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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第六章「異能決戦」
53/67

6−6

(考えろ、考えろ……。どうすれば良い? どうすればこの状況を打開できる?)

 赤林は必死に頭を回転させた。

 だが、どれだけ考えても、解決策は見出せなかった。

 そのとき、ふと、背後から爽やかな風が吹く。

 その風に違和感を覚え、ポロニアスから視線を逸らさないまま、意識を背後へと向ける。

 すると、先ほどまで倒れていたキリエと、その介抱をしていたリオの気配がないことに気がついた。

(あいつら、どこに行った? 逃げた……はありえないな。だとしたら……)

 何か打開策を見つけたに違いない。

 赤林はそう確信して、武器を構えた。

「おや、やる気なのかい?」

 ポロニアスが意外そうに言った。

「ああ、お前を屠れるなら、乗っ取られたナナも本望だろうよ」

 赤林はそう言いながら、ジンとあんなに目配せをする。

 二人は首肯すると、同じく武器を構えた。

「ふむ……、まあ仕方ないかあ♪ あいつは力を貸してくれないみたいだけど、これで十分だよね」

 そう言うと、ポロニアスは手刀を構えた。

 次の瞬間、戦闘の火蓋は切って落とされた。

 先ほど同様、あんなが防御結界を展開し、赤林とジンが攻撃を繰り出す。

 もちろん、手を抜くことなどなく、全力で向かった。

 手を抜くようなことがあれば、確実にヤられる。

 赤林たちにはその確信があった。

「うーん、なんだこの子? すごく弱い」

 攻撃を避けながら、ポロニアスがぼやくように言った。

「あいつを扱える力量を持ちながらこんなに弱いって、どういうことなんだ?」

 ポロニアスは尚もブツブツと独りごちる。

 赤林とジンは、もちろん答えなど持ち合わせておらず、ポロニアスの疑問を受け流した。

「まあ、君たちを屠るのには十分か。そろそろ良いよね?」

 言うや否や、ポロニアスが二人から距離を取る。

 そして、姿勢を低くして、瞳をぎらつかせた。

「終わりにしよ──があっ?」

 突如として、ポロニアスが苦悶の表情を浮かべる。

「貴様ぁ……!」

 そして、赤林たちではない、誰かを睨みつけた。

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