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詩集 大好きだったひと

くるくる

作者: 小日向冬子

二人の共同制作

「思い出」も「これから」も

やむを得ず一時停止


またいつでも

再開できるように

小さな花びらのかたちさえも

崩さないできれいに閉じ込めて

長い長いロープにつないで

透明な深い海の底に

そうっと沈めておこうね


 それでも僕の長い腕は

 君の柔らかなかたちを刻みつけたまま

 いつまでも冷たい空気だけを

 苦しく抱きしめ続けるのだろう


ああ

なんだい運命ったら

こんなにも簡単に

君をここから連れ去っていくなんて

ひどいったらありゃしない


怒ってみる僕

それを見ながら

泣きべその君


今となっては

約束の言葉も青い幻


消え入りそうな光が

遠くでぼんやりさざめいている

うなだれた僕たちの姿を

くるくるとからかうかのように

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