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「おいしいわ……」
タクゥー焼きを食したキリエが呟く。
その横に、マリアがニヤニヤとしながら立っていた。
「だろう? こいつは見た目こそアレだが、味は一級品だ」
言いながら、マリアはタクゥー焼きを口に放り込む。
そして、はふはふ言いながらタクゥー焼きを楽しんでいた。
周囲にいた学生たち──赤林、ジン、あんな、ナナもそれを味わっているようだった。
脇に座り込む猫──リオは、生のタクゥーをおいしそうに囓っていた。
「さて……」
一通り食べ尽くし、満足したところでマリアが呟く。
「そろそろ頃合いかな?」
マリアの言葉に反応するかのように、何かのうなり声が聞こえる。
視線をそちらに向けると、一匹の幻魔生物がこちらを睨めつけていた。
「全部解決した、って話じゃなかったの?」
キリエが短剣を創出しながら尋ねる。
他の面々と、自身の得物を創出して構えた。
「仕方なかろう。大元は叩いたが、その指示を受けて動いてしまっていた雑魚たちはわんさかいるんだから」
マリアがあっけらかんとして言った。
キリエはため息をつくと、短剣を構えた。
「終わったらタクゥーおかわりだからね……!」
キリエが幻魔生物へと駆ける。
それを合図に、他の面々も目標に向けて走り出した。
「でやあああああっ」
Fin.




