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間違い探し

作者: 無脳

私の息子は列車に乗ると必ず間違い探しをする。

列車から見えるいつもの景色から

いつもと違うことを探す。


「あっ、今日はあそこの家車ないよ!

どっか行ってるのかな??」


「今日は公園いっぱい遊んでるね。楽しそうだなぁ」



息子は違いを見つけたらはしゃいで報告してくる。

私達みたいな大人には見えない景色が息子には見える。いつかこの子も同じ景色しか見えなくなるんだろう。そう思うと少し侘しいが、仕方がないことである。


そして、時は経ってその日はやってくる。

息子は軍服を着ていつもと同じ列車に乗る。

息子は口を一切開かなかった。

そこには、あんな焼け野原の景色を自らの感性で独創的な景色に変えて報告してくれる息子はいなかった。


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