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異能園〜いのえんへようこそ〜  作者: あみるニウム
第六章「異能決戦」
49/67

6−2

「幻魔生物の相手は俺らがやる。お前たちはあいつを何とかしろ」

 会長はそう言うと、学園生会の面々に号令をかけ、幻魔生物の群れへと駆けた。

 キリエたちは顔を合わせ頷くと、ポロニアスに向き直った。

「さあ、おいで」

 ポロニアスが手招きする。

「せやあああ」

 まずはキリエが、大声を張り上げながら凄まじい速度でポロニアスとの距離を詰め、斬りかかった。

 だが、ポロニアスは事もなげにそれを躱す。

 その位置に走り込んでいたジンが、掌底を放たんと構えた。

 ポロニアスはチラとジンを一瞥すると、バク転をするようにしてそれを避ける。

 その先には、剣を振りかぶった赤林が待ち構えていた。

「俺たちを舐めたことを悔いろっ」

 赤林が叫びながら剣を振り下ろす。

 だが、ポロニアスが真っ二つに切れたと思いきや、雲のように消えた。

「なるほど、なるほど」

 少し離れたところから、ポロニアスの声が聞こえる。

 全員が視線をそちらに動かすと、無傷のポロニアスが立っていた。

「マルアージュが誇っていただけはあるようだ。実に惜しい。人間であることが、本当に惜しい」

 ポロニアスは一歩近づくと、大手を広げながら言った。

「なあ、君たち、ぼくの配下にならないか?」

 キリエたちは何を言われたのか一瞬わからず戸惑った。

 だが、すぐに正気を取り戻し、キリエが吠えるように言った。

「ふざけんじゃないわよっ、誰があんたなんか……」

「ふぅん……、残念だなあ……」

 いつの間にかキリエの目の前にいたポロニアスが、耳元で囁くように言った。

 次の瞬間、ポロニアスは回し蹴りを繰り出し、キリエを吹き飛ばした。

『キリエちゃん』

 すぐさまリオが吹き飛ばされたキリエを追った。

 軽く蹴られただけのように見えたが、キリエの吹っ飛び方を見て、全員がその威力を察した。

 そして、武器を構えた。

「君たちも従う意思はない、か……。残念だなあ、本当に残念だ」

 いつの間にか、ポロニアスは元の位置に戻っていた。

 ポロニアスは俯くが、そのまま上目づかいに睨みつけた。

「じゃあ、死んでおくれ」


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