昼夜逆転
昼夜逆転
起きたら、そこは夜だった。
窓の隙間から入る夜風は冷たく、外のサイレンは寝る間も惜しむようになり響いた。
起きたら、そこは夜だった。
慣れ始めた、冷蔵庫の音、乾いた喉、煙草を探す曖昧な手、昨晩の後悔と共に慣れ始めた煙草に火をつけ、煙を夜空にふかした。
いつからだろう、夜に起きるようになったのは、好きな映画を遅くまで見たとき、あなたとたわいのない話を朝までしたときだろうか。
そんなのはどうでもいい。
人は誰かがいないと壊れ、愛されなければ愛を求める、すがるものがなければ生きていこことは大変である。
いつから、生きづらいと思うようになったのだろうか。
いつから、人を嫌いになったのだろうか。
いつから、愛がこんなにも苦しく、苦いものだと知ったのか。
いつから。
起きたら、そこは夜だった。
初めて書きました。
自己満ですが、感想お願いします。