見返してやる!!!
今日の0時に書き始めて0時半ぐらいに書き終わったからくそ低クオリティな予感............
「うちにはそんな幼い娘はいません、どこのお子さんか存じませんが帰ってもらっても?」
婦人から帰ってきた言葉にしばし呆然と佇むレイナ
婦人の方はニヤニヤとその姿を見ている
≪ど、どういうことだ?虐げていたと言っても実の娘を知らない子扱いしないだろ……?≫
そう呟くワイトを見て婦人は目を丸くする
「んまぁ!こんなに小さなレイス見たことがありませんね!しかもしゃべる!これはかなり知能が高い特殊個体を見つけたものですね?こんな子にはもったいないわ」
そう言ってレイナからワイトの入ったランタンを奪い取ろうと手を伸ばし…
シャキンッ
伸ばした手に対し威嚇するように鎌を構えるワイト
「あら…なにをしようとしているのかしら?」
≪は?何しようと?決まってるでしょ?……レイナにこれ以上その手を近づけさせないようにしてんだよ≫
「………ワイト…!」
それを聞いてようやくこちらに気づいたレイナはランタンを抱えて婦人から守るような動きをする
「あら…そのレイスはワイトというのね?何をしているの?早くそのレイスを渡しなさい?」
「……………です……」
「なんですって?」
「嫌だと言ったのです……ワイトは私の大切な相棒です…パートナーです……いくらお母様がそう言おうとわたしません!」
そう言ってキッと言った感じに婦人のことを睨みつける
その姿には怒気ではなくワイトを守ろうとする決意だけがしっかりと伝わってくる
しかしこの行動が気に食わなかったのか婦人は顔を顰めて
「いつからあなたにそんな拒否権が生まれたと思いで?あなたみたいな出来損ないにはそのレイスは似合わないのよ!さっさとわたしなさい!」
婦人はそう言い手をさらに前へ突き出し……
≪誰がテメェなんかの元に行くかよ≫
しばらくの静寂が訪れる
ゆらゆらとカンテラから出てきたワイトは鎌を構えて婦人を見遣り
≪悪いが今日はあんたのものになるために来たんじゃねーんだわ…俺はレイナと契約して世界中を見て回る予定なんだよ。お前のものになんか誰がなるかってんだ≫
「な、なんて口の悪いレイスなの?!流石出来損ないと契約したレイスね!飼い主が飼い主だと使い魔もアレなのね!」
そう言ってブチギレる婦人
対してワイトは余裕綽々と言った感じに落ち着いている
≪そんぐらいでめくじら立てんなよ?そもそも私はあんたの名前すらしらねぇんだわ。さっさと名乗ってくれなきゃ困るんだが?お母様よぉ?≫
「わ、私はクレリアよ!クレリア•エントリア!言っとくけど…あんたなんかよりも強いアンデッドやゴーストと契約してるんだからね!無駄な抵抗はやめた方が身のためよ!」
≪へぇ?なら試してみるか?あんたの使い魔出してみろよ?そいつと俺で決闘をしよう、私が勝ったらレイナと二人で旅に出させてもらおうか?もちろん縁は切ってな≫
そう言いながら鎌の手入れをしてそちらを見やるワイト
そこには絶対的な自信があった
「え、えと…ワイト……?」
レイナは何が何だかわからず二人の間をおよおよとしながら不安がっている
「えぇ……いいでしょう…!私の子が勝ったらあなたは私のものになりなさい?」
≪あぁ、なってやるよなんなら靴を舐めてやってもいいさ≫
「ええぇ?!」
レイナが訳がわからず混乱しているうちに決闘をの準備は終わっていた
「私の子を見て驚かないことね?きなさい」
そういう時地面からボコッと音を立てながら出てきたのは骸骨……だがただの骸骨ではなく…竜だった……そう…ボーンドラゴンというやつだ
しかし、とても小柄なドラゴンである…
このことからおそらく召喚したのだろう……触媒として使われたのはレッサーワイバーンなどの劣等種……だがそれでもとても強力なようだ
≪なるほどねぇ…確かにそれはびっくりだ…≫
「か、勝てるかな……?」
余裕そうに笑うワイトに対しておろおろと不安がるレイナ
中々にお似合いの二人だろう
「ふん!さぁ!行きなさい!あのレイスをわからせてやるのよ!」
そうクレリアが言うとボーンドラゴンは動き出しこちらを踏み潰そうと片腕を上げ
≪レイナは離れてろ!私がやる!≫
「が、頑張って!!何かあったら教えるから!」
ワイトはそれを正面から受けようと鎌を構え、レイナは後ろに後退し後方支援に徹する
『GGGRAAAAAAAA‼︎‼︎』
雄叫びを上げながら腕を振り下ろし
それをワイトが鎌を使って受け流して腹の下あたりに潜り込み肋骨を数本切り捨てる
『GGGYAAAAAAAA‼︎‼︎』
切られたことに腹を立てたのか今度は尻尾を腹の下へ向かって降ってくるが当然腹の下まで来るわけもなくワイトはまたさらに肋骨を切り落とす
流石にまずいと思ったのかボーンドラゴンは翼をはためかせて空を飛びワイドに向かってブレスを吐く用意をしだす
「いいわ!そのまま吹き飛ばしてしまいなさい!」
クレリアは興奮しているのか鼻息荒くそう命令している
一方レイナは何をすればいいかわからずに木の後ろに隠れてブレスに耐えようとしている
ワイトはそんなボーンドラゴンの開いた口に向かって鎌を投げつける
それは綺麗な放物線を描きながら口の中に作られたかなり魔力を溜めている魔法陣に突き刺さる……するとピキピキビキとヒビが入り爆発を起こす…
「ぐぁっ?!」「きゃぁぁあ?!」
クレリアは予期していなかったことが起こり爆風に煽られふらつく……レイナは爆風で吹っ飛ばされそうになり必死に木の幹にしがみついている
爆風が闇二人が空を見上げるとちょうど煙が晴れたところで……そこからはバラバラとボーンドラゴンであった骨が崩れてゆき地面へと落ちていっているところだった
「………嘘……嘘よ……!私のボーンドラゴンが負ける訳がない……!これはタチの悪い夢よ!……こんな……こんなこと……」
負けを認められず膝から崩れ落ちて頭を掻きむしるクレリア
「わ、ワイト?!」
レイナは爆心地のちょうど真下のあたりを探す……しかしそこには何もなく……骨の山上に突き刺さる鎌だけだった
「まさかさっきの爆発で?!」
≪な訳ないだろ?≫
そうレイナが言った途端頭上から声が聞こえた
見上げるとそこには紫色の人魂とその隣に浮くワイトがいた
「ワイトっ!すごいよ!勝ったんだね!」
≪あぁ、だから言ったろ?大丈夫だって≫
「言ってないけどね!」
≪う、うっさい!≫
二人でそんなコントのようなことをしてからしばらく笑い…クレリアの前にやってくる
「嘘よ……嘘……ありえない……私の……私の最強戦力がこんなあっけなく……」
≪認めろよ…あんたは負けたんだよ…あんたが落ちこぼれだと馬鹿にしたレイナの使い魔に≫
「そ、そうよ!私はあんたに負けた!でもその子には?!その子には負けてない!これはあなたの力が強かっただけ!その子の力じゃないわ!そもそも魔力をうまく扱えない時点で落ちこぼれじゃない!」
そう言ってニヤリと笑いビシッとレイナに指を突きつけ
それを見たワイトはため息をつきレイナに向き直り
≪レイナ、この魂、さっきのボーンドラゴンのやつな、こいつを解放してやれ≫
「うん…」
そう言ってその人魂を両手で包み込み魔力を込める……そうしてから両手を離してその人魂に何か言葉を掛ける…小声で聞き取れはしないが何か労いの言葉をかけているようだ
それを言い終わると人魂は紫色から白い純白の魂へと変わり空へと登っていた……そこにふと後ろを見てみるとボーンドラゴンの骨もサラサラと粉になって消えていっていた
「嘘……あなた魔力を扱えるようになってたの?!………こんな………こんなこと認めないわ!!」
≪あんたが認めようが認めなかろうがこれが真実だ。これで俺らは縁を切って自由に旅ができるな…さ、レイナ!私らの旅に出よう!≫
そう言って笑うワイトはいつもの子供っぽさはなく……一仕事終えやり切った感のある……少しかっこいい顔だった
「……うん!」
そう言って駆け出していく二人の姿をクレリアはただ……ただ呆然と眺めることしかできなかった………
この先………
二人へと更なる困難が降りかかるだろう……
だが……この二人ならば……そのこんな人すら…
……乗り越えられるだろう……
二人の旅はまだ……始まったばかりだ……!
以上で転生レイスは一旦幕を閉じます
次はいつ投稿するかわかりませんがこの物語と同じ世界線にしようかと思ってます
なのでもしかしたら二人の話を聞いたり二人自身が出てくるかもしれませんね!!!!
それでは皆さん!しばらくのお別れです!
また逢う日まで!!!
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最近pixivにてドラクエの二次創作小説書き始めました
よかったらのぞいてみてください