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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第六章「異能決戦」
60/67

6−13

「さようなら♪」

 ポロニアスの言葉に、背筋に寒気が走る。

 キリエは避けねばと思いつつも、先の水の弾丸のダメージが拭えず、膝をついたまま動けなかった。

(ここまでなの……)

 キリエが諦めかけたそのとき、ポロニアスの背後から迫り来るものが目に入った。

 それは、ナナの大太刀だった。

「がっ……!」

 大太刀がポロニアスの右腕を切り裂く。

 翳されていた右手は水の塊を現出することなく、地に落ちた。

「きさ……まぁ……!」

 ポロニアスが背後を振り返り、怒りを露わにする。

 その先には、目を覚ましたナナの姿があった。

「ナナ!」

 キリエが叫ぶが間に合わない。

 ポロニアスは一瞬でナナとの距離を詰め、左腕でナナを貫いた。

「ナナーっ!」

 キリエが悲痛な叫びを上げる。

 だが、貫かれているはずのナナは、にっこりと笑った。

 ナナから手を引き抜いたポロニアスが、一歩、二歩と後ずさる。

 何かに怯えるように後退する。

 胸を貫かれたはずのナナは、何事もなかったかのように立っている。

 溢れるはずの血ですら、一滴も零れていなかった。

「なに? どうなって……?」

 キリエが疑問を口にする。

 だが、それに応える者はなかった。

 ポロニアスはもう数歩後ずさっている。

 ナナは、一歩、二歩とポロニアスに歩み寄り、何かを話していた。

 次の瞬間、ナナがポロニアスとの距離を一気に詰め、攻撃を放った。

 攻撃はただの掌底に見えたが、ポロニアスは想像以上に吹っ飛び、こちら側に向かって飛んできた。

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