第13話 ENCOUNT
「…………僕が?」
「そうだ。頼めないかね?」
ソニアと共にアクバールの教会へやって来たグラナート。彼は少し考えてから、答える。
「…構わないよ。数少ない友人の頼みだしね」
「助かるよ」
「アクバール…お前、俺とは友達じゃねェっつったのに……」
「グラナートの方が君よりもずっと付き合いが長いからね」
ローエンの文句に、アクバールはあっけらかんとしてそう答えた。
「君はワタシが頼りにしている一介の殺し屋であって、友人ではない」
「………じゃあ友人でもねェ奴にソニアを預ける訳には」
「それとこれとは別だろう」
と、アクバールはローエンとグラナートを交互に指差す。
「君達二人は友人なのだから、友人の友人でグラナートが不都合の時はワタシにも預かる権利はある」
「………勝手な理論だな」
「ったく、アクバールも変な意地張ってないで」
グラナートはため息を吐き、ソニアに言う。
「どうも君はアクバールを好いてはいないようだけど、彼は悪い人じゃないから安心していいよ。………ちょっと胡散臭さはあるけど」
「君達、揃いも揃って失礼じゃないかい」
「お前は誰が見たって胡散臭いんだよ」
「なんだと!」
アクバールに睨まれて、ローエンは首を縮める。そして、机の上に置かれた紙切れを指差した。
「んじゃ、さっさとその番号に連絡して行くか」
「僕が連絡すればいいのかな」
「そうだ。………あぁ、白衣じゃない方がいいと思うぞ」
ローエンが言うと、グラナートは頷く。
「そうだね。…………じゃあ一度着替えに帰っていいかな」
「………俺もそうする。後で落ち合おう」
「ん。また連絡するね」
太陽は南を過ぎ、西に傾きかけている。それでもまだ太陽は高く、影も短い。にも関わらず、その路地は翳っていて、そこに佇む白いコートを着た男の顔は、フードのせいでよく見えない。
その前方から、男が二人、近づいて来た。
「お前が、グラニ?」
一人がそう言うと、フードの男は頷いた。
「………先程連絡した者です」
「一人だな」
「はい」
と、その時フードの男は、背後からも三人近付いて来ている事に気付いた。
「…………あの」
「気にすんな、ちゃんと交換が済みゃ解放してやる」
と、男が白い粉が入った袋を一つ、差し出した。フードの男の目が輝いたのを感じてか、男は手で制止した。
「待て待て、言った分の金は出せよ」
「………」
フードの男は黙って封筒を差し出した。男は受け取ると、中身を見た。が、段々とその表情が険しくなって行く。
「………何だこれ、全部紙…………」
「ぐわっ!」
「!」
ハッとして男が顔を上げると、フードの男の後ろに控えさせていた三人の姿が消えていた。さらに目線を落とすと、彼らが全員、首を切られて倒れていた。一目で、殺されているのが分かった。そして、血飛沫を浴びた目の前のフードの男が冷静なのに気付き、男は彼に詰め寄る。
「………てめぇ‼︎何しやが…………」
「僕じゃない、後ろだよ」
「!」
フードの下の薄紫の瞳と目があった。冷たい視線に射竦められたその瞬間、彼は後ろから首筋に冷たい刃を当てられ、そして鋭い痛みと共に気を失った。
「…………音も無くって、梟か君は」
フードの男、グラナートはフードを下ろしてそう言った。目の前に立つローエンの足元には、今倒した男ともう一人、男が倒れて死んでいた。
「梟とは初めて言われたな………」
「一瞬で三人殺したろう」
「じゃないと見つかるだろ」
「…………君にナイフ持たせるのは気を付けなきゃね」
「何でだよ、お前は別に関係ないだろ」
ローエンは手にしたナイフを弄んでそう言った。グラナートから借りたものだ。
「どうして普段から持たないんだい」
「…………使って戦うのは無理だ。トドメを刺すには便利だけどよ」
「銃とかは」
「もっと無理。当たんねえし隙がデカいだろ」
「……まぁ向き不向きがあるからね………」
はぁ、とグラナートはため息を吐いた。
「さて、帰ろうか」
「……そうだな」
と、ローエンが踵を返して歩き出した直後、その背後から声がした。
「動くな」
「!」
癖のある、中年の声だ。少なくともグラナートではない。振り向くと、グラナートの後ろに男が立って、手にした刀をグラナートの首筋に当て、しっかりと捕まえていた。
「…………ゴメン」
グラナートが引きつった笑みでそう言った。
「……気にすんな、俺も気付かなかった」
ローエンはそう言って、そちらへと振り向いた。
「………悪魔のローエン、やな」
そう言った男の格好は黒のコート、否、それは警察の制服である。
「………あんた、警察か」
彼が相当の手練れである事は、その風格から察する事が出来た。だからローエンは、慎重に男に訊ねた。
「そや。ダミヤ・オルグレン、お前の担当や、以後よろしゅう…………って、なんや動じひんな、お仲間が捕まってんねんで?心配やないん」
それには答えず、ローエンは言う。
「どうしてここが?」
「………質問に質問で返さんといてェな」
はぁ、とダミヤはため息を吐くと、答えた。
「………お前は罠にハマった、それだけの話や」
「…………は?」
「だから、お前らがここに来てこの麻薬グループを」
「……そうなる様に、スラムの住民に仕込んだんですね」
「……せや」
グラナートの言葉に、ダミヤはため息を吐いた。
「お前と絡んどる神父の……えーと、名前は………何やったっけ、忘れたわ。…………まぁ、とにかくそいつに、このグループの事教えろーゆうて。……あぁ、このグループとは俺らは関係ないで、なぁんも知らんまま囮に使わせてもろたわ。………俺がどうやって日を合わせたかは教えへん」
別に説明しろとは言ってないだろ、とローエンは心中でツッコみ、そしてアクバールの事まで知られているのか、と思った。
「とりあえず、大人しく投降しい。そしたら………あぁ、協力者ならあんたも捕まえなあかんか」
と、ダミヤはグラナートを見た。
「…………僕の事はご存じない様で」
グラナートが苦笑してそう言うと、ダミヤは少し考えてから答えた。
「………あぁ知らん」
「……本当に知らねェのかそれのこと」
ローエンが言うと、ダミヤは首を傾げる。
「………どういう意味や?」
その時だった。突然、ダミヤの腹に電流が走った。その衝撃で、彼は思わずグラナートを放した。そこをすかさず、グラナートが蹴って距離を取る。
「……………なんっ……」
「この手袋、全体に電線が張り巡らされててね……まぁ言わばスタンガンみたいなものなんだけど……右手が後ろで抑えられてて助かったよ」
黒い手袋を見せながら、グラナートはフードを被った。それを見て、ダミヤが目を細める。
「………お前」
「こうしたら、分かる?」
そして、眼鏡を外して折り畳むと、ポケットに入れた。
「……グラン、お前それ見えてるのか」
ローエンがそう言うと、グラナートは笑う。
「僕、視力は普通だよ。アクバールが、こうしてた方が医者らしいだろって」
「…………」
「知らなかったっけ?」
「知らねェよ」
「………ホワイトリッパー」
ダミヤがぼそりと呟いた。
「…………もうすっかり忘れられてるかと思ってた」
グラナートはそう言ってくすりと笑った。
「しばらく噂を聞かねェと思ったら……医者やってたってか?」
「今まで名前も顔も伏せてたから、誰も気付かなかったよ。……今バラしちゃったけど」
ダミヤが立ち上がる。ローエンが身構えようとすると、グラナートはそれを止める。
「僕一人で十分だよ、君は下がってて」
「………」
ローエンは無言で、下がる。………グラナートの実力は嫌という程知っている。だが、彼と相対するダミヤもまた、強いのは確かだ。
「……………刃物なら怖くねー」
「また病院で監禁されたくなかったら大人しくしてな」
「………チッ」
ダミヤが一歩、二歩と近付く。手にした刀を、体の前で構えた。一方で、グラナートはただそこに立っているだけである。
「…………ねぇ、今日は一人で来たの?」
「二人いるんは予想外だったんや………部下がいるにはいるが、あまり危険に晒したない」
「……まぁ確かにローエンは手加減してくれないけど」
「…………そういう事ちゃうやろ」
「危険と見なせばこの子は容赦なく、誰でも殺す」
と、グラナートはにこりと笑って親指で背後のローエンを指した。
「例え女だろうとね。………手加減を知らない、不器用な悪魔さ」
「………そういうお前は、死神か」
「今は生を与える医者なのだけれどね」
肩を竦め、グラナートはおかしそうに笑う。
「……本気で捕まえたいなら、複数で来るべきだった」
「…………お前からは殺気が感じられへん」
「音もなく魂を狩るのが、死神なんだよ」
ダミヤが動いた。ローエンの目がギリギリ捉えられる速さだった。しかし、それよりももっと早く、グラナートが動く。
ギィン!と激しく金属のぶつかり合う音がした。グラナートの手には二本の長い刃が握られていた。剣というにはやや不恰好である。刀身から柄までが全て金属で、装飾も一切ない。刃自体は薄く、細い。
「…………どっから出したんやそれ」
それに刀を交え、ダミヤが言う。
「この上着の裏に、仕込んであってね」
グラナートが弾き切る。ダミヤはすぐに構え直し、襲い来るその薄い刃を受けた。
「!」
が、その軽そうな刀身から、思った以上の衝撃が伝わって来た。ダミヤは下がって、距離を取る。
浅く息を吐いて、グラナートが再び刃を振るう。飛び上がり、体を捻ってダミヤへと斬りかかる。
「ぐっ」
一撃目で弾かれ、二撃目でダミヤは傷を受けた。が、寸前で退がった為に軽傷だ。
「………んー…防刃繊維か………ちょっと硬い」
グラナートは剣を切り払ってそう言った。ダミヤは右肩に滲む血をチラリと見て、刀を構え直した。弾かれた腕がビリビリと痺れている。
「……久し振りに刀傷受けたわ」
「刀じゃあないけどね」
「何なんやその武器…………」
「何なんだろうね」
グラナートは曖昧にそう笑う。
「………さっきからヘラヘラと………笑ってばかりやな」
「…………気に食わない?」
「……余裕な感じがな」
「まぁ、余裕だからね」
空気が動いたのを、グラナートは感じた。一瞬にして目の前に迫ったダミヤが、物凄い疾さで刀を振り下ろす。グラナートは下がり、斜めに切り上げられた攻撃を上に飛び上がって避けると、路地の壁を蹴って彼の背後へと着地した。
「!」
不意に感じた強い殺気に、反射的にダミヤが首を曲げると、グラナートの刃がその頰を掠め、浅く裂いた。顔をしかめつつ、ダミヤは体の右側で握り直した刀を、グラナートの脇腹を狙って振る。が、当たる前にもう一方の刃に阻まれた。
(…………コイツ、一瞬で逆手に)
「二刀は苦手かい?」
「!」
グラナートがダミヤの腹を蹴飛ばした。ダミヤは吹っ飛んで、地面を転がる。うつ伏せに止まった彼は苦しそうに咳き込む。
「………がはっ、ゲホッ」
「……参ったなあ、しばらく動いてないから鈍っちゃった。体力もあまり持たないし」
ダミヤが近くに落ちた刀を握り直そうとするので、グラナートは刀を蹴り飛ばした。刀はローエンの横へ、ダミヤの手の届かない所へ行ってしまった。
「…………!」
「……一人で来たのが浅はかだよ、こっちがローエンだけじゃないと分かった時に、逃げるべきだった」
「………!」
「……おい、俺だけだったら大丈夫みたいな言い方するな」
ローエンがそう文句を言うと、グラナートは顔を上げる。
「実際、君は得物持ち相手は苦手だろ?」
「…………そうだけど」
確かにそうなので、ローエンは言い返せない。グラナートはダミヤへと視線を戻す。
「さっきので肋骨何本かイッたかな?」
「…………」
「起き上がれないんだ」
「…ナメ…………んなよ」
ぐぐぐ、と起き上がろうとするダミヤへと、静かにグラナートは刃を振り上げる。………が、しかし、その時。
「武器を捨てなさい!」
「!」
女の声がした。ローエンもグラナートも驚いたが、一番驚いたのはダミヤだった。
「…………セリン‼︎」
グラナートの数メートル後ろに、アナスタシアが銃を構えて立っていた。
「……増援か、困ったな」
と、全く困っていないような顔でグラナートは呟いた。
「……何で来たんや」
「オルグレン班長がいないからじゃないですか!」
「……アーチボルトは」
「………彼は………」
その時、グラナートの横を影が通り過ぎて行った。彼の目でもほぼ捉えられなかった。が、気付けば目の前にいたはずのローエンが消えていた。
「ひぁっ…………⁈」
「‼︎……セリン!」
「…………コレはおもちゃじゃねェんだから、脅す暇があったら撃て」
セリンを押し倒したローエンは、彼女の銃を持った手と、口を抑えていた。
「……むーっ!」
「…………ローエン、びっくりしたじゃないか」
グラナートは振り向いて彼にそう言った。振り上げていた刃を、ダミヤの首筋へと向ける。
「俺が動かなきゃ誰が動くんだよ」
「……まぁそうだけど」
あれ、何を言おうとしたんだっけ、と思っていると。
「…………離せ……殺すんは俺だけで充分やろ…」
「!」
ダミヤが呻くようにそう言った。
「……まぁ、僕はともかくローエンは快楽犯じゃない」
「…………!」
「頼むなら僕じゃなくて向こうじゃないかな?彼女は女の子だから希望があるかも」
「………」
「ね?ローエン」
グラナートは振り向いてローエンに言った。
「…………さーね」
ローエンはため息を吐いて、彼女の右手へと目を向ける。
(………指にタコ。銃を扱い慣れてる証拠だ)
そしてなおこちらを睨み付けている目を見た。ローエンはへら、と表情を緩める。
「そーんな怖い顔したら可愛い顔が台無しよ?」
「………」
「あ、そーか、喋れないんだった」
と、ぱ、とローエンは彼女の口から手を離す。すると、アナスタシアは大きく息を吸うと、言った。
「………貴方みたいな軽い男は嫌いです」
「……あらら」
やれやれとローエンは肩を竦めた。
「つまらない子だな」
「貴方みたいな犯罪者とつるむなんて、気が知れません」
「…………」
ローエンの目が、一瞬冷たくなる。しかしすぐに、元の柔らかい表情に戻る。しかし、先程とは少し、オーラが違う。
「………そうだね、でも俺は俺で、彼女達は彼女達で、そこには身分も何も無い。俺はそこではただの一人の男だ」
「…………」
「俺は確かに殺し屋だけど、誰でも見境なく襲いはしないし、彼女達に危害を加えやしないし、寧ろ加えた奴を俺は絶対に許さない」
細められた紫がかった黒の瞳に、アナスタシアは僅かに硬直する。深淵の闇のような、その瞳へ吸い込まれてしまいそうに思えた。
「……どうして殺し屋を?」
「…………気になる?」
ふふ、とローエンは笑う。
「そんな大層な理由は無いよ。………ただ昔から、喧嘩ばかりしてただけ」
「……」
「なら君はどうして警官になんかなったりしたんだい?こんな危ない事もたくさんあるのに」
「!」
「俺がもっと凶悪な人間だったなら、君は今既に死んでいたかもしれない」
「…………!」
悪魔のような囁きに、アナスタシアは瞬きすら出来ない。離れているのに、その闇のような瞳がとても近くに思えた。
「セリン‼︎」
「…………!」
ダミヤの声に、アナスタシアはハッと我に返った。ぎっ、と彼女がローエンを睨み付けると、彼はつまらなさそうな顔をする。
「………折角傷付けないでいてあげようと思ったのに」
「……⁈……どういう意味ですか!」
「すっかり元気だ、もう効かないね」
はぁ、とため息を吐くと、ローエンは笑う。
「でも、君は運がいい」
「?」
次の瞬間、ひゅ、とローエンがアナスタシアの上から消えた。訳が分からず、アナスタシアは動く事も忘れてしまった。
グラナートも僅かに遅れて動き出した。アナスタシアの頭上、先で悲鳴が上がる。
「う、うわあああああっ‼︎」
「逃げろアーチボルト‼︎」
ダミヤが体を少し起こして叫ぶ。そして、痛みに顔をしかめた。
エリオットはローエンと、グラナートがこちらへ向かって来るのを見て、思わず目を瞑って手にした銃を撃った。勿論のこと手応えは無い。………しかし、彼が襲われる事もなかった。
「…………?………⁇」
「エリオット!後ろ!」
「!」
アナスタシアに言われてエリオットが振り向くと、二人が背を向けて走っていた。
「………追いま…」
「待て」
立ち上がり、追跡しようとしたアナスタシアを、ダミヤは呼び止める。
「班長!」
「……深追いはやめとき、第一俺が勝手にした事や」
「ですが!」
「チャンスは今だけちゃう、それに、どう見たって今はこっちの方が不利や」
いてて、と呻きながらダミヤは立ち上がった。
「!………オルグレン班長、血が…………」
「大した事ない、肋骨がいくらかイッただけや………」
と、ダミヤは刀を鞘に納め、アナスタシアの方へ歩いて来る。
「………すまん、今度はちゃんと作戦立ててやろか」
「……は、班長がご無事で良かったです…………」
エリオットがへにゃりと座り込んだ。
「…………お前、撃つならちゃんと目ェ開けんかい」
「………す、すみません……」
「下手したら俺やセリンにも当たっててんで」
「!」
「…………まぁ、どうやら上手い具合にリッパーのが弾いたらしいけどな」
「………え?」
「……多分、ハナっから奴ら、俺らを殺る気なんて無かったんや」
と、ダミヤは頰を掻いてそう言うと、苦笑した。
「参ったなぁ、してやられたわ」
「……もう、勝手に行かないで下さいよ」
アナスタシアが言う。
「…………あぁ、すまん」
はぁ、とダミヤはため息を吐くと、歩き出す。
「………いってて」
「…………大丈夫ですか?」
「…まだコレの処理もせなあかん」
と、彼は足元の死体を指差した。
「………………これは班長が?」
「ちゃう」
なんでやねん、とそう言ってダミヤは、携帯を出した。
「あとは処理班に任せるさかい、お前らはゆっくり休んどき」
「怪我してるのは班長の方ですよ!」
「………せやけど」
「貸して下さい!後は私達でなんとかします」
と、アナスタシアがダミヤの手から携帯を奪い取る。
「……怒らんでもええやろ」
「怒ってません!」
「…………」
彼女の剣幕に何も言い返せず、ダミヤは空いた手を降ろした。
「………分かった。………後は任せる」
と、ヒラリと手を振ってダミヤは歩き出した。
「……気ぃつけや」
「だ、大丈夫です!僕もいますから!」
「…………なぁんかなぁ」
エリオットが力強く言うも、ダミヤは深いため息を吐いた。
#13 END




