1思いつき
「…暇だ。」
少年は呟く。
ここは地球とは異なる異世界。
魔法がありモンスターが蔓延る世界。
この世界はかつて魔王に支配されようとしていた。
それを防ぎ魔王を討ち取ったのがこの少年だ。
いや正確には少年ではないか。
彼が魔王を討ち取ってから既に1000年は過ぎている。
そこからは数えてない。
「…暇だ。やることが無い。…ラノベが読みたい。ゲームでもいい。RPGでずっとスライムを倒してたい。」
彼は地球から召喚された転移者だ。
勇者として召喚された。
だが魔王を倒してからやることが無い。
いや、魔王も相手にはならなかったが。
彼は召喚された際に能力を得た。
なんでもできる能力。
神を超えた力。
故に最初はワクワクした冒険もすぐに飽きた。
チートを使ったゲームが楽しいのは、最初だけ。
すぐに飽きる。
しかも能力のせいで不老不死にもなった。
少年に見えるのはそのせいだ。
知り合いも仲間も死んだ。
「…暇だな。何かやることはないのか…。」
この世界の寿命は短い。
モンスター、疫病、皆すぐに死ぬ。
故に知り合いなど居ない。作るのをやめた。
…そして…
「そうだ!いい事を思いついた!」
思いついてしまった。
「俺は何でもできるんだし、みんなの願いを叶えてやればいいんだ!」
悪夢の始まり。
「あぁ楽しみだな…たくさんの人が笑ってくれる。」
彼の能力は…