第26話 ネガティ部初代部長
「 「 「ポジティ部の限界!?」 」 」
ヒトヤンの言葉にトラン以外全員が驚く。
「そうや、限界や。俺も今までネガティブな性格の人が明るくなるように色々と頑張ってはきたで。でもなぁ……やっぱり俺はネガティブな性格の人の本当の気持ちはわからへんねん」
「そ、そりゃあそうだろ? 俺でもそうだからな」
「やろ、ケシケシ? それやのに俺等は今までネガティブな性格の人達を変えようとしてたんやで。それって無理があると思わへんか?」
「えっ? うーん、まぁそうだけどなぁ……」
そして根津にぃがヒトヤンに話しかける。
「って事はアレだなヒトヤン? 元々ネガティブな性格のタイタイなら気持ちが分かるからやりやすいし、彼等も受け入れやすいんじゃないかって事かい?」
「おーっ!! さすがは根津にぃやな!! 歳をくっているだけの事はあるで!!」
「オイオイオイッ!! 一歳しか変らんだろ!?」
「なるほどな……内部から変えるって事か……」
「そうそう、ゲキゲキも物分かりがええな?」
「えっ? ヘヘヘ……そんなに褒めるなよヒトヤン……」
「なるほどねぇ……ヒトヤンのクセによく考えたわね? フフフ……」
「ロミロミ? 今、なんか失礼な事を言わへんかったか?」
「えっ、そうだったかな?」
「さぁ、それでや、タイタイ……どうやろか? 俺の頼みを聞いてくれるか?」
「うーん……僕にそんな大役が務まるのかなぁ……?」
「いや、逆やでタイタイ!! タイタイしかできひん役目やで!!」
「そ、そうなのかなぁ……」
「おい、タイタイ!!」
「えっ? ト、トラン部長何でしょうか?」
「私はもう部長じゃないよ。って、そんな事はどうでもいいさ。お前は将来、この『名染伊太学園』の学園長になるのが目標なんだろ?」
「えっ? あ、はい、そうですけど……」
「それなら丁度良いじゃないか!! 学園長が『初代ネガティ部部長』ってのはハクが付くし、現学園長だって『初代ポジティ部部長』なんだから何となく絵になるじゃないか」
「おーっ!! さすがはトラトラ部長やわ!! 良いこと言いはるわ~!!」
「で、でも……そんな理由だけで……」
「バカ野郎!! 今のは半分冗談だ!! 『ネガティ部』の部長はタイタイにしかできないよ。私の『水晶占い』にもそう出ているんだよ!!」
「太一郎君? 占いにもそう出ているのなら間違いは無いわ。君なら出来るよ」
「ほ、ほんとヒロミちゃんってトラン部長の占いを心から信じているよね……?」
「フフフ……勿論よ。トラン部長の占いのお陰で私は孔明君と『遠距離恋愛』が上手くいっているんだし……ポッ……な、何を言わせるのよ!?」
「い、いや……僕は何も言っていないから……で、でも分かったよ……ぼ、僕……『ネガティ部部長』をやってみるよ……」
「おーっ、そうか、タイタイ!? ありがとうな? いずれにしても俺も『副部長』として頑張るから」
「う、うん……よろしく頼むよ……ヒトヤン……」
こうして名染伊太一郎は『ポジティ部』を退部したと同時に『ネガティ部初代部長』に就任したのだった。
その数ヶ月後……
「えっ!? 激人と根津にぃ、今何て言ったんだ!?」
「あ? だから今、言っただろ。俺達は『ポジティ部』を退部するんだよ!!」
「ちょっと待ってよ、二人共? な、何故このタイミングであなた達が退部しなくちゃいけないの? 『ポジティ部』が嫌になってしまったの? 太一郎君が退部してからまだ数ヶ月しか経っていないのに……」
「そ、そうだぞ、お前等!! ヒ、ヒトヤンも何とか言えよ!? 二人を止めてくれよ!?」
「ハハハ、別にええやん!! ゲキゲキと根津にぃ? 遂に準備ができたんやろ?」
「 「ああ、そういう事だ」 」
「そっかぁ……遂にかぁ……俺はこの日が来るのを楽しみにしとったんや」
「えっ? ど、どういう事だよ、ヒトヤン!?」
「そうよ。ヒトヤンは二人が部活を辞める事を前から知っていたって事?」
「いや、辞めるというよりは二人が新しい部活を創ろうとしているのを知っていたというのが正解やなぁ……」
「 「えーっ!? あ、新しい部活を創る!?」 」
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