朝の1ページ(4』
教室に来た裕樹達一行。
因みに裕樹達のクラスはc組である。
そして、教室に入った時裕也はスマホを開き、呆れた。
その姿に裕樹は気になり、声をかけた。
「如何したの?裕也、そんな馬鹿を見るような目をして」
「いや……これ見てくれたらわかるわ」
そう言って裕也は自分のスマホを裕樹の前に出した。
そこには、マントを被った男が写し出されていた。
「この人は?」
「生徒会長ファンクラブ、超過激派会長だ……うるさいからイヤホン付けるぞ〜」
途中、晴香が「音楽聞いてるの?私にも聞かせて!」と、言っていたがそれどころでは無いと思い、黙っていた。(いじけていたとも言う)
それほど、裕也達は超過激派会長の話を熱心に聞いていた。
『生徒会長は現代に蘇りし聖女!まさにジャンヌダルクの様な人物だ!!神に使えれる程の美貌、そして清らかな心はまさにジャンヌダルクと言っても過言では無い!!だが、その会長に近づく不埒なゴミがその、聖女を穢そうとしている!!これは許されぬ事だ!掲示板を見た者は多いのでは無いだろうか、あの伝説の木の下で貴女の事を待ちますとはっきり書かれた手紙を!!アレは生徒会長に向けられた物であると私は知っている!その不埒なゴミを炙り出す為、我は行動する!……ゴミよこれを見ているのであれば覚悟しよ、我ら親衛隊に恐怖を抱け、眠れぬ日々を過ごし、そのまま朽ちろ。それが出来ぬのなら……』
そう言うと布の人形の様な物を縛り付けた十字架を写し、それを燃やす。
『次は貴様がこうなる番だ!ふはははは』
そう言って映像は終わった。
それを見た裕也達は……。
「物凄い変わり者だな……てか、何で会長宛てのラブレターってわかるんだ?」
「……ストーカーしてたとか?」
「いや……まさか……無いと言い切れないな」
凄く微妙な顔をしていた。
これが、過激な思考を持った人達なら、この演説している人すげぇ!って思えるのだろう。
しかし、裕樹達の心には響かなかった。
まず、説得性が無いのだ。
掲示板に貼られていた手紙には、貴女の事を待ちますと書かれているだけなのにも関わらず、生徒会長を指し示していた。
これは裕樹だけが知る事だが、それは合っている。
しかし、この演説した人が言ってる様に処刑まがいの事をするなら、知らしめる為に裕樹を拉致するなら何なりするだろう。
しかし、されていない。
もし、そうじゃなかったとしても、裕樹の名前が出される筈だ。
しかし、そうじゃ無いと言う事は会長をストーカーしてた事になるか、出まかせを言っただけになる……。
もっとも、裕樹は会長ストーカーされてるの……?と心配になっている。
その話を色々言っていると、晴香が仲間に混ざりたそうな目で此方を見ていたが、参加出来そうもないと悟ったのか遠巻きに見るだけだった……。
裕樹は後で晴香の話を聞かないとって考えながら、HRまで裕也と喋っていた。