その18 未来を考えだした僕
僕は現実の世界、自分が47才の世界に戻ってきた。
最近の僕は、くだらないことばかり考えていた。
それは病気だった。
辛い問題があるから、そればかり考えていた。
幼い時や若い時に経験した楽しかったこと、うれしかったこと
そういう気持ちは封印されていたようだ。
まだ、生きているのに
死んで生まれ変わることばかり考えていた。
しかし、夢でダブルメビウスに出会い、
僕は現実を再び見つめなおした。
この世界はどうなっているのだろう?
失敗した僕にはもうチャンスはないのか?
人はなぜ、仕事をして働くのだろう?
現実逃避して遊んでいるばかりの僕。
現実逃避して、楽なことや快楽ばかり求める日々。
自分を見つめ直していた。
まだ、1998年に買ったダブルメビウスは箱にしまってある。
その後、5~6台新しいパソコンを購入して使っていた。
久々、ホコリなど掃除しダブルメビウスに電源をいれてみた。
さすがにバッテリーは死んでいるようだ。
だから電源コードを使った。
カタカタカタ、ハードディスクが動く音がする。
なぜか「電車男」を思い出した。
電車男とエルメスたんとの恋愛の話。
マトリックスや攻殻機動隊も思い出した。
あの頃はあの頃で楽しかった。
インターネットが普及し始めたころ、2000年問題や
9.11とかもあった。
ダブルメビウスはまだ生きていた。
エヴァみたいにケーブルにつながれ、ノートパソコンだけど
部屋から出せない。
僕は、考えたことを今使うパソコンに入力した。
【死ぬ前にできることは?】
今の日本人の平均寿命を考えると、まだ。30~40年生きてしまうかもしれない。
・ちゃんと働いてみたい
・自分と釣り合う人と恋愛がしたい
(とても可愛いとか美しいとか高望みはしない。自分のレベルにあった人でいいから)
僕には漠然とした夢があった。
例えば、マンガ家になり売れてみんなを見返す。
例えば、小説家になり、売れてみんなを見返す。
例えば、宝くじを当てて大金を手に入れてみんなを見返す。
こんな夢がたくさんあった。
なら、マンガ家になる修行や努力をしたか?
なら、小説家になるためにどんな努力や修行をしたか?
なら、宝くじを何回買い今までいくら使ったか?
僕は何も頑張っていない。
大人になれば分かる。
マンガ家になるため今まで何千時間マンガを書いてきたか?小学生の頃から絵を書くのが好きで、ずっと書いているくらい当たり前だ。
小説家になりたいなら、どれだけ文章を書いてきたか?異世界モノが好きなら、「なろう系」に小説を投稿してどれだけアクセスを稼いだか?
これで、自分の実力は分かる。
宝くじを計1億円購入しても、1等1億円以上当たらないのは、当たり前だ。少ない購入金額で大金をあてるには、特別な運が必要だ。それくらい分かるだろ?夢をみるのは自由だ。しかし、夢を叶えるのは簡単ではない。
僕は色々考えだした。
なら、僕は何をすれば良いのだろう?
ちなみに、時給1000円で1000時間働けば、100万円になる。
100万円には、1000時間の労働の価値がある。
仕事により、時給2000円時給3000円のものもある。
そのために、小学中学高校大学と16年間勉強して、就職し10年20年働き続ける必要があるのが普通だ。
これも現実だ。
リアル友達がほとんどいなくなったけど、また作ったり復縁したい
たぶん、最低時給の仕事でも仕事をすれば、親孝行になるはずだ。
なんとなく、親の雰囲気でそれは分かっていた。
僕に何ができるのだろうか?




