ある女の独白。
愛されたいと思ったわ。
貴方に。
でも、それはもう昔のこと。
今は心静かに生きていきたい。
なぜ、愛してると目の前の貴方は言うのだろう。
知り合ってから、もう十数年たった。
今になって言うことはないだろう。
私の青春を情熱を全てそそいでも振り向かなかったくせに。
なぜ今になって。
酷い人ね。
本当に、酷い人。
私が自分より社会に認められたからって、今更振り返るのね。
そうやって、私を苦しめる。
でも、おあいにくさま。
あなたの物にはならないわ。
結婚をちらつかせれば、女が釣れるなんて本気で思ってるのね。
馬鹿な人。
私は仕事に生きるのよ。
もう、貴方に振り回されるのはごめんよ。
さよなら。
私の一番の思い出。
本当に大切な思い出。
でも、明日には忘れるわ。
だって、明日から私は仕事と生きていくのだから。
でも、もし、もしもよ、来世があるなら。
その時は、楽しい恋を。幸せな結婚を。
貴方としたいわ。
だって、私は貴方を本当に愛していたから。
短編、初挑戦です。
何だか意味不明ですね。
ちょっと、説明。
女性が学生時代にどれだけ頑張っても振り向かなかった男が、高給取りになった女性に告白し振られる。女性からしてみたら、好きではあるけども、利用されるのは真っ平ごめんよ。
という、話でした。