楽しもう!
裕樹は殴り飛ばされて、倒れた。
「ゆ、裕樹!?貴方達何してるの?!」
「そんな弱い男に付き合う必要ねぇって」
「いきなり殴り飛ばす人に、強いも弱いも無いと思うけど?」
「う、うるせぇ!」
裕樹は殴られた頰を軽く押さえる。
公園の地面で軽く擦った様で、頰から少し血が出ている。
その様子に軽く心配する白和。
「いたた……軽く血出ちゃった」
「大丈夫?裕樹?」
「大丈夫だよ……過保護過ぎ」
「で、でも私の所為で…」
「悪いのは白和じゃ無いから」
そう言って、裕樹は立ち上がる。
そして、白和と一緒に何処かに行けば良かった。
だが、不良達は白和の腕を掴んで引っ張った。
「いたっ!」
「悪いな、ねぇちゃん……あのにぃちゃんが、もし喧嘩に勝てば放してやるよ」
「……え?喧嘩しろと?」
「はっ、怖気づいたか?」
「いや……喧嘩の経験ないから…」
そう言うと軽く如何すれば良いかと悩む様な、仕草をする。
「はっ!そうか……よ!」
不良は思いっきり裕樹を殴ろうとする。
その攻撃を流して、顎の辺りを思いっきりアッパーする。
不良はその攻撃を、思いっきり食い倒れる。
その時に呟いた。
「お前……喧嘩の経験無いんじゃねぇのかよ……」
「ん〜喧嘩の経験は無いけど、パンチゲームで鍛えてるから」
そう言って、不良の一人を撃破した裕樹。
そして、裕樹は次は誰?と言う様な視線を、他の不良達に向けた。
「う、うぉぉぉぉお!」
一人の不良が裕樹に向かって行った。
その不良もアッパーで倒す裕樹。
そして、最後の不良は股間を蹴り上げ撃破する。
「……白和大丈夫?」
「裕樹……強いんだね」
そう白和は言うと、安心した様な顔をした。
そんな白和に、そんな事より、早く此処から離れようと言いこの場から離れて行った。
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「裕樹大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫……若干痛むけどね」
そう言うと、裕樹は軽く頰をさする。
そんな裕樹に対して、白和が申し訳なさそうに見ている。
「僕がだいぶと待たせたのが悪いし……」
「あ!そう言えば、なんであんなに遅れたの?」
少し頰を膨らませて、私怒ってますと言う雰囲気を出す白和。
その白和から目を逸らし言う。
「あはは〜……別の所にも噴水あってね……そこにずっと居た」
そう言うと少し驚いた顔をする。
「あれ?場所ちゃんと言ってなかった?」
「俺は何も知らされて無いけど……。姉さんが面倒くさがって、言ってない可能性あるけど」
「あ〜……なんか、ありそうだね」
そして軽く顔を逸らす白和。
気を取り直して、遊びに出掛ける裕樹達。
先ずはゲーセンに来ていた。
勿論、裕樹の行きつけじゃ無い店だ。
「さて、どれやる?」
「ん〜……初めてだから、私よくわからないな〜」
そう言いつつも、UFOキャッチャーの景品を見ている事に気が付いた裕樹。
「UFOキャッチャーやる?」
「やりたい!」
そう言って、UFOキャッチャーに向かって行く裕樹達。
白和が、ぬいぐるみを取ろうとするが、失敗してしまう。
何回も…何回も…。
見兼ねた裕樹は変わって貰って、取る事にした。
100円で掴みやすい位置を確認して、2回目で落とした。
その様子に白和は目を輝かせていた。
そして、取れたぬいぐるみを白和に渡す裕樹。
物凄く満足した様な顔をして、喜ぶ白和。
次にやるのは、ホッケーだった。




