表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/3

エレベーター


 1990年代初頭、まだデパートにエレベーターガールという職があったころ。


 僕の兄、モテないはカノジョがいないので、イライラしながら男友達とデパートに買い物に行きました。

 モテないがイライラしているのは、今日が特別な日だからです。

 そう、クリスマス・イブ。


 街はカップルだらけ。

 なのに、芋くさい男友達とさみしくお買い物です。


 この時点で、モテないは怒りのピークに達していました。


 エレベーターに入ると、モテないの周りはたくさんのカップルでぎゅうぎゅう詰めになり、息がつまりそうだったそうです。


 モテないの隣りにいたカップルが、イチャつきだしました。


「ねぇねぇ、今日このあとどうする?」

「え~ プレゼントくれたならいいけど……」


 この時、彼氏さんの肘がモテないの脇腹にガシガシ当たっていたそうです。

 彼女さんに夢中で、はしゃぎまくっていたらしく、仕方ありません。


 モテないは、ドスの聞いた声で、こう言いました。


「いってぇなぁ……てんめぇ、殺すぞ!」

「ひぃぃぃ! す、すみません!」

「けっ!」


 モテないは小心者のくせに、仲の良いカップルを見ると無性にイライラするそうで、ただの八つ当たりです。


 この話を聞いた僕は思いました。


「兄ちゃんいつか、刺される」と……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ