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Strain   作者: Ak!La
20/56

第20話 魚心あれば水心あり

(来てしまった………来てしまった…………)

 夜。グラナートは娼館の前でとても後悔していた。

 帰ればいい、というものではない。今帰ってはこのモヤモヤは晴れず、一晩眠れないだろう。かと言って入るには勇気がない。

 要するに、今、彼は動けないのだ。

 昼と変わらぬ姿でグラナートはそこにいる。日も落ちて随分と冷えて来た。………ずっとここにいる訳にもいかない。

「…………ああぁもう知るか‼︎」

 今夜会えるかと訊かれて、はいと答えたのは誰でもない、自分だ。今思っても何故あんな回答をしてしまったのか分からない。

 思い切ってグラナートは娼館のドアを開けた。

「あら」

「!」

 入ってすぐ、すぐそこにいたヴェローナと目があった。

「………こんばんは………」

「グラナートさん、珍しいですね。お一人?」

「はい………あの」

「丁度良かった!紹介したい人がいるんです」

「……………あの」

 待て待てこれ以上ややこしくされると困る、と彼女を止めようとした矢先、ひょっこりとジークリンデが顔を出した。昼間とは全然服装が違う。

「あ、ジーク姐さん丁度………」

「こんばんはグランさん」

 ヴェローナが言うより先に、ジークリンデがそう言った。

「…………どうも」

 頭を下げるグラナートと笑っているジークリンデを交互に見て、ヴェローナは困惑する。

「…………あれ?知り合い?」

「ごめんなさいねヴェローナちゃん、グランさんとは昼間偶然会ってて」

「えぇ!それはそれは………」

「……ヴェローナ嬢、ローエンのあれは冗談だったんじゃないんですか」

 グラナートがそう言うと、ヴェローナはあら、と首を傾げる。

「別にリタが冗談のつもりでも、私が紹介したいと思ったんだからいいじゃないですか」

「………正直余計なお世話です」

「ごめんなさい。でもほら、結果的にこうやって知り合ってるんだから結果オーライって事で………」

「何がオーライなのか分かりません……」

 はぁ、とため息を吐くグラナート。ここに入る前の緊張感はすっかり解けてしまった。

「それじゃあ行きましょうか、グランさん」

 ジークリンデがグラナートの手を引く。細い指が手首に触れた時、思わず彼はどきりとした。

「…………ど、どこへですか」

「決まってるじゃないですか」

 ごゆっくりー、と手を振っているヴェローナを後に、ジークリンデはどこかへ強引にグラナートを引っ張って行く。

「お部屋です」

ふふ、と笑うジークリンデ。正直グラナートはヴェローナに助けを求めたかった。




 この部屋に入ったのは三度目だ。

  一度目は先日、気を失ったローエンを運び込んだ時。そして二度目が、翌日様子を見に来た時。そして三度目………。

「さて、それでは今夜は存分に仲を深めましょう」

「無理です‼︎」

 ドアを背にしたジークリンデに、グラナートはぶんぶんと首を振ってそう答えた。しかし逃げられない。唯一の出口は塞がれてしまっている。

「何を恐れる事がありますか、私に任せて下されば大丈夫」

「全然大丈夫じゃありません‼︎」

 グラナートがそう叫ぶと、ジークリンデはつまらなさそうに唇を尖らせ、そしてドアから離れた。

「じゃあまずはお話ししましょう、まだまだ私も貴方の事知らないもの」

 それは貴方も同じでしょう、と彼女は笑う。

 ベッドの縁に座ったジークリンデに座って、と促され、渋々グラナートはその隣に腰を下ろす。

「…………警戒してる」

「………当たり前です」

「敬語やめて下さらない?私の方が歳下なのよ」

「……おいくつですか」

「34」

「…………」

「何よその反応」

「いや、どういう反応をするのが正解なんですか」

「お若いですねーとかそういう」

「……すみませんね気が利かなくて」

はぁ、とグラナートはため息を吐いてジークリンデから顔を逸らした。

「…………お昼間はありがとう、助けてくれて」

「………当然の事をしたまでです」

「私ね、あの時もう貴方に惚れちゃったのよ」

「……そうですか」

「………つれないわね、貴方本当にローエンの友達?」

「…………何でここでローエンが出てくるんです」

 と、思わずグラナートは振り向いた。すると、ジークリンデは嬉しそうに笑った。

「あ、やっとこっち向いてくれた」

「…………」

「実を言うと私はそこまでローエンとは親しくないのだけどね。……正直言うわ、貴方が華麗にひったくり犯を倒した時、ふと彼の姿が重なったの」

「………!」

 懐かしそうな目をするジークリンデ。その横顔にどうしてかグラナートはどきどきした。

「彼も昔助けてくれた事があってね。ひったくりじゃなくて悪い人に絡まれてた時だったけど。あっという間に三人も倒しちゃって。…………何者なの?って聞いたら彼、なんて答えたと思う?」

「………さぁ」

「……………『殺し屋だよ』、って」

「!」

「あまりにもあっさり、明るい顔で言うものだからあんまり怖くはなかったわ。でも、すぐに納得しちゃったの」

 ………ローエンならやりそうだ、とグラナートは思った。彼は女性に対して慣れすぎている。警戒されないやり方も、知り尽くしているんたろう。でなければ、彼は殺し屋ながらこんなに女性に恵まれてはいないはずだ。

「………それでね、だから貴方もそうなんじゃないかって」

「……………」

「どう?」

 訊かれて、グラナートは意地悪げに笑い返す。

「………さて、どうでしょう」

 そして、少しばかり眼光を鋭くして彼女の灰色の瞳を見る。

「………………もしそうなら、僕は貴女の首を掻き切っているかも」

「あら」

「………僕はローエンよりも危険な人間ですよ」

「…………怖がらせたいの?」

 ジークリンデが笑う。顔が近付く。気付けば、グラナートの唇に柔らかな感触があった。

「………………!」

 ハッ、とした頃には既に遅く、ジークリンデの腕がグラナートの首を捉えていた。

 長く、深く、そうしているうちに、グラナートはいつの間にか築いていた心の壁が、ボロボロと崩れて行くような気がした。

「…………」

 やっと離れた頃には、グラナートは呆けた顔をして彼女を見ていた。そしてジークリンデは、ぷ、と吹き出す。

「おかしな顔、さっきまでのはなぁに?」

「…………あっ………えっと…」

 グラナートは赤面して口を手で抑えた。

「まるで貴方は羊の皮を被った狼ね。………でも、本当はどちらが本性なのかしら」

「……僕は少なくとも、今は医者です」

「……草食系男子も可愛いけれど、肉食系の方がいいわね」

「…………何ですか」

「貴方自覚ないかもしれないけれど、キスがお上手ね」

「…………………は⁈…………え⁈」

「その様子だと経験なしね、貴方」

 経験なしで悪かったな、とグラナートは内心毒づいた。だが頭は今それどころではない。

 ふと気付くとジークリンデが、のしかかる様にして寄ってきていた。いつもなら絶対にここで押し退けて逃げ出している。しかし、今日はそんな気にならない。だがやはり、頭のどこかで拒否している自分がいる。

「………ヴェローナちゃんはね、人の相性はよく分かってるから、きっと私達うまく行くわ」

「…………ちょ、ちょっと………」

「私もう貴方に犯されたくて仕方ないの、だから、ね?」

 と、スルリと彼女がグラナートのコートを脱がせる。

(…………手慣れている‼︎)

 当たり前と言えば当たり前だがグラナートはそんな驚愕を覚えた。そしてふと気付くと既に自分はベッドの上に倒されている。

「…………あらいい体」

「…………‼︎」

 スル、とTシャツの下に彼女の手が入って来る。初めての感覚に思わず鳥肌が立った。…………自分で触るのと他人に触られるのとではこれ程違うとは思わなかった。

「………僕は好きな人としかしない」

「…………私の事お嫌い?」

「……………分からない」

 分からない。そう、好きだとも嫌いだとも言えない。そもそも出会って1日も経っていない相手に、そこまで感情は抱けない…………はずなのに。

「………君の事を考えるとモヤモヤする」

「そう」

「…………胸が苦しいんだ」

「………そう」

 ジークリンデの華奢な手がグラナートのTシャツを捲り上げる。だが、不思議とグラナートはもう抵抗する気力が起こらなかった。

「……教えてくれ、これは、何なんだ?」

「…………簡単な質問ね」

 ジークリンデは手を引っ込めると、自分の服を脱ぎ始める。あっという間に下着姿になると、ぼうっとした顔をしているグラナートに笑いかける。

「………貴方は恋をしているの」

「…………恋」

 呟いた言葉が、遅れて胸に染み込んで来た。そして彼は唐突にジークリンデの顔に手を伸ばし、引き寄せてキスをした。さっきよりもずっと長く、濃厚に。

「驚いた、貴方から仕掛けて来るなん………きゃっ!」

 突然上下を逆転され、ジークリンデは悲鳴をあげる。目を開けると、グラナートがTシャツを脱ぎ捨てていた。

「……初めてなので下手くそですよ」

「………上手なキスを二度もしておいて何を言っているの」

 それにしてもいい体、とジークリンデが言っている間に、グラナートは眼鏡を外す。それを見て彼女は笑う。

「あら、眼鏡で随分と人相が変わるのね」

「…………そうかな」

 ふ、とグラナートは笑う。何か色々と吹っ切れたようだ。後は何も考えず、本能に従えばいい。

 胸が高鳴る。ドキドキする。目の前の女性をめちゃくちゃにしたい。そんな衝動に駆られた。

 それは、どこか戦闘の時の興奮に似ている。

「……ジーク」

 グラナートはそう彼女の名前を呼んだ。それに応じてジークリンデが、グラナートの体に手を伸ばした。




 翌日。昼。ヴェローナ宅。久し振りにローエンはソニアと共に彼女の家に呼ばれていた。オフェリアは仕事でいない。

「………グランが?」

「びっくりしたわよ、一人で来るんだもの」

 ソニアが本を読んでいる傍ら、ヴェローナはその隣に座っているローエンに昨晩の事を話していた。

「……へぇ、気が変わったか。それで?」

「ジークって覚えてる?一度会った事あると思うんだけど」

「…………………あー、あの金髪の灰色の目の人か。俺より年上だったよな………何で知り合ったんだっけ」

 と、ローエンはとっくにジークリンデを助けた事など忘れてしまっている。

「あの人をね、グラナートさんに紹介しようと思ってたんだけど」

「…………だけど?」

「そしたら二人、もう知り合いで」

「………ん?」

「昼間に偶然知り合ってたらしいの」

 詳しい事は聞いてないけど、とヴェローナは言う。ローエンは首を傾げる。

「………ナンパ…………なんかアレがする訳ないし、されるとしたら逆ナンか………」

 実際、そんなものなのであながちローエンは間違っていない。

「………それで?来た後は?」

「二人でそのまま部屋へ」

「…………ベッドルーム?」

「そう」

「…………………」

 しばらく考え、ローエンはまさかと思いつつ訊く。

「…………その後ジークは何て……」

「………『あの人本当お上手ですわ』…………」

「…………………」

 沈黙の中、ソニアが黙々と本を読み続けている。

「……あいつ卒業しやがった‼︎」

 だん、と思わず机を叩いて立ち上がったので、ソニアがびくりとする。

「…………あ、悪い」

「………おとーさん、何…………?」

「いや、何でもない」

 気にするな、とローエンはハテナを浮かべているソニアを読書へ戻し、ヴェローナに続きを問う。

「………で⁈」

「…で、ってもう昨日の話は終わりよ」

「あいつら続きそうか⁈」

「………そうね、ジーク姐さんがご機嫌だったから、続くんじゃない」

「……………本当に恋仲………?」

「さぁ」

 ヴェローナがあっさりとそう答えるので、ローエンはがっくりとする。

「……お前らの線引きは傍目から見てると分からない」

「…………私は本気よ」

「俺とお前は当事者だからいいの」

 はぁ、とローエンはため息を吐いて、ジークリンデのことを思い出そうとする。

「………何で知り合ったんだっけなー……初対面の時どうしたっけ」

「私が知らない間に知り合ってたから知らない」

「…………………えーと、あ、そうだ俺も初対面の時ベッドルーム連れてかれたような」

「…………」

「……したはずなんだけど、よく覚えてない」

「………あんたが忘れるなんて珍しい」

「会ったら多分思い出す。………となると怪しいな」

 うーんとローエンは考え、ヴェローナに訊く。

「グランに聞くのとジークを問いただすのとどっちが良いと思う」

「…………あんたジーク姐さん問いただすつもりで本当は口説いてそうで怖い」

「そういう話はして無いだろ」

 じゃあとりあえずはグランに成果を聞いてみるか、とローエンは言った。………だが正直不安である。

「あいつ純粋だもんなー………」

「まぁ魚心あれば水心ありって言うじゃない、だからきっと大丈夫よ」

 と、そんな会話を交わしてふと、ローエンは思った。

「………何で俺、他人の色恋に悩んでんの?」

「……………知らないわよ」




 またそのさらに翌日。

「おはよう脱童貞」

「‼︎」

 突然現れたローエンに、グラナートは飲んでいたコーヒーを思わず噴き出した。

「…………何故それをっ…!」

「ふふ、ナメるなよ、サテュリオンは俺のテリトリーだ」

 にや、と笑うローエンに、グラナートはため息を吐く。

「………で、何、冷やかしに来たの」

「…………何だ思ったより落ち着いてるな」

 と、ローエンはグラナートの向かいの椅子に座った。

「…コーヒー、君の分も淹れようか?」

「………んー、頼む」

 グラナートは立ち上がり、カップを取って、ポットに残っていたコーヒーをそこに入れた。

「はい」

「……悪いなお邪魔しちまって」

「今さらだな」

 はぁ、とグラナートはため息を吐くとローエンに言う。

「…………君はジークとは知り合いなのかい?」

「……もうあだ名で呼び捨てか」

「………質問に答えてくれ」

「まぁ一度会ったくらいだ。………そこまで親しくはない」

「ふうん………安心したよ」

「…俺と親しいと何か不都合が」

「…………別にありません」

「それで?どう知り合ったんだ」

 ローエンが訊くと、グラナートは嫌そうな顔をする。

「何で言わなきゃならない」

「興味」

「……君と大体似たようなものだよ」

「…………俺と?」

 そう言われて、ローエンはきょとんとする。

「………俺逆ナンなんかされてない」

「…は?逆ナン?何を言ってるんだ、ジークが絡まれているのを君が助けてくれたって聞いたよ」

「…………あー!思い出した!」

 ぽん、と手を打ったローエンに、グラナートは呆れた表情をする。

「………今の今まで忘れてたのかい」

「そうなんだよ、どうもしばらく会ってないと忘れ………いや、違うな……?」

「?」

 と、何やら神妙な顔をしてローエンはブツブツと言う。

「……喋ってるうちにすぐに娼婦なのは気付いたんだが…」

「………気付いたんだ」

 ローエンはやはり僕とは違う、とグラナートは半分感心し、半分呆れた。

「『夜また会いに来てくださる?』って訊かれて、『嬉しいけど今夜は用事が』つって俺は断ったんだよ」

「…………断った。君が?」

「………その日は確かヴェローナと会う約束で」

「…あぁ」

「で、後日改めて会いに行った」

「うん」

「で、間も無くベッドイン…………」

「………」

「同じ展開?」

「……似たような展開」

「……そうか…で、その後あった事が何か思い出せない」

 うーん、とローエンは考えるが続きは何も思い出せなかった。

「…………君の事だから色々な人との思い出が混ざってるんじゃないか」

「………うーん、そうかな?そういう訳じゃねェと思うんだが…………」

 ヴェローナとのは大体覚えてる、と言うローエンに、グラナートは苦笑しか出ない。

「………で、手応えは?」

「僕?」

「そう」

 コクコクと頷かれ、グラナートは赤面する。

「……プライバシーの侵害だ」

「内容は聞いてない。期待もしてない」

「そうでなくても………」

「お前の気持ちが聞きたいだけ」

「…………」

 そう言われ、グラナートは目を瞑る。まだ、よく気持ちの整理がついていない。

「………………僕は多分、あの人の事が好きだ」

「多分?」

「まだよく分からないんだ。………だけど、嫌な気はしなかったよ」

「…………ふうん。………ジークは何て?」

「上手だって褒めてくれた」

「………へぇ、そうか、意外だ…………な」

 あ、と突然固まるローエン。グラナートは首を傾げる。

「どうしたの?」

「…………思い出した………」

「え?」

「忘れてたんじゃない、思い出さないようにしてたんだ」

 頭を抱え、落胆するローエンに、グラナートは、戸惑う。

「何、どういう事?」

「……ジークってさ……結構攻める派なんだよ」

「…………?」

「結構体がっつり触られたろ?」

「………あぁ、うん」

「ヴェローナくらいなら抑えられんだけど………あいつは…無理」

 と、それだけ言って悶々としているので、グラナートはさっぱり訳が分からない。

「………何があったの?」

「話したくない、プライバシーの侵害です………」

「……えぇ」

「………あいつは………激し過ぎて……無理」

「そこは分かったよもう」

「根本的に合わなかったんだよ、それで上手くいかなくて、もう会ってない」

 また忘れよう、とローエンはそう言って、手を組んで額を乗せた。

「………でもその方がお前には合うのかもな?」

「……………そうなのかな」

「悪くはなかったんなら良いんじゃねェか、とりあえず」

 そう言われて、グラナートはふと笑う。

「君に恋愛相談してたつもりは無いんだけど」

「困ってんじゃねェかなーと思ったんだろ」

「………まぁ確かに戸惑ってはいたけど」

 そしてグラナートは、はにかんで言う。

「………どうなるか分からないけど、やれるところまではやってみるよ」

「おう、頑張れ」

 ローエンはそう言って笑った。

「あぁそうだ、まだアクバールには言わないでおいてくれるかい」

「何で?」

「…………何でも」

「…………分かったよ」

 そう約束をし、ローエンは残りのカップの中身を飲み干して、立ち上がる。

「邪魔したな、んじゃ俺はアクバールに呼ばれてるんで」

「………早く行ってやりなよ」

「早くお前の成果聞きたかったんだよ」

 と、んじゃ、と手を振りローエンは去って行った。また一人になってグラナートはふっ、と笑う。

 実を言えば今日また昼に会う予定だ。

「……楽しみだな」

 そう言ってグラナートは、立ち上がってカップを片付けた。


#20 END

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