19話
「おら、とっとと吐けよ。楽になりたいだろ?」
「ひぃぃぃ!!」
さてさて、あの術者をの衣服をひん剥いて、ロープでぐるぐる巻きにしてから、木に吊り下げて昨日の賊と同じように尋問という名の脅迫をしているんだが、なんで闇にいるヤツらって無駄に口硬いの?
てか応援のヤツら全然こなくね?こいつ吊り下げてもう10分ほど経つけど全然来ないんだけど。
あ、ちなみに後ろのお二人さんにはなかなかショッキングな映像だから、音と視界を遮断する結界の中に入れさせてもらった。
本来なら、結界は俺を起点にしか発動は出来ないが、ルーナとアリスには俺の魔力が込められた指輪を持ってるからな。それを媒介として発動出来るかなとか思ってたらなんかいけた。さすが俺だな。魔法もありがとう。
「よし、やっと着いたか……おいジャック、大丈夫かーーーーって何だこの光景!?」
お、やっと来たか応援のヤツら。あまりにも遅いからあと少しで、こいつのことを塵芥にする所だったぜ。
「ジャック!?お前か!こんなことをしたやーーー」
人数は、回収するだけだから五人……まぁいいか。
「地獄へようこそ♪」
「「「「「ヒギャァァァァァァァ!!!」」」」」
朝の、ジャパニカ外の森にて、男五人の悲鳴が響き渡った。
「なるほどなるほど……またウルゴスとかいう謎の商人か」
現在、俺の目の前には、地面に頭から埋まって見たくもない男の下半身(下着はある)だけが露出しているのが三人。木に吊り下げられてるやつが二人、そして頭だけ地面から出ているやつが一人。
そして、そいつの口から出ている依頼人の名前が勇者ねぇ……全くもってアイツが俺を殺すためにソイツの手を借りるとか思えねぇな……。
あんなプライド高い女好きクソ勇者が、他人の手を借りるとか一番ありえないことをするはずがない。ということで、これはあのウルゴスとか言うやつが勇者の名前を騙って闇ギルドの奴を動かしていると考えた方が一番アリだな。
「ま、まだまだあるぞ!お前を殺し、一緒にいる女二人を捕まえれば、依頼金の一億に加え、達成報酬としてその3倍貰えるんだ!だから、これから先もお前らに襲いかかってくる刺客はいるぞ!」
「なに?」
ていうかコイツ、さっきから自分で情報開示してるんだが。先程までの無駄の口の硬さはどこへ行ってしまったのか。
というか、ルーナとアリスを捕まえるか……うーん、なるほど………。
それは、到底生かしておけないな、そのウルゴスとか言うやつ。
「ヒッ!?」
「……っと、悪い」
いかん。神童常に冷静たれ。別に、本当に四六時中冷静でなければならないということは無いのだが、こういう時こそ冷静にならなければならない。
でないと、オーラが視覚化され、そこにいるやつのように耐性がないやつは怯えてしまう。
「よく分かった。お疲れさん。衛兵が来るまでそのまま待機してろ」
「は!?俺は喋ったぞ!それに忠告もしたから早くここからーーー」
「黙れ豚。お前は俺の温情で生かされてんだこのゴミ虫が。牢屋の中で反省してからまた外の空気吸ってこい」
「豚!?」
どう見てもお前の体型は豚だろうが。いい加減にしろ。
俺はくるりと、まだ何か喚いている奴を無視して、二人の元へ向かう。
「終わったから帰るぞ」
「分かったわ」
「分かりました」
結界をスっと潜り抜けて二人の両手を掴む。時間的に言うと少しギリギリだな。
「あの、殺らなくていいんですか?」
「殺るき満々だなアリス」
いや、まぁ俺も最初は殺るき満々だったんだがな……。
「ま、重要な情報を教えてくれたからチャラということで」
それに、昨日の奴らはぶっ殺してしまったが、本当なら闇ギルドにいる奴らは殺すよりも生かして情報源にする方が色々と得があるからな。
「ふーん。ま、ティルファがそう言うならいいけれど」
「ありがとう。それじゃ二人とも、行くぞ」
と、俺は転移を発動させると、昨日御者さんと別れた所に転移する。
俺たちが転移してきたのを見て一瞬驚いていたが、まぁ昨日、俺のえげつない尋問とか見てたからな、慣れたんでしょう。
「おはようございます、御三方。姿がなかなか見えず、遅かったのだ少し心配しておりましたが……問題はなかったようですね」
「すいません。それと、今後まだ襲ってくる確率が高いです……ほんとすいません、なんか巻き込んで……」
「ほっほっほ。お客さんがいるからそういったことが起きても安心ですので気にしなくて結構ですぞ………それで、賊の方はどちらに?」
俺たちが倒してきたことも察せられてた。
「あー………森の方なんですけど地図あります?」




