ハッピーサマーフィーバー! 3
「は、はい…」
三人の言う通りだと思った。
少しは回復したが、まだ万全とは言えないこの状態。
先ほどは運良く双子に拾われたが、また倒れたら大変だ。
「じゃあご飯にしましょう。食欲はある?」
「まぁ、あります。」
「うどんとかなら食べれそう?」
「はい、ありがとうございます。」
ここはお言葉に甘えさせて頂こう。
「ちりちゃん!ソファ硬いでしょ!?ご飯食べ終わったらすずのベッド貸してあげる!」
うどんをすすっていると、すずが笑顔で私の顔を覗いてきた。
正直、あのソファもずいぶん柔らかかったけどなぁ。
…もしかしてすずらんの家ってお金持ちなのか?
金持ちのベッド…興味しかない。
「本当?それはありがた…」
「何言ってるの!?ちりちゃん、私のベッド使っていいから!」
「…は?」
私を挟んだ2人の空気が淀む。
嫌な予感がする。
「ちりちゃん!すずのベッドの方がふかふかだから!」
「すずはベッドメイキングちゃんとしてないでしょ!?だから臭いですよ!」
「はぁ!?臭くないもん!勝手なこと言わないでよ!」
「だったら掃除くらいしなさいよ!」
…病気の時くらい、静かにして欲しい。
叶うことのない願いを胸にしまい、再びうどんをすすりだした。
「あんた達そんなのどっちでもいいでしょ。同じ部屋なんだし。」
「で、でも!」
「黙って食べなさい、ちりちゃんは病気なの!」
「「は、はい…」」
ありがたいことに、おばさんが2人の喧嘩の終止符を打ってくれた。
自分のお母さんには頭が上がらないのか、2人は大人しくうどんを食べ出した。
はぁ…これでゆっくり食べられる。
「それより、すず。テストはどうだったの?」
「どうって…バッチリだよ!」
「…あんた、そう言って中間テスト赤点だったじゃない。」
「だ、大丈夫だよ!今回はちゃんと勉強したから!」
じゃあ前回はちゃんとやってなかったのかよ。
うどんが口の中にあったので、心の中でツッコんでおいた。
「らんは…聞く必要ないわね。、」
「うん、すずと違ってバッチリだから。」
「す、すずだってバッチリだもん!」
「すずとらんじゃ言葉の重みが違うのよ。」
「ひ、酷すぎる!」
な、なんか結局うるさい気がする…




