョウさん、何をしたんですか?」

「へ? 何って?」

「教会が探しに来ましたよ」

「マジで?!」


ちっ! とうとう追手が来たか!

こりゃこのままこの町に居るのは危険だなぁ。

他の町に移動するか。


「ところで、その教会の人は?」

「冒険者組合が組合員の情報を流すわけ無いじゃないですか。

 諦めて帰りましたよ」

「そうですか、良かった」

「で、何をしたんですか? 内容によっては通報しなければいけない可能性も……」

「いやいや、犯罪じゃないですよ?!」

「では何を?」


どうしよう。召喚(?)された事を言うべきか?

でもそうなると勇者(笑)って事になってしまう。

………………うん、適当に誤魔化そう。

こういう時は少し事実を混ぜると信憑性が増すんだよね。


「え~とですね、元居た町の教会のシスターがどうやら俺に片思いらしくて。

 教会もくっつけようとしているんですよね~。

 って、何でそんな冷たい目を?!」

「いや、ウソをつくならもっとマシな事を言ってくださいよ」

「本当ですって! なんなら俺は隠れているので、教会の人にでも聞いてみてくださいよ。

 『シスターが探しているんですか?』って。事実と分かりますから」

「う~ん。そこまで言うなら本当かもしれないですね。

 まぁ教会の人間は言わないでしょうけど、動揺くらいはしそうですし」

「でしょ? 聞かれてウソとバレるなら、こんな提案はしませんよ!」

「……まぁ恋愛かどうかは置いといて。そのシスターに追われていると」

「そうです」

「シスターに性的なイタズラをした、とかでは無いですよね?」

「しませんよ! そんな事したら、完全に惚れられて逃げられなくなるじゃないですか!」

「ふむ。そういう返しをするなら、本当かもしれませんね。

 まぁ、どちらにせよ、すぐにこの町から出られた方が良いですよ」

「ん? 何故です?」

「もしその話が本当なら、組合の上の方に話を持っていっても不思議じゃありません。

 そうなれば、個人情報も公開せざるを得ません。

 その時に町に居たら見つかりますよ?」

「え~! バラすんですか?!」

「結構教会は国と繋がってますからね。さすがに国から言われたら公開しますよ。

 組合も国には勝てません」


クソがっ!

しょうがない、逃げるとしよう。


「じゃあ逃げますので、せめて不確かな情報くらいは流して下さいよ」

「不確かな情報ですか?」

「ええ。『王都に戻るとか言ってたような……』みたいな事です。

 今から言うので、言ってたってのは事実ですからね。

 それならウソを教えた事にはならないでしょう?

 実際は違う方向に逃げますけど」

「なるほど。ではそのように」


「サッチ君。今までありがとう。

 あの情報はサッチ君の自由にして良いから」

「いやいや、俺も一緒に行きますよ」

「へ?」

「他の町に行くんでしょう? 道中の護衛をしましょう」

「え? マジで? 助かるけど、何で?」

「何か、一緒に居ると面白そうですから!」


えっ、何それ。助かるけど、何か俺は面白くないぞ?

章分けはしてませんが、ここまでで第1章は終わりです。

次からは第2章になります。

が、完全にストックが切れました。

書き溜めしてから投稿するので、少々間を空けてしまいますが、ご了承ください。

その間は、「運だけで…」の方の読み切りをどうぞ(CM)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ