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第22話 悩む前にヤレ!

「にゅっ、入部するってヒトヤン……お前、本気で言ってるのか!?」


「ああ、メチャクチャ本気やでぇ……。だって、おもろそうやん!!」


「はぁぁぁ……」


 ヒトヤンのあっけらかんとした表情にケシケシはため息をつく。


「それより皆はどうするん? 出来れば一緒に入部して欲しいんやけどなぁ……」


 ヒトヤンの言葉にケシケシとタイタイは顔を横に向けてしまったが、ロミロミだけはヒトヤンの方を見ながらこう答えた。


「ヒトヤン!! 私も入部するわよ!! 私がこの学園に入学したのはヒトヤンがこの学園に来るから何か楽しそうってのが理由だし……。部活もヒトヤンと同じじゃないと、その楽しさが半減しそうだしね……。あとトラン部長の『水晶玉占い』にも興味があるし……」


「おぉぉぉ!! ロミロミ、有難う!! トラトラ部長!! これで『ポジティ部』は三人になりましたね!?」


「ハッハッハッハ!! そうだな、ヒトヤン!! そこの『お嬢ちゃん』もありがとな!! 『部』に女子が居てくれると何かと便利…いや、助かるってもんだ!!」


「あのぉぉ、トラン部長? 私の事を『お嬢ちゃん』って呼ぶのは止めていただけませんか? 私の名前は『広見心ひろみこころ』といいますので……」


「ほぉぉぉ!! お前の名前は『ひろみこころ』というのか!? って事はアレだな!! 『ヒトヤン風』に言えばお前は『コロコロ』だなっ!!」


「いえ違います!! 『ロミロミ』です!! 絶対に『コロコロ』とだけは呼ばないでください!!」


「さすがはトラトラ部長ですわ!! 俺の気持ちがよう分かってはるわぁぁぁ!!」


「ヒッ、ヒトヤン!! よ、余計な事は言わなくていいのっ!!」


 三人の話が盛り上がっている?中、タイタイは悩んでした。


 自分が無理を言ってこの学園にわざわざ大阪から来てくれたヒトヤン……


 そのヒトヤンが喜んで入部した『ポジティ部』に自分はついて行かなくて良いのかと……


 でも僕の性格は『ポジティブ』とは程遠いもんなぁ……


 ポンッ!!


「えっ?」


 悩んでいるタイタイの肩にトラン部長が優しく手を置いてきた。


「『小太り君』……。お前は今、とても悩んでいるな? でも悩む必要は無いぞ!! お前に対しての、『水晶玉からのお告げ』を伝えてやろう……」


「えっ? ぼ、僕に『水晶玉からのお告げ』なんてのがあるのですか??」


「ああ、そうだ。よく聞け『小太り君』!! お告げの内容はこうだ!! 『悩む前にヤレ!!』だっ!! どうだ『小太り君』? 心に響いただろう!?」


「そんなお告げで心に響くわけ……」


「あっ、はい……心に響きました……」


「ひっ、響いたのかよっ!?」


 横を向いていたケシケシが思わず反応して突っ込んでしまう。


 しかし、トラン部長は続けてタイタイに話し出す。


「もう一つお告げがあるぞ!! もう一つは『呑む前に飲む!!』だっ!!」


「それは『胃薬』のCMだろっ!? 心じゃなくて胃に響く言葉だよ!!」



「トラン部長……。ぼ、僕も……『ポジティ部』に入部します。性格は『ネガティブ』なので、何もお役には立てないとは思いますが、『部の存続』に役に立つならソレも良いかなぁって……」


「おぉぉぉ!! タイタイも入部してくれるんかぁ!? 有難う!! これで四人になったわぁぁぁ!!」


「それで、僕の名前なんですが……。僕の名前は……な、なぞ……『名染伊 太一郎』といいます。これから宜しくお願いします……」


「ん? 『なぞめい』だと……? もっ、もしかしてお前!! この学園の関係者なのかっ!?」


「そうですよ、トラトラ部長ぉぉぉ!! タイタイの親父さんがこの学園の『学園長』で、お爺ちゃんが学園の『創立者』ですよぉぉぉ!!」


「なっ、何だとぉぉぉぉおお!!?? こんな『地味な小太り君』がこの学園の『創立者の家系』だとぉぉぉぉおお!!?? 『水晶玉』でも分からない事があるんだな!? いや、ビックリだ……。マジでビックリだ……」


 そんなに驚く程の事なんかぁぁ? と、ヒトヤンが思っているとトラン部長は少し焦った表情で続けて話し出す。


「こうはしてはいられないぞ!! 『学園長の御子息』と分かった以上、早く『お坊ちゃま』を部室にお招きして、手厚くお迎えしなければ!!」


「なっ、何なんだ!? この変わりようは!!??」

お読みいただきありがとうございました。


次回もお楽しみで~す(@^^)/~~~

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