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放課後の娯楽

裕樹は裕也と共にゲーセンに来ていた。

そして、裕樹は格ゲーを裕也はシューティングゲームをしていた。


「んで、何言われてたんだ?」

「な、何とは?」

「だから、生徒会長と何の話をしてたんだって話だよ」

「何も話してないよ!?うん、何も話してない!!」


そう言って裕樹は手を物凄く忙しそうに動かす。

普通では成功しない様な一撃必殺技のコマンドをいつの間にか、入力していた。

それを見て裕也は絶対何かあったなと確信していた。


「ほうほう……なら、俺は月曜になったら生徒会長に告白でもするか」

「な!?ゆ、裕也は彼女居るでしょ!?彼女さん裏切るの?!」

「ちっ、この脅しは効かないか……じゃあ、ファンクラブに情報をリークするか。裕樹、月曜が大変そうだな」

「止めて!?教祖様的な奴を見た後だと、結構ヤバそうなファンクラブだから!」


そう言って、裕樹のやっているゲーム機から【K.O】の文字が浮かび上がる。

それと同時に、裕也もシューティングゲームをクリアする。

そして、裕樹もシューティングゲームの台に着いて、裕也の隣に立つ。


「……実は、明日生徒会長とデート?する予定なんだ……多分」

「なんで、デート?なんだよ、そして多分とはなんだ」

「いや……なんか、明日恋人のフリをして欲しいって言われて…」

「……それで?」

「……恋人のフリをして欲しいと言われても、何処に来てとか言われてないから……うん」


そう言いながら、裕也と裕樹はお互いをカバーしながら、一発も被弾せずにボス戦に入った。


「あ〜……成る程……まぁ、なんかあったら俺に言ってくれ、親友なんだから」

「裕也……ありがとう……でも、ファンクラブに入ってるから結構怖い」

「結果、そこなんだな」


ボスの攻撃を撃ち落とし、弱点と思われる場所を狙い撃ちする裕樹達。

ほぼほぼ、最終局面に入りBGMも壮大になる。


「しばらくしたら、俺はファンクラブ抜けるぞ?」

「そうなの?」

「ああ……お前の為に入ってた様なもんだからな」

「何から何まですみません……」

「別に、もっと頼ってくれて良いんだぜ?お前には結構な恩あるしな」


けたたましい叫び声を上げて死んでいくボス。

そして、エンディングらしき物が流れる。


「恩って……俺の方が恩あると思うけど?」

「いやいや、俺の方が……っと、裏ボスきたな」

「裏ボス……前来た時、此処でやられたんだよね」

「ほぼ不意打ちの裏ボスだったからな」


エンディングの画面にヒビが入り、画面が完全に割れ怪物が出てくる。

それを倒そうと、銃を構える裕樹達。


「右側任せたぞ、裕樹」

「左側ちゃんとしてね、裕也」


そう言って、自分の持ち場を決めて2人はシューティングゲームをクリアした。

__________

「いや〜此処のシューティングゲームもクリア出来たな」

「タッグマッチ限定の裏ボスもクリア出来たしね……店長さんの遂にやったかって、顔が凄かったね」

「いや〜楽しいな、ゲーセンは」

「ゲーマーに場所なんて関係無いって言ってたのは裕也だよ?」

「それはそれ、これはこれだ」


裕樹と裕也はゲーセンから出て、家路につく。

シューティングゲームをクリアした、達成感を感じながら2人は帰る。


「んじゃあ、明日頑張れよ。応援してるぜ」

「うん……で、でもデートすると限った話では……」

「恋人のフリをしてくれって事はそういう事だろ…ま、裕樹なら間違いなくやれるだろうよ……じゃあ、また月曜」

「ばいばい裕也……そして頑張るよ」

「おう」


そうして、2人は自分の家路につく。

裕樹を祝福するかの様に、月明かりが差していた。


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